見出し画像

夫婦仲改善の努力

実は私たち夫婦は不仲です。まぁそんなところを今回は書きたいと思います。


ケンカするほど仲がいい?!

え~っと、私たち夫婦は事実婚時代からいえば、29年くらいになります。もうそんなか…と、たまに驚いたりもするけど、1人目の子どもが28才だから、そういうことですね。

とにかく最初の10年くらいは、ここ数年とは違う不仲でした。手は出る足は出る、猛烈なケンカだらけで…。でもよく話していたし、出かけていました。

私たち夫婦はトップ同士のカップルなんです。委員長と副委員長、委員長と平の人…どとうまくいくことも、委員長同士だといろいろ話はするんだけど、意見が合わなければ闘いになる。そんな感じでした。

でも今思えば、話していたからケンカになっていた訳で、それだけよく話していたし、何かを一緒にやっていたんだな~と思います。

ごはん問題が勃発

それが数年くらい前から、ほとんど話をしなくなり、ごはんを一緒に食べることが外食の時以外はなくなりました。

ごはんを一緒に食べなくなったのは、私のつくったごはんに、難癖をつけはじめたところからはじまりました。「今日は魚の気分じゃないから食べない」とか「今日は野菜を食べたくない」とか言い出したんです。

その頃のダンナは、普通の2倍の量を食べていたので、ダンナが食べないとなると、用意したものが2人分残ることになります。最初のうちは仕方なく、夕食と全く同じ食事を、翌日の昼食として私が食べていました。それでも私が食べられる量は1人分が限界で、残りの1人分は捨てることがほとんど。ダンナが食べた日の翌日は、私の昼ごはんはなしでした。

2日連続で同じものを食べる生活も嫌だし、捨てつづけるのも嫌だったので、ダンナと話し合いました。

「その日に食べたいものを食べたい」「食べたいものはその時にならないとわからない」…とダンナが言うので、「それじゃ定食屋さんやレストランみたいじゃなきゃダメってことだよね?」と、私は返したことを覚えています。

うちの家族はみんな食べることが好きなので、子どもたちも夕食のメニューのリクエストをしてきていました。でもその時のダンナの主張は、明らかにそれとは違いました。なんてわがままなんだろう!と、今でも思っています。

とにかくこれは解せないから、食べるのか食べないのかはっきりして欲しいと言ったら、「食べない」と言ったので、それ以来ダンナの分はつくりませんでした。

ダンナは数年コンビニ食

そうはいっても、結局食べたいとか言ってくるんじゃないの?とか思っているところもあったけど、実際のところはつい最近まで、ダンナはコンビニ弁当やコンビニのお惣菜食をつづけていました。数年間です。

それ以降のダンナの食生活は本当に自由気ままで、焼きうどん2パック分を24時に食べたり、脂ギトギトなビーフシチューを25時に食べたりしていました。同じ部屋で暮らす身としては臭いが辛かった…。

私と子どもたちの分は、これまで通りにつくっていたけれど、食べない部分でもダンナの異変はありました。ごはんをつくっている匂いが漂うと、「臭い!臭い!」と文句を言われました。特に出汁を取る匂いや、味噌汁をつくる匂い、肉や魚を焼く匂いは、子どもたちは「いい匂い…今日の夕飯は何?」と言う中、ダンナはブチブチ文句を言っていました。

そして、しばらく経って夜遅くなると、コンビニで買ったものを電子レンジで温めて、美味しい美味しいと言って、割り箸やプラスチックのスプーンやフォークで食べる。そんな毎日でした。


心にも大きな溝が

本当に意味がよくわからない数年間でした。

「同じ釜の飯を食う」ということばは、よく考えたものだな!と心底思いました。毎日同じ家の中にいるのに、4人は同じものを食べて、1人は違うものを食べていると、どんどん仲間意識に溝ができていきました。

同じ魚を食べているだけでも、「脂がのってるね!」とか「この魚、太い骨があるから気をつけて!」とか、自然と会話が出てきます。他のものを、違う時間帯に食べていたら、そういう会話はまずないです。

運悪く緊急事態宣言とかもあって、一緒にどこかへ行くことも減り、ダンナは仕事でも焦りを感じていたりして、さらにどんどん溝が深まりました。

とにかく一緒に何かすることもない。話すこともない。部屋は狭いから同じ空間にいるけど、見ているんだけど見ていない。そうなるとケンカも起こらないですね。ある意味、波風が一切立たない。不仲なんだかよくわからない状態です。

でも、同じ部屋にずっといるのに、一言も話さないというのはやっぱり異常なことで、仲がいい訳なんてないから、やっぱり不仲だし、夫婦の間にかなり大きな溝があると思っていました。

ダンナの還暦Yearに考える

そもそも私の憧れは「チャーミーグリーンの老夫婦」だったんです。

チャーミーグリーンっていうのは、昔あった食器洗い洗剤で、仲良く手を繋いで歩く若い夫婦と、老夫婦が出てくるCMが有名でした(笑)

それが実際の生活では、ごはんも一緒に食べない、話もしない。私はなんでこんな生活をしているんだろう?ここ数年ずっとそう考えていました。

そうこうしている間に、ダンナは9月に還暦を迎えました。会社によっては定年退職を迎える年齢。ダンナも節目として考えている感じだったので、夫婦関係を立て直すならば、ちょうどいい時なんじゃないかと思いました。

それもあって、還暦祝をどうするのかは、数ヶ月前からずっと考えていました。結局そんなに凄いことはできなかったけど、いろいろ準備して、ダンナに喜んでもらえたんじゃないかと思いました。

それから1週間経たないうちに、ダンナの女問題が発覚して、否が応でも話し合うことになりました…。

女問題、彼女が既にいた…という訳ではなかったけども、普通ならばどんな妻(夫)も、激怒する内容だとは思います。夫婦関係の改善を考えていた私としては、かなりキッツいことでした。

別れることは簡単にできる。ただ、これを機会に状態が好転するならば~とも思う。

なんだコイツ!?と強く思ったし、吐き気もしたけど、これまでも不仲で数年来たんだし、このダンナの還暦の1年間にいろいろやってみてから、別れるのでもいいかな~と思い直しました。(実際、息子②に凄く強く止められました)


夫婦関係を改善する方法

★同じ釜の飯を食う

ごはんは生活の基本!と考えて、また一緒にごはんを食べることにしました。あの数年のこと、その間に言われた文句、凄くムカつくけど、歪んだ食生活は歪んだ性格形成に繋がりそうだから、心を無にしてごはんを作っています。

★2人で何かをやる

・ウォーキング
この数年、とにかく何も2人でしてこなかったので、とりあえず一緒にやれることをいくつかはじめることが、夫婦仲の修復にはいいんじゃないかと考えました。

何でいくつか~なのかというと、中には無理があったり、嫌気がさしたり、飽きるものもあったりするだろうと思ったので、予備的なことも考えて、いくつか~としました。

何がいいかな?どうせならば一石二鳥になるやつ…と思って、ダンナが医者から勧められても全くやる気がなかったウォーキングを、一緒にやることにしました。修復に加えて、健康と買い物。いいですね。

・Switchで協力ゲーム
2人でSwitchの「ヒューマンフォールフラット」と、「あつまれ!どうぶつの森」をはじめました。

ヒューマンフォールフラットは、1人でやるのは難しいゲームで、複数名による協力プレイが有名です。私はこれまでテレビゲームは一切やらなかったけど、ダンナはゲーム大好き人間なので、大喜びでダンナはやっています。

どうぶつの森はあまり協力はしてないけど、まぁ話題の1つにはなるし、島づくりで性格や志向が出るから、いろいろとはっきりするような気がします。箱庭療法的な感じで。

★2人の秘密を持つ

口外しづらい秘密を2人で共有すると、それだけで2人の繋がりがとりあえずできるんじゃないか…と考えて、秘密の趣味をはじめました。

「2人だけの内緒だよ!」ってやつです。もちろん法に触れるようなことではないです(笑)

秘密のことだから、こそこそと話すことになるし、ウォーキングしながらいろいろ計画したりしています。


最後に…。

まだはじめたばかりでどうなるかわからないけど、今のところ夫婦関係の改善は、一応うまく進んではいます。

女問題が発覚した時、私は離婚ではなくて別居したいと話しました。この数年間、私は不仲を完全に放置していた訳じゃなく、一応何度か改善のチャンスを狙っていたし、いろいろと頑張ってはいました。その末の女問題の発覚だったので、怒るよりただ悲しい気持ちで、もうこれ以上は頑張れないと思ったから、とりあえず別に暮らしたかったんです。

問題が発覚して1週間後、2人で西伊豆に行きました。2人で泊まったことのある宿です。以前の泊まった時のダンナは、テレビを見るか、パソコンで仕事をするか、寝るか食べるか…で、私はとてもつまらない思いをしました。だから、温泉と景色以外はいい思い出のない場所でした。

行ってもまたその上塗りをするだけかな~と思っていたけど、今回のダンナはテレビを1度もつけず、パソコンも持参せず、居眠りすることもなく、ずっと2人で話をしていました。そんなことは、結婚する前のことから考えても、今まで1度もないことで、ちょっと驚きました。(ここでこれから2人で何をやるか決めました)

かといって、ダンナのことを信じきった訳ではありません。ダンナは修復策の1つとして、「いま住んでいるところの辺りで、スズメベースのようなことをやったらどうか」と提案しました。スズメベースを頑張ってやったことは、夫婦間の溝を作った原因の1つだと考えている私には、ショックな一言でした。

不仲で忙しい者同士のうちの1人が、新しい店を持ってしまったら、夫婦仲の修復どころか、今ある溝が溝どころのものでなくなるのは明白です。そもそもお店勤めと会社勤めは、休みが重ならないですし…。

ダンナは私がスズメベースをはじめたことで、私が忙しくなって、ダンナへの束縛みたいなものがなくなって気楽だったと思っている節が、以前からなんとなくありました。結局、今回もそういうことなのか…と、思えなくもありません。

若い頃から不仲の話し合い後、少しでも仲良くなると、ダンナが「チョロいもんよ」と思っているんじゃないかな?と感じる時がきて、その後は元に戻ってしまう…ということが多々ありました。今回はそうならないことを祈っていますが、スポーツジムに入会しようとしているので怪しいです。

執行猶予中に女問題の香りが漂ったら、私は秘密裏に引越屋を手配して、今度こそ本当に出て行くつもりです。私がまだ出ていこうと思っていること、たぶんダンナはわかっていない気がする…。

あぁ、爽快な青空が見たい。


ダンナは他を求めておきながら、「お前とずっと一緒にいたい」と言った。でもその話をした時に、「この歳で1人になるのは嫌だ」とも言っていた。結局それかい!と思った。

夫婦関係の修復、マイナススタートはかなり難しい。新規の方が簡単だよ、きっと。




いいなと思ったら応援しよう!

sue
東京三鷹生まれの三鷹育ち。自分の居場所を求めて富良野、京都、東京多摩地区を転々としたのち三鷹に戻り、以降ずっと三鷹に在住。2016年2月、本好きと、長く続いた居場所探しの経験を活かし、地元でゆるい感覚のまちライブラリーをスタート。ひっそり人好き。地域クリエイター。