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「波が教えてくれるもの」

波というものは、決して同じ形を持たない。
岸辺にたどり着くたびに、その姿を変え、
一瞬で消えてしまう儚さの中に、
確かな流れを秘めている。

わたしは、そんな波に惹かれる。
揺らぎながらも進み続けるその力強さと、
消えるからこそ美しいその形。


今日は朝から近くの海を歩いていました。
冷たい風に吹かれながら見た波は、
昨日のものとも違う、
今日だけの表情を持っていました。

その一瞬一瞬が、私に語りかけるようでした。
「変わることを恐れないで」と。

わたしもまた、変わり続けてきた人間です。
環境も、心も、仕事も。
それでも変わることを恐れる気持ちが、
いつも心のどこかにあります。

しかし、波を見ていると、
「変わることは自然なこと」だと感じます。
同じ形を持たない波が、
それでも確実に岸へたどり着くように、
わたしたちもまた、自分なりの形で
進み続けるのだと。

数年前、人生の転機が訪れました。
それまでの仕事を辞め、
新しい道を模索し始めた時、
「これでいいのか」と何度も迷いました。
波のように進んでいるつもりでも、
時には後退してしまうような感覚もありました。

でも、今思えば、
それもまた必要な「揺らぎ」だったのです。
波が大きくなるためには、
一度引くことが必要なように、
後退もまた前進の一部。

わたしがnoteに書く理由も、
その「揺らぎ」を形にしたいから。
波のように流れゆく日々の記憶を、
少しだけでも誰かの心に届けたい。

この文章が、
読んでくださるあなたの中に
何かの「揺らぎ」を起こせたら幸いです。

今日もまた、新しい波を見つけに行きます。
どうぞ皆さんも、
あなた自身の波を感じてください。

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