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面白いけど、趣味に合う合わないは…:読書録「六月のぶりぶりぎっちょう」

・六月のぶりぶりぎっちょう
著者:万城目学 ナレーター:羽飼まり
出版:文藝春秋(audible版)

「八月の御所グラウンド」に続く京都シリーズ第2作。
何をもってシリーズか、ちょっとよくわからないんですけど、「京都」を舞台として、歴史と思いが重なる中で、現代と過去が交錯するって言うあたりでシリーズになってるんでしょうかね。
前作もそうでしたが、こちらもAudibleになっているので聞かせてもらいました


(ChatGPTより)
『六月のぶりぶりぎっちょう』は、万城目学が紡ぐ独特の京都ミステリーファンタジー作品で、前作『八月の御所グラウンド』に引き続くシリーズ第2弾として位置づけられています。奇妙で珍妙なエピソードと、歴史的謎や日常の不思議が織り交ぜられ、読者に笑いと感動を届ける作風が魅力です。

概要
• ジャンルとテーマ:
京都を舞台に、歴史(特に本能寺の変に関する謎)と現代の不思議な出来事が融合したミステリーファンタジー。
• 構成:
2編の短編・中編で構成されており、一編は女子寮を舞台にした「三月の局騒ぎ」、もう一編がタイトル作「六月のぶりぶりぎっちょう」です。
• 文体と雰囲気:
ユーモラスで軽妙な語り口ながら、独特の京都の風情や歴史的要素が際立ち、奇想天外な展開とともに、どこか温かい感動が感じられる作品です。

あらすじ
1. 「三月の局騒ぎ」
女子大学の寮生活を背景に、主人公が謎多き先輩「お局様」キヨとの交流を描きます。寮内では、平安時代を彷彿とさせる独自の呼称や伝統が息づいており、なぜキヨが長年退学せずに寮に居続けるのか、その秘密に迫る展開がほのぼのとしながらも不思議な余韻を残します。

2. 「六月のぶりぶりぎっちょう」
大阪の女学館で日本史を教える滝川先生が主人公。彼は、姉妹校である京都女学館や奈良女学館との合同研究発表会(大和会)のため、京都を訪れます。京都での市内観光や交流を楽しんだ夜、居酒屋「うつけ者」で酔いつぶれた滝川は、翌朝、自分が宿泊した部屋「天下」で、銃撃された状態の遺体を発見します。その遺体は「織田様」と名乗っており、歴史上の大事件、本能寺の変の謎に直結する衝撃的な事件へと巻き込まれていくのです。

このように、作品は異なる時代や空間が奇妙に交錯する中で、登場人物たちの運命や心の動きを描いています。万城目学ならではのユニークな語り口と、京都の情緒豊かな背景が、読者に忘れがたい印象と新たな発見をもたらす作品です。



全体の感想を言えば、まぁ面白かったですね。
ちょっといろいろやることが多くて、聞く時間が取りづらかったんですけど、終盤は睡眠時間を削って、一気に聞かさせていただきました。

ただまぁ個人的には前作の方が好みですかね。
何かこっちの方は過去の人物がかなりくっきりとした形で登場するようになっていて、その分キャラクターの深みというか厚みが薄くなってるような気がするんですよ。
まぁ、残像のようなものかもしれないので、それはそれでいいのかもしれませんが、鴨川の土手でカップルになって座ってるんじゃねーよっていうか…w。
そういうもんだと思えば面白いと思うんですけど、前作のトーンがもうちょっと曖昧なところがある感じで、そこが気に入ってたっていうのがポイントですかね。
あくまでも個人的な趣味として、です。


しかし、こうやって蘇ってくる人には何か条件あるんですかね
京都で死んだとか?
でも確か沢村栄治はフィリピンで…
京都に思いを残してたとかなんですかね
そういう点で言うなら続きがあるなら、土方歳三をよろしくかな。
あ、でもそれは一作目でチェック済みって言うカウントになるのかな?


#読書感想文
#六月のぶりぶりぎっちょう
#万城目学
#Audible

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