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面白いけど、趣味に合う合わないは…:読書録「六月のぶりぶりぎっちょう」

面白いけど、趣味に合う合わないは…:読書録「六月のぶりぶりぎっちょう」

・六月のぶりぶりぎっちょう
著者:万城目学 ナレーター:羽飼まり
出版:文藝春秋(audible版)

「八月の御所グラウンド」に続く京都シリーズ第2作。
何をもってシリーズか、ちょっとよくわからないんですけど、「京都」を舞台として、歴史と思いが重なる中で、現代と過去が交錯するって言うあたりでシリーズになってるんでしょうかね。
前作もそうでしたが、こちらもAudibleになっているので聞かせてもら

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なんで東さんがリベラルから批判されるんか、よう分からんのです:読書録「訂正可能性の哲学」

なんで東さんがリベラルから批判されるんか、よう分からんのです:読書録「訂正可能性の哲学」

・訂正可能性の哲学
著者:東浩紀 ナレーター:宮尾透
出版:ゲンロン(audible版)

たまたまAudibleになってるのを見かけて聞いてみました。
「訂正する力」はもう読んでいるので、こちらのほうはオーディオブックで軽く聞き流すのでいいのかなぁ…くらいの感覚でした。
いやでもこれかなり良い本です。
ちょっと改めてオーディオブックじゃなくてちゃんと読んだほうがいいかなぁと考えているくらい。

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30年うまくいかなかったんだから、やり方は変えてみてもいいんじゃない?:読書録「入門シュンペーター」

30年うまくいかなかったんだから、やり方は変えてみてもいいんじゃない?:読書録「入門シュンペーター」

・入門シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才
著者:中野剛志 ナレーター:デジタルボイス
出版:PHP新書(audible版)

どっかのネット記事で面白いと言う評判を見た覚えがあって、Audibleで見つけて聞いてみました。
まぁ、Audibleで聞くにはちょっとこみ入りすぎてる(特に終盤)ところもあって、聞き流しになっちゃった面もありますけどw。
でもかなり面白かったし、作者自身が言って

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ある意味当たり前ことなんだけど、なんだかphaさんに言われるのはちょっと寂しい:読書録「パーティーが終わって、中年が始まる」

ある意味当たり前ことなんだけど、なんだかphaさんに言われるのはちょっと寂しい:読書録「パーティーが終わって、中年が始まる」

・パーティーが終わって、中年が始まる
著者:pha  ナレーター:小堀夏生
出版:幻冬舎(audible版)

僕自身は決してpha さんの熱心な読者と言うわけではないです。
と言うよりは、pha さんに関しては、僕よりも若い世代が、ある意味生き方のロールモデルとして捉えている人物だと考えていました。
この本が出ているのを店頭で見かけた時、
「あれあれ、ちょっと方向性が変わってきたのかなあ」
とち

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生成AI時代には重要なスタンスかも:読書録「「好き」を言語化する技術」」

生成AI時代には重要なスタンスかも:読書録「「好き」を言語化する技術」」

・「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
著者:三宅香帆 ナレーター:折原くるみ
出版:ディスカヴァー携書(audible版)

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」がベストセラーになった三宅さんが以前に書かれていた作品。
どうしようかなぁと思ってたんですけど、ちょうどAudibleになったので聞いてみることにしました。
文章術?
まぁ分野としてはそ

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すごく理知的でそれが読ませるんだけど、それが興を削ぐとこもあるかも:読書録「本心」

すごく理知的でそれが読ませるんだけど、それが興を削ぐとこもあるかも:読書録「本心」

・本心
著者:平野啓一郎 ナレーター:井上悟
出版:文春文庫(audible版)

Audibleにアップされているのを聴いてみる気になったのは、もちろん映画化されたっていうのも大きいんだけど、最近AIに関していろいろ情報を集めたりしてるっていうのも影響しています。
何しろ生成AIの動きはものすごく激しいですからね。

作品としてはかなり興味深く読むことができましたし、面白かったです。
ただもとも

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ドラマチックな展開も抑えた筆致で。:読書録「ツバキ文具店」

ドラマチックな展開も抑えた筆致で。:読書録「ツバキ文具店」

・ツバキ文具店
著者:小川糸 ナレーター:多部未華子
出版:幻冬舎文庫(audible版)

なんかヌルい作品を読んで(聴いて)みたいなと思って、チョイスした作品。
小川さんの作品は読んだことないんですけど、「食堂かたつむり」の作者さんってことは知ってて、そこらへんの全体的なイメージで…なんですけどねw。
前半はまあ、確かにそんな感じ。
でも終盤にかけて、個人的にはちょっと印象が変わりました。

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エッセイぽく、気楽に聴くのに向いてるかな。:読書録「自分とか、ないから。」

エッセイぽく、気楽に聴くのに向いてるかな。:読書録「自分とか、ないから。」

・自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学
著者:しんめいP   ナレーター:大谷幸司
出版:サンクチュアリ出版(audible版)

noteで「東洋哲学本50冊よんだら「本当の自分」とかどうでもよくなった話」って記事を書かれた著者の作品。
note記事が出版のきっかけらしいんですが、遥か昔(記事が書かれたのは2020年だけど)に読んだ気も…。

で、改めて読んでみたんですが、ベースになってる

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率じゃなくて、数で考えるっていうことですかね?:読書録「縮んで勝つ」

率じゃなくて、数で考えるっていうことですかね?:読書録「縮んで勝つ」

・縮んで勝つ 人口減少日本の活路
著者:河合雅司 ナレーター:デジタルボイス
出版:小学館新書(audible版)

「未来の年表」シリーズの河合雅司さんが、人口減少と地方創生について論じた新書。
河合さんご自身の作品も含めて、少子高齢化をテーマにした本は何冊も書かれているし、僕も読んできましたが、物価高に合わせて人材不足とが現実の中で実感されるようになってる中、改めてこの問題について整理をしてお

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過去の政治改革の流れを整理し直すのに役に立ちます。:読書録「自民党はなぜここまで壊れたのか」

過去の政治改革の流れを整理し直すのに役に立ちます。:読書録「自民党はなぜここまで壊れたのか」

・なぜ自民党はここまで壊れたのか
著者:倉山満
出版:PHP新書(audible版)

衆院選が終了し、与党過半数割れから、国民民主党を中心とした政策協議主体の国会運営への兆し
…があるタイミングで、本書をaudibleで見かけてDL。
「歴史検証 なぜ日本の野党はダメなのか?」の作者さんですね。
あちらもaudibleで聴いたのですが、口調の激しさに若干…ってとこあったんですが、本書の方がマシ

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言ってる事はものすごくよくわかるし、大賛成なんですけど、どうやるかと考えるとなかなか悩ましいところも…:読書録「ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか」

言ってる事はものすごくよくわかるし、大賛成なんですけど、どうやるかと考えるとなかなか悩ましいところも…:読書録「ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか」

・ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか 日本型BPR 2.0
著者:村田聡一郎 ナレーター:小桧山崇
出版:プレジデント社(audible版)

ちょっと生産性について議論を必要性があって、資料を漁っているうちに、Audibleの中に本書があるのを見つけて聞いてみました。
2000年以降、日本と欧米の間でホワイトカラーの生産性が大きく乖離してきたことの原因をBPRの導入にあると整理をし、ホワイトカ

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謎が全て解かれなくても、日々は続く:読書録「図書館のお夜食」

謎が全て解かれなくても、日々は続く:読書録「図書館のお夜食」

・図書館のお夜食
著者:原田ひ香 ナレーター:坂内愛
出版:ポプラ社(audible版)

気楽で気分が軽くなるような本が聴きたいなと思っていたので、Audibleの新作リストに上がっていたこの作品をピックアップ。
作者の原田ひ香さんは名前だけは聞いていましたが、作品は読んだことないと思います。

サマリー
「三千円の使いかた」 「ランチ酒」 の原田ひ香が描く、本×ご飯×仕事を味わう、 心に染みる

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「信念のある政治家」ってのも、それはそれで…:読書録「笑うマトリョーシカ」

「信念のある政治家」ってのも、それはそれで…:読書録「笑うマトリョーシカ」

・笑うマトリョーシカ
著者:早見和真 ナレーター:蒼木智大
出版:文藝春秋(audible 版)

テレビドラマ化されていますね。
そっちの方は見てなかったんですが、併せてオーディオブックにaudibleになったので、聞いてみることにしました。
かなり面白かったです。

サマリー
若き総理候補が誰かの操り人形だったら? 人の心の闇に迫るミステリー
有望な若き代議士の周りには彼を操ろうとしている人た

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コレ、主人公、倉島じゃないやん:読書録「暁光の街」

コレ、主人公、倉島じゃないやん:読書録「暁光の街」

・暁光の街 公安外事・倉島警部補
著者:今野敏 ナレーター:浅木俊之
出版:文藝春秋(audible 版)

今野敏作品は「隠蔽捜査」シリーズをメインで追っかけながら、気が向いたら他の作品・シリーズも…って感じのお付き合いです。
しかし作品、多いですからねぇ。
で、audible でもフォローしようかな、とチョイスしたのがこのシリーズです。
公安外事・倉島警部補シリーズ。
…でもこの第一作の主人公

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