書記が数学やるだけ#612 楕円曲線の有理点
暗号理論で頻用される楕円曲線について簡単に見ていく。
問題
楕円曲線の性状により,有理数解の有無が変わってくる。
説明
楕円曲線の大体の形状を示しておく。
判別式によっても性状がわかる。
楕円曲線に対して加法を定義することができる。
モーデルの定理は,ある楕円曲線について有理点が無限に存在することを示し,その操作はペル方程式を思い出させる。
参考:
解答
2点を結ぶ直線を引いて第3の交点を求め,鏡像をとることで加法が定義される。
これを繰り返せば,有理点が無数に得られる。
今度は有理点が有限個の例を示す。
条件を絞っていくと,最終的にフェルマーの最終定理(n=4)が出てくる。
参考:
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