書記の読書記録#186「現代物理化学」

寺嶋 正秀，馬場 正昭，松本 吉泰「現代物理化学」のレビューと読書記録

レビュー

内容としては量子化学，分光分析学，化学熱力学，反応速度論を含む。総じて，化学徒に必要な物理といったところ。

物理化学といえばマッカーリサイモンが真っ先に挙がるだろうが，それは重すぎる人は本書でも差し支えないだろう。レベルとしては学部の定期試験がメインで，+αで大学院入試に挑戦する感じだと思う。

参考：

物理化学―分子論的アプローチ〈上〉

物理化学―分子論的アプローチ〈下〉

読書記録

＃ 1p1〜102
・プランクの量子仮説・光電効果・ドブロイ波・ボーアの原子モデル・不確定性原理・波動関数・固有値方程式・シュレーディンガー方程式・調和振動子・角運動量・剛体回転子・水素原子・原子軌道・電子配置の構成原理・項の記号・永年方程式・σ結合，π結合・ハートリー-フォック法・混成軌道・ヒュッケル法・π電子密度

＃ 2p103〜208
・電磁波の波動方程式・重ね合わせの原理・平面波，偏光・光の強度・干渉，回折・電気双極子・光の吸収と放出・レーザー・ランベルト-ベールの法則・光の散乱・スペクトル線形・対称操作，群論・選択則・ボルン-オッペンハイマー近似・電気双極子遷移・分子振動の自由度・基準振動・赤外とラマンの相互禁制律・フランク-コンドンの原理・電子スピン，核スピン・ESR，NMR

＃ 3p209〜398
・理想気体の状態方程式・マクスウェル-ボルツマン分布・フィックの第1法則，拡散方程式・ファンデルワールス方程式・分子間相互作用・ビリアル状態方程式・レナード-ジョーンズポテンシャル・状態関数と経路関数・熱力学の第1法則・エンタルピー・熱容量・ヘスの法則・ジュール-トムソン効果・エントロピー・カルノーサイクル・熱力学の第2法則・熱力学の第3法則・ギブズエネルギー，ヘルムホルツエネルギー・マクスウェルの関係式・相平衡・クラペイロンの式・フガシティー・部分モル体積・化学ポテンシャル・ラウールの法則・ヘンリーの法則・活量・束一的性質：蒸気圧降下，凝固点降下，沸点上昇，浸透圧・デバイ-ヒュッケルの極限法則・ストークス-アインシュタインの関係式・モル伝導率・化学平衡・ルシャトリエの原理・ファントホッフプロット・電池，ネルンストの式・ボルツマン分布・分子分配関数・カノニカルアンサンブル

＃ 4p399〜504
・反応速度式・アレニウスの式・触媒作用・遷移状態理論・光解離・励起状態ダイナミクス・レーザー化学・疎水性効果・タンパク質の構造・ミカエリス-メンテン機構・酵素・固体表面，表面反応・固体触媒反応，光触媒

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