書記の読書記録#442『曲がった空間の幾何学 現代の科学を支える非ユークリッド幾何とは』
宮岡 礼子『曲がった空間の幾何学 現代の科学を支える非ユークリッド幾何とは』のレビュー
レビュー
こちらは現代的な事項について簡潔にまとめた本。微分幾何学の概要を捉えるために通読するのがよい。
もくじ
第1章 はじめに
1-1 曲がっていない空間
1-2 ユークリッド距離とは?
1-3 ベクトルと線形空間
1-4 長さと角度
1-5 曲線の長さ
1-6 線分と円弧の長さ
第2章 近道
2-1 近道を探そう
2-2 曲線の曲がり方
2-3 近道は測地線
2-4 近道は1つとは限らない
第3章 非ユークリッド幾何学からさまざまな幾何学へ
3-1 球面と双曲平面
3-2 非ユークリッド幾何学
3-3 三角形の内角の和
3-4 リーマン幾何学
3-5 ミンコフスキー幾何学
第4章 曲面の位相
4-1 連続変形
4-2 単体分割とオイラー数
4-3 曲面の三角形分割
4-4 曲面の位相的分類と連結和
4-5 オイラー数と種数Ⅰ
第5章 うらおもてのない曲面
5-1 うらおもてのない曲面
5-2 うらおもてのない閉曲面の分類
5-3 オイラー数と種数Ⅱ
第6章 曲がった空間を考える
6-1 そもそも曲面とは?
6-2 曲面から多様体
6-3 曲面の曲がり方の導入
6-4 オイラーの考えたガウス曲率
6-5 平坦な曲面と負の定曲率曲面
第7章 曲面の曲がり方
7-1 曲面の計量と第1基本形式
7-2 第2基本形式
7-3 ガウス曲率と平均曲率
7-4 ガウスの驚愕定理
7-5 等温座標によるガウス曲率
7-6 ガウス曲率とガウス写像
第8章 知っておくと便利なこと
8-1 立体射影(球面の場合)
8-2 立体射影とケーリー変換(双曲面の場合)
8-3 球面上の距離はどう測るのか―フビニスタディ計量
8-4 三角関数と双曲線関数
8-5 双曲面上の距離はどう測るか―ポアンカレ計量
第9章 ガウス―ボンネの定理
9-1 外積と面積要素
9-2 線積分と面積分
9-3 ガウス―ボンネの定理と三角形の内角の和
9-4 近道が1つしかない空間
9-5 閉曲面に対するガウス―ボンネの定理
9-6 曲率と位相
第10章 物理から学ぶこと
10-1 勾配ベクトル場と発散定理
10-2 ストークスの定理Ⅰ
10-3 調和関数
10-4 最大値関数
第11章 三角形に対するガウス―ボンネの定理の証明
11-1 簡単な微分形式
11-2 外微分
11-3 ストークスの定理Ⅱ
11-4 ストークスの定理の応用
11-5 三角形に対するガウス―ボンネの定理の証明
第12章 石鹸膜とシャボン玉
12-1 石鹸膜の幾何学
12-2 シャボン玉の幾何学
12-3 石鹸膜とシャボン玉
12-4 勾配流、平均曲率流
第13章 行列ってなに?
13-1 線形性とは?
13-2 行列
13-3 固有値
13-4 実対称行列の固有値の位置
13-5 実対称行列の固有ベクトルの直交性
第14章 行列の作る曲がった空間
14-1 行列の作る群の形
14-2 リー群
14-3 SU(2) と SO(3) の表す図形
14-4 群作用と対称性
14-5 被覆空間
14-6 どこから見ても同じ空間
第15章 3次元空間の分離
15-1 ポアンカレ予想
15-2 幾何学化予想
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