書記が数学やるだけ#192 ε-N論法による極限の定義
今回から,ε-δ論法について攻略していくこととする。
参考書,記法はこちらに準ずる:
まずはε-N論法による数列の極限について。
問題
説明
定義は覚える他ない,実際には繰り返し問題を解いていくうちになれると思う。
全称記号と存在記号,記号論理の初歩については既知とする,参考:
併せて,有界の定義について。
問題によっては,部分列を考えることがある。
解答
英文でいう「such that」が「:」で訳されることがあるが,実際には「任意のn」であることを省略した表現である。文字数を減らす分には確かに便利であるが,特に否定命題を書く上では省略を補う必要がある。
では,以下で典型的なパターンについて示していく。結局のところ,最後が「<ε」で締めくくれるようなN(ε)を見つける作業に帰着する。これはε-δでも同様である。
三角不等式は,証明に頻出である。
参考:
いくつかある解法のうち,有界を用いることにする。
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