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書記が物理やるだけ#211 PID制御-1

PID制御について,各部分がどのように作用するかを見ていく。


問題

説明

PID制御はフィードバック制御の一種であり,入力値の制御を出力値と目標値との偏差,その積分,および微分の3つの要素によって行う方法である。


解答

最も基本的なフィードバックモデルはP制御であるが,これだけでは定常偏差が残る。


これに積分動作を加えることで,定常偏差を無くすことができる。ここで,内部モデル原理は定常偏差を0にするために必要な積分動作の数を示している。

ただし,積分動作を大きくしすぎるとオーバーシュートハンチングといった過渡特性の不安定性が出てくるようになる。


このことを手計算で示してみる。


積分動作により,単位ステップによる定常偏差を0にすることができる。


また,外乱に対しても定常状態に及ぼす状態を0にすることができる。


過渡特性を改善するには微分動作を加える。


このことは手計算により減衰定数が大きくなることからも言える。


微分動作をつける位置を変える方法もあり,同様に過渡特性を改善する。


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