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書記が数学やるだけ#114 一様収束,項別積分と項別微分,ポアソン核
問題
(1)は一様収束の条件を求める問題,(2)以降はポアソン核に関連した問題である。
説明
一様収束の定義。
一様収束定理は,収束定理よりも強い条件の定理である(収束定理は各点収束である)。
証明には以下の道具を要する。
一様収束により,項別積分と項別微分が可能となる。
一様収束の系について。
以下の定理は,関数が連続なだけではフーリエ級数が収束するとは限らないことを示す。
解法
ワイエルシュトラウスの定理を用いて,一様収束する条件を求める。
等比数列の和より等式が示せる。
オイラーの定理を経て,実部と虚部を比較してポアソン核と共役ポアソン核の式を得る。
(4)はポアソン核を用いた実積分の問題。
(5)は2021年京大理系の問題。ポアソン核を用いればすぐに解ける。正攻法ではないが,おそらくポアソン核を意識した問題だと思う,大学でよくやる計算なのでできるようにしておきたい。
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