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The Cell まとめノート #20 "Cancer"
Chapter20 "Cancer"のまとめ。
何が書いてあるか
20-1 "CANCER AS A MICROEVOLUTIONARY PROCESS"
・腫瘍(tumor)とは,細胞が生体内の制御に反して自律的に過剰に増殖することによってできる組織塊である。
・腫瘍のうち,浸潤や転移を起こすものは悪性腫瘍(malignant)俗に言うがん(cancer)であり,起こさないものは良性腫瘍(benign)である。
・腫瘍は,最初に発生した組織によっても分類される;上皮性腫瘍,肉腫,白血病,悪性リンパ腫など
・がんは,最初の突然変異を起こした単一の細胞から発生すると考えられているが,この細胞の子孫ががん化するためには追加の突然変異やエピジェネティックな事象が必要となる。
・がん細胞は,細胞分裂の停止やアポトーシス誘導などに欠陥を生じさせ,さまざまな異常を獲得していく。
・がん細胞はその場で増殖するだけでなく,周囲の組織へ浸潤して,血液やリンパの流れに乗って,遠くの臓器へと転移することで更に増殖する。
20-2 "CANCER-CRITICAL GENES: HOW THEY ARE FOUND AND WHAT THEY DO"
・がんの原因となる遺伝子は,がん原遺伝子とがん抑制遺伝子の2つのクラスに分けられる。
・がん原遺伝子とは,変異によりがん遺伝子となり細胞のがん化を引き起こす遺伝子で,ras遺伝子がその代表例である。
・がん抑制遺伝子とは,がんの発生を抑制する機能を持つタンパク質をコードする遺伝子であり,変異により不活性化することで細胞のがん化を引き起こす。
・がん抑制遺伝子の代表例;Rb,p53,BRCA1
・腫瘍の中には,少数のがん幹細胞がある。
・腫瘍の進行は,多段階の遺伝子変異によって引き起こされる:大腸がんの例;Apc欠損→K-Ras活性化→Smad4欠損→p53欠損
20-3 "CANCER PREVENTION AND TREATMENT: PRESENT AND FUTURE"
・発がん物質の代表例に,アフラトキシンB1がある。
・腫瘍ウイルスは,腫瘍形成に関わっているウイルスであり,ヒトパピローマウイルスがその代表例である。
・がん治療において,さまざまな分子標的薬が活用されている。
・多剤耐性は,多くの抗がん薬に対する耐性機構であり治療を困難にしている。
ノート
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