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書記の読書記録#1214『ウェーブレット10講』
I.ドブシー(訳:山田 道夫,佐々木 文夫)『ウェーブレット10講』のレビュー
レビュー
ウェーブレット解析の基礎理論についての,開拓者本人の解説による専門書。関数解析などの基礎知識は前提としている。
もくじ
第1章 ウェーブレットとは
1.1 時間―周波数の局在化
1.2 ウェーブレット変換:窓フーリエ変換との類似点と相違点
1.3 ウェーブレット変換の種類
第2章 連続ウェーブレット変換
2.1 帯域制限関数とShannonの定理
2.2 再生核ヒルベルト空間としての帯域制限関数
2.3 帯域制限と時間制限
2.4 連続ウェーブレット変換
2.5 連続ウェーブレット変換の基礎となる再生核ヒルベルト空間
2.6 高次元連続ウェーブレット変換
2.7 連続窓フーリエ変換との比較
2.8 有用な作用素を作る道具としての連続変換
2.9 数学的ズームとしての連続ウェーブレット変換:局所的滑らかさの特徴づけ
第3章 離散ウェーブレット変換:フレーム
3.1 ウェーブレット変換の離散化
3.2 フレームに関する一般論
3.3 ウェーブレットのフレーム
3.4 窓フーリエ変換のフレーム
3.5 時間―周波数局在性
3.6 フレームの冗長性:そこから何が得られるのか?
3.7 いくつかの注意
第4章 時間―周波数密度と正規直交基底
4.1 ウェーブレットと窓フーリエフレームにおける時間―周波数密度の役割
4.2 正規直交基底
第5章 ウェーブレットの正規直交基底と多重解像度解析
5.1 基本的な考え方
5.2 多重解像度解析による正規直交ウェーブレットの例
5.3 正規直交条件の緩和
5.4 例:Battle-Lemarie族
5.5 正規直交ウェーブレット基底の正則性
5.6 サブバンドフィルタとの関係
第6章 コンパクトサポートをもつウェーブレットの正規直交基底
6.1 m0の構成
6.2 正規直交ウェーブレット基底との対応
6.3 正規直交性に関する必要十分条件
6.4 正規直交基底をなすコンパクトサポートなウェーブレットの例
6.5 カスケードアルゴリズム:部分分割細分スキームとの関係
第7章 コンパクトサポートなウェーブレットの正則性
7.1 フーリエに基づく手法
7.2 直接法
7.3 より正則性の高いコンパクトサポートウェーブレット
7.4 正則性か消滅モーメントか?
第8章 コンパクトサポートをもつウェーブレット基底の対称性
8.1 コンパクトサポートをもつ正規直交ウェーブレットにおける対称性の欠如
8.2 コイフレット(Coiflets)
8.3 対称双直交ウェーブレット基底
第9章 ウェーブレットによる関数空間の特徴づけ
9.1 ウェーブレットLp(R)(1<p<∞)での無条件基底
9.2 ウェーブレットによる関数空間の特徴づけ
9.3 L1([0,1])におけるウェーブレット
9.4 ウェーブレット展開とフーリエ級数の対称的な挙動について
第10章 正規直交ウェーブレット基底の一般化
10.1 伸張因子2での多次元ウェーブレット基底
10.2 2より大きい整数伸張因子をもつ1次元正規直交ウェーブレット基底
10.3 伸張行列をもつ多次元ウェーブレット基底
10.4 非整数伸張因子をもつ1次元正規直交ウェーブレット基底
10.5 周波数解像度の向上:分割技法(splitting trick)
10.6 ウェーブレットパケット基底
10.7 区間上のウェーブレット基底
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