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The Cell まとめノート #22 "Stem Cells and Tissue Renewal"
Chapter22 "Stem Cells and Tissue Renewal"のまとめ。
何が書いてあるか
22-1 "STEM CELLS AND RENEWAL IN EPITHELIAL TISSUES"
・幹細胞は,分裂して自分と同じ細胞を作る能力と、別の種類の細胞に分化する能力を持ち,際限なく増殖できる細胞である。
・小腸では,細胞分裂によって新しい細胞が生成される腸陰窩から,分裂していない分化した細胞からなる絨毛へと継続的に上向きに流れている。
・Notchシグナルの側方抑制によって,小腸上皮細胞への分化が進む。
・上皮組織は,最下層の基底細胞から細胞が上向きに流れる。
22-2 "FIBROBLASTS AND THEIR TRANSFORMATIONS: THE CONNECTIVE-TISSUE CELL FAMILY"
・結合組織細胞のファミリーには,線維芽細胞,軟骨細胞,骨細胞,脂肪細胞,平滑筋細胞などがある。
・軟骨は,軟骨細胞とそれを取り囲む基質からなる結合組織からなる。
・骨は,主に骨細胞とヒドロキシアパタイトからなり,骨芽細胞により骨形成され,破骨細胞によってリモデリングされる。
22-3 "GENESIS AND REGENERATION OF SKELETAL MUSCLE"
・筋肉は,骨格筋,平滑筋,心筋に分けられる。
・筋細胞は,1つの細胞が多くの核を持っている多核細胞である。
22-4 "BLOOD VESSELS, LYMPHATICS, AND ENDOTHELIAL CELLS"
・内皮細胞は,すべての血管とリンパ管に並ぶ単細胞層を形成する。
・血管新生とは,もとある血管から新たな血管枝が分岐して血管網を構築する現象であり,血管内皮増殖因子(VEGF)により促進される。
・酸素が不足した細胞は,低酸素誘導性因子1α(HIF1α)の濃度を高め,VEGFの産生を刺激する。
22-5 "A HIERARCHICAL STEM-CELL SYSTEM: BLOOD CELL FORMATION"
・赤血球,リンパ球,顆粒球,マクロファージを含む多くの種類の血液細胞は,すべて共通の多能性幹細胞に由来している。
・成人では,造血幹細胞は主に骨髄に存在し,骨髄の間質細胞からのシグナルに依存して幹細胞としての性質を維持している。
・幹細胞は数が少なく,通常はまれに分裂して,より多くの幹細胞(自己複製)と様々な前駆細胞を産生し,それぞれがコロニー刺激因子(CSF)の影響により1種類または数種類の血液細胞を産生することができる。
22-6 "REGENERATION AND REPAIR"
・動物の再生能力の極端な例として,プラナリアは幹細胞(新生細胞)が含まれており,全身を小さく刻んでも再生することができる。
・幹細胞を応用することで,骨髄移植や皮膚移植などを行うことができる。
22-7 "CELL REPROGRAMMING AND PLURIPOTENT STEM CELLS"
・胚性幹細胞(ES細胞)とは,動物の発生初期段階である胚盤胞期の胚の一部に属する内部細胞塊より作られる幹細胞であり,マウスの遺伝子操作に活用されている。
・人工多能性幹細胞(iPS細胞)は,OSKM因子をはじめとした主要な転写調節因子のカクテルを強制的に発現させることにより,線維芽細胞などの成体分化細胞から生成することができる。
・成人のヒト患者から生検した細胞から生成されたiPS細胞は,免疫拒絶反応の問題を回避して、同患者の組織修復に使用することができる。
・その他の応用:ヒト細胞に影響を及ぼす突然変異の影響をin vitroで解析,遺伝性疾患の治療薬のスクリーニング。
ノート
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