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書記が数学やるだけ#111 偶関数と奇関数の和
偶関数と奇関数を意識することの重要性を感じてきたところで,それに関係のある大学入試問題について見ていくことにする。
問題
昨年度の共通テストより,問題自体は指数対数の基本問題で,見た目から双曲線関数を意識した人もいたと思う。ただ,今回はより抽象的な話題として「偶関数と奇関数の和」の前座として扱う。
説明
「任意の関数は偶関数と奇関数の和でただ一通りに表される」
このような形の関数として代表的なのが双曲線関数である。
参考:
解法
f(x)は偶関数,g(x)は奇関数である。
この加法定理みたいな式は,素直に計算すればいい。
青線がf(x),赤線がg(x),黒線がf(x)+g(x)=2^x のグラフ。
では本題に入る。関数を偶関数と奇関数の和に分けて,式変形をする。
関数の偶奇は,大学入試でも時折問われる他に,フーリエ解析をはじめとした数学への応用として重要である。性質は至ってシンプルなので覚えておきたい。
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