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芸大和声をかじる-6 サブドミナントの和音(書記が音楽やるだけ#29)

サブドミナントの和音には,さまざまなバリエーションがある。


Ⅳ7の和音,および派生

Ⅳの3和音に第7音を付加すると,Ⅳ7の和音ができる。

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Ⅳ7の和音はサブドミナントとして機能し,Ⅴ諸和音へ進行する。第7音は常に2度下降する(Ⅲ→Ⅱ)。

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同主短調からの借用である○Ⅳ7について(サブドミナントマイナーに該当)。

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短調において,↑Ⅵを第3音とする+Ⅳの和音がある(ドリアの4)。

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Ⅳ7と同様,サブドミナントとしてⅤ諸和音に進行する。↑ⅥはⅦに上昇する。

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-Ⅱ1の和音(ナポリの和音)

短調において,↓Ⅱを根音とするⅡ3和音を,ナポリの2という。これはサブドミナントとして機能する。古典和声ではドミナント諸和音に進行することになっているが,ポピュラー和声では特に決まりはなく,中でもⅠに進行するパターンが多用される。

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ナポリの和音について参考:


付加6の和音

付加6の和音,Ⅳについて見ていく。

Ⅳ+6サブドミナントで,(基)Ⅰに進行付加第6音は2度上昇する(Ⅱ→Ⅲ)。

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さらに第5音を省き,第4音を付加したものがⅣ+64の和音である。役割はⅣ+6とほぼ同様である。

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ここで,構成音を見ると以前に学んだ別の和音と同じものがで出てくる。古典和声では,その成り立ちにより差別化されてはいる。ただ,実際耳で聞いてみた場合,ドミナントでもありサブドミナントでもある,と解釈するのは難しいだろう。どちらかが正しいということはなく,解釈の多義性に委ねられるところ。

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