東京五輪、ほんといらない
オリンピック開催地が東京に決定したニュースを見たとき、
「ああ、決まってしまった…」とがっくりと肩を落としたことを、今でも覚えている。フェンシングの太田選手が、ガッツポーズを決めたまま上半身を震わせて泣いていた映像。「お・も・て・な・し」とスピーチした姿を決めてみせたクリステルさんも、ほっとしたように泣いていた。
しかし、テレビ画面に映る招致活動の委員達ほどの熱狂が、国民にあったのだろうか、と今振り返っても甚だ疑問だ。
東京五輪の開催決定は2013年9月。東日本大震災が起きてからわずか二年後。東京都どころか国を上げて「復興五輪だ」などと無理くりな理由をくっつけて招致したが、では当の被災地は歓迎したかというと、
「五輪、見るどころじゃない」
というのが本音だったろう。
今でも私は悔しくて悔して仕方がない。
コロナの影響で延期し、余計にかかった費用。今年無理やり開催することで余計にかかる費用。それら全てを、被災地の被災者の方々への、復興支援に直接使って欲しかった。あー、無駄。
或いは五輪さえなければ、今もコロナで苦しんでいる全ての方々に、支援金として配るお金の足しにもなったんじゃないのか。
五輪さえなければ、五輪さえなければ、とどうしても思ってしまう。選手には恨みも何もなく尊敬しているけれど。
そもそも、どうして五輪、呼ばなきゃいけなかったのか。
コロナ後でもいいから、ちゃんと検証してほしい。招致後に起きた自然災害、甚大なものがあったよね。熊本地震、西日本豪雨、千葉台風被害、そしてごく最近の、東北余震。
日本、五輪どころじゃないんじゃない?と、いちいち思っていた。
インバウンドよりも、もっと国内にしっかり目を向けて、少子化対策本気でやって、この衰退尻つぼみ日本をきっちり立て直してほしい!
国は、人があってこそ。議員も、働く民がいないと税金とれないんだぞ。
五輪も万博も、あと地盤ゆるゆる辺野古基地も、ぜーんぶ、いらない!