すずき雑貨店 の紹介
すずき雑貨店の店主すずきです。 京都は京都でも京都市のことではなく、京都府北部の日本海に面する地域、丹後半島とその周辺でのいろいろを発信していきます。
今年(2024年)の初夏、京丹後市の塩江という小さな漁港で音松のご主人シンペイさんと出会いました。別の友人に紹介された彼は塩江で民宿を営んでいます(民宿音松)。古い純和風建築の民家をみずから改装したそうで、広く取られた窓からもベランダからも日本海が一望できる、ロケーション最高の民宿です。そしてそのかたわら、地元の自然を活かしたものをいろいろ創作しているそう。とくに口にするものが多いのかな。
民宿のダイニングでお互い簡単な自己紹介をしたあと話題になったのは、塩。民宿を営むかたわら、ここで塩を作りたい! とのこと。まさに“塩江の塩”です。目の前に広がる日本海から海水をいただき、母屋の2階へ運び、太陽のパワーだけで結晶塩にする。
いまの母屋はもともと機織りに使われていた天井の高い小屋で、民宿音松を始めるにあたり、すでに塩をつくることも見込んで2階部分を作り上げてしまっていたのです。東から西へと動く太陽の光をずっとキャッチできるような日当たりのいい箇所を選び、そこの屋根を透明に張り替え壁も透明な窓にして。お日さまのパワーを最大限にいただいて、完全な天日干し。
……と、場所も確保し計画はすでに練ってあり、あとは実行に移すのみ。
でも本当にちゃんとした塩ができるのかどうか、誰にもわかりません。音松の編み出した計画とまったく同一のことをした人はいないからです。
たとえ同じ方法で塩を作っていた人がかつてどこかにいたとしても、これから汲み上げる海水がそのかつての海水と同一ではあり得ない。あるいは仮に同一成分の海水をすくい上げたとしても、そのあとその日そのときの気候などで結晶化のようすが変わるでしょう。
しかしわからないからといって二の足を踏んでいては何もできあがりません。音松では着実に入念に準備を進めていて……
次に私(すずき)が音松を訪れた頃にはすでにその海塩が完成していました。商品名は[夕日の潮]です。塩江のおとなり夕日港(浜詰漁港)にちなんでいます。海水のほかは完全に手作り。とっても手間ひまかかっています。何日も何週間もかけて塩はじっくりと結晶していくのです。
音松は、次々に新しい商品のアイデアが浮かび日々開発に取り組んでいるようで、まさに上の写真にあるとおり塩以外にも京丹後の素材を使ってさまざまな”うまみ”を創り出し続けています。
それら音松の丹精込めて丁寧につくったものたちを、全国全世界へインターネットで販売するまで手が回らないとのことですので、代行販売しようとすずき雑貨店を開店することになりました。
すずき雑貨店ではこれから不定期ですがいろんな商品をアップしていきます。日々をわくわくさせるモノたちばかり、自信を持ってご提供してまいります。
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