科学技術「仮想空間のススメ」
【仮想空間は、見るだけの物】
仮想空間といっても、仮想の空間の中には入れません。
人が作り出したコンピューターグラフィックスという「CG」を見る事です。
視界を覆い隠すヘッドセットゴーグルという物と付けて体感します。
そして、視界が全部「CG」で作り出された物だけが見える状況になります。
そのゴーグルに映し出される「CG」が、仮想空間なのです。
近年この仮想空間技術が、躍進的な進歩をしています。
特にゲーム分野では良く使われています。
このを付けると、ゲームの中の世界に入り込む没頭感が味わえます。
上下左右360°どこを見渡しても「CG」で作られた世界が広がります。
この状況で、ゲームをすれば迫力あるゲームが出来ます。
【仮想空間の仕様用途】
この他にも、様々な場所で使われています。
医療、建築、飛行機訓練、自動車教習所、などでも使われ始めています。
医療では、遠隔手術をする際にCTスキャンで撮った物を立体化します。
そして、臓器を切り離さずに、どんな角度からでも立体的に確認できます。
建築現場では、更地に完成予想の建物を映し出して確認できます。
建物の形、内装、部屋の中、様々な物を映し出せます。
気に入らなければ、「CG」をその場で別の形に作り替えられます。
飛行訓練では、大掛かりなシミュレーターを用意しなくても訓練可能です。
それは、飛行機を飛ばす感覚を仮想空間の中で再現してくれるからです。
自動車教習所でも使われています。
これも、飛行機訓練と同じで仮想空間が運転感覚を再現してくれます。
【仮想空間の種類】
仮想空間には、種類があります。
それは、「VR」「AR」「MR」です。
・「VR」とは、仮想現実と言います。
これは、全てコンピューターグラフィックスで作られた世界です。
主体は、完全にコンピューターグラフィックス。
・「AR」とは、拡張現実と言います
現実の世界に、「CG」で作った物を部分的に映し出した世界です。
立体映像ではなく、平面映像。
主体は、現実世界。
・「MR」とは、複合現実と言います。
現実世界の風景をカメラでコンピュータの中に取り込みます。
そのコンピューターの中に取り込んだ風景に、仮想空間を作ります。
そして、この現実世界の映像に「CG」で作った物体を合成させて見せます。
MRは、リアルタイムで現実世界をコンピューターの中に取り込みます。
なので仮想世界を作るには、高性能なコンピューターが必要になります。
でも、全て「CG」なので、現実世界の物体を全く違う物体に変えられます。
そして、その仮想空間を作る事が可能です。
更に、その世界を複数人で同時に見る事が出来ます。
主体は、完全にコンピューターです。
【仮想空間の日常】
仮想空間を表現する使用方法は、今の所1つしかありません。
それは、ヘッドセットと言う物を付ける事です。
これがなければ、見る事が出来ません。
でも、今後は更に小型化していくでしょう。
メガネ、いやコンタクトレンズサイズにまで小型化されていくでしょう。
これ位小型化され、値段も安くなれば、手に入りやすくなります。
そうすれば、庶民にあっと言う間に普及するかもしれません。
いずれ、この仮想空間が主体の生活がきます。
そうすると、我々の生活スタイルが仮想空間無くしてはならなくなります。
仮想空間が無いと、生活し難くなるかもしれません。
でも世界や、社会や、我々が、この仮想空間を基準に発展して行きます。
仮想現実は、今あるスマホや、パソコンや、テレビの様な物です。
そして無くてはならない物になると思います。
時が進み、世界の生活スタイルが変わり、人の常識も変わって行きます。
これが普通の事になれば、我々は何も感じなくなります。
そして、何も問題なく生活するでしょう。
人は、時と共に今生きている時代の技術に適応します。
そうして柔軟に対応に溶け込んでいくでしょう。
もしかしたら今の時代が、未来には不便な時代と思うかもしれません。
そして、歴史書などで昔の不便な時代として紹介されるかもしれません。
インターネットが無かった時代の様に。