テクノロジー「宇宙10億℃天体」
【クエーサー】
米ハーバード大学の天文学者
ダニエル・パルンボ氏によると
現在考えられる宇宙で最も熱い所は
推定温度10兆℃に達すると言います
その場所は
ブラックホールの周りを回ってる
クエーサーと言うガスでそれが
互いに擦れ摩擦で高温になります。
太陽の中心の温度は
約1600万℃なのに対しクエーサーは
10兆度と言う温度に達するので
凄い通り越してバカバカしい程。
この10兆度の温度を出す
ブラックホールのクエーサーは
超大質量ブラックホールと言い
ほぼ全ての銀河系の中心にあります
通常のブラックホールの大きさは
太陽の10~100倍位なのに対し
超大質量ブラックホールの大きさは
太陽の10憶~100億倍もあるのです
ブラックホールの内側は
重力で押し固められ素粒子レベルで
動く事が出来ず極低温になり
ほぼ熱を生み出す事が出来ません。
しかしその周りにあるガスのチリは
ブラックホールに吸い込まれる前に
周りを回転し亜高速まで速度を上げ
分子が衝突したりこすれたりします
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【超高温天体】
亜高速と言う光速一歩手前の速度で
ガス分子が衝突したり擦れたりして
とてつもない熱エネルギーを出し
10兆℃という温度を出すのです。
このガスが回る熱で凄い光も出し
ブラックホールに吸い込まれる時
風呂の栓を抜いた時の水と同じ
回って吸い込まれる動きをします
ブラックホールの周りから出る光は
降着円盤と言われてこの大きさは
直径数百万光年以上も大きくなり
吸い込まれるまで時間がかかります
超巨大質量ブラックホールの中でも
「クエーサー3C273」と言う物は
観測された中で1番明るく1番高温で
宇宙で1番明るい天体です。
クエーサー3C273がある方角は
地球からおとめ座方面の
24億光年先にありここが観測史上
最も明るく最も光熱の場所です。
しかし降着円盤以外にも
超高温が観測される時があり
それが巨大天体同士の衝突の時
その衝撃で出る熱だと言います。
例えば中性子性と言う1歩手前で
ブラックホールになれなかった
星同士が衝突した時など
超高温が発生します。
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【正確性】
この時発生する温度は
約8000億度になると予想されますが
これでも降着円盤の温度に比べれば
全然低温でまだまだ冷たいです。
しかし中性子性と
ブラックホールが衝突すれば
降着円盤を超える温度が
発生する可能性があるのです。
更に超巨大質量ブラックホールが
超巨大ブラックホールに衝突すれば
互いの周りを回ってる降着円盤の
質量が増して凄い高温が発生します
ただいずれにせよ
遠くの天体の温度を調べるのは
まだまだ正確に測り切れないので
不可実性が残ってると言います。
温度の観測方法は
天体が放つ電波やX線を調べる事で
間接的に温度を測る事しかできず
正確な温度がまだ測れません。
それでも現在開発が進んでる
X線分光撮像衛星が打ち上がれば
高温プラズマの速度や化学組成を
今まで以上に正確に測れます。
もしこれが成功すれば
クエーサー3C273より高温な
とてつもない熱さを持つ天体を
発見できるかもしれません。