「曇る懐中時計」
【アメ横】
18歳の時
上野のアメ横センタービル内にある
「唐沢宝石店」という所で
アルバイトしてた。
この宝石店は
たった10坪の小さなお店で
その中に所狭しと宝石が
陳列されてあった。
しかし俺は
宝石類を販売する事ができず
アクセサリー専門で販売してる。
|ω・`)ショボーン
その理由は
宝石の値段が何百万もするため
年齢が若い俺は
まだ早いと触らせてもらえない。
なので俺は
若い学生専門に安い貴金属を販売し
高価なものを買う人が来たら
店長に代わってもらってた。
このお店で働いてた人は
店長とアルバイトの女性の
奥山さんという若い女性。
(´∀`*)ウフフッ
店長は
70歳くらいのおじいちゃんで
宝石の専門知識が豊富な
まさに宝石博士だった。
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【フルコーラス】
もう1人の奥山さんは
能天気なただのバイトで
だけど高価な宝石の販売を
許可されてた。
あるとき奥山さんが
飲み会後にカラオケに行くらしく
店内で一生懸命歌の練習をしてた。
ルン((p*'v`*q))ルン
すると奥山さんに
俺に歌が上手が聞いて
評価してくれと言われた。
そして奥山さんが歌いだし
その歌を聞い見たら
本当にすごくうまい!
そこで俺は
奥山さんの歌のうまさを
すごく褒めちぎってあげた。
そして嬉しくなった奥山さんは
フロアー全体に響き渡る声で
フルコーラス歌いだしてしまう!
ヽ(д`ヽ≡アタフタ≡ノ´д)ノ
この状況に恥ずかしくなった俺は
どこかに逃げたかったけど
2人の店内で俺に向けて歌ってるのに
逃げる事なんて不可能だった。
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【銀製品】
この宝石店には
銀製品がたくさんあり
その中でも銀の懐中時計が
すごく曇ってしまってた。
銀の指輪や
銀のブレスレッドや
銀の古い腕時計なども
曇ってしまって光ってない。
店長に「何で銀製品は
こんなに曇ってるの?」と尋ねると
「銀って磨かないと曇るんだ」
そう教えてくれた。
なので試しに俺は
銀のブレスレッドを磨くと
全然曇りが落ちない。
(´・ωゞ)ゴシゴシ
それを見た店長に
「シルクの布で
何度も何度もこすらないと
なかなか光らんよ」と言われた。
それを聞いた俺は
シルクの布があったので
ブレスレッドをゴシゴシこすって
何とか光らせたかった。
そしてしばらく夢中で磨いてると
だんだん光沢がよみがえってきて
その一部が本当にピカピカに光出し
まるで鏡のようになった!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
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【鏡の奇麗さ】
この時俺は
生まれて初めて銀の美しさを見て
鏡の様に自分の顔が映る奇麗さに
思わず感動してしまった!
それがうれしくなった俺は
ブレスレッドをさらに磨いて
何とか全部光らせようと
夢中になってしまう。
しかし
接客しながら磨いてたので
結局1日で全部磨ききれず
中途半端で終わってしまった。
翌日店に行くと俺は
銀のブレスレットを磨きたくなり
また夢中でゴシゴシし始めた。
そしてやっと全部磨き終わり
自分が顔が映るくらい輝き
嬉しくなってしまい
感無量になった。
その後他の銀製品を見ると
みんな曇ってて光ってないから
全部磨いてみようと思ったけど
ブレスレッドで精魂尽きてしまう。
でも銀の懐中時計は
自動巻きの45万円もする高価な物で
何とかこれだけは
いつか必ず光らせようと決意した!
(# `д´)
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【ダンス披露】
とある日曜日奥山さんが
ダンスパーティーに参加すると言い
ダンスを練習して覚えてきた。
ウフフ♪(。-艸・。)
そしてまた奥山さんが
そのダンスを踊るから
うまいかどうか評価してくれと
俺に頼んできた。
しかし俺は
ダンスの事なんて全然解らず
評価するなんてとても無理で
断ろうとした。
でも奥山さんの言い方だと
「ダンスを披露するから
それを見ていっぱい褒めて!」
という事を言ってるようだ。
なので俺は
ダンスを評価することを了解し
奥山さんが覚えたてのダンスを
店内で踊り始めた。
すると以外にもすごく上手で
見てると俺まで楽しくなってきて
本格的に練習してきたんだと
びっくりしてしまった!
その奥山さんの事を俺は
めちゃくちゃ褒めてあげると
また歌いながら踊りだしてしまい
周りに響いて死ぬほど恥ずかしい!
ヒィィィ!!ε=ε=(ノ;゚Д゚)ノ