「頑固な補助輪」
【初の自転車】
5歳の時
生れて初めて自転車を買って貰い
補助輪付きで乗り回してた。
(*´▽`*)
この自転車は
仮面ライダー1号の自転車で
前輪の小さなかごの上に
仮面ライダーの顔が付いてた。
自転車のライトをつけると
仮面ライダーの目が光り
前方を明るく照らす事が出来た。
更にベルの部分には
ブザーのスイッチが付いていて
もの凄い爆音で「ブー!」と鳴る。
当時の俺は
この自転車に乗る事が嬉しくて
鼻息荒くし団地中走り回ってた。
<(`^´)>
しかし
所詮子供用自転車だから
そんなに遠くに行けず
近所までしか行けなかった。
その訳は
自転車に乗り続けると
疲れてしまい
更に遠くが怖くて行けない。
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【補助輪】
ある日父親に
そろそろ補助輪無しで乗れるように
練習しないとダメだと言われ
補助輪の片側を取られてしまった。
しかし俺は
補助輪の片側を取られても
普通に乗れて
特に問題なかった。
そこで俺は
幼馴染の「ともちゃん」に
補助輪無しの自転車を
乗らせてもらう事にする。
この時のともちゃんは
既に補助輪無しの自転車を
かっこよく乗り回してた。
(* ̄0 ̄)/ オー!!
俺は
補助輪が片側だけで乗れるから
完全に補助輪がない物でも
乗れる自信があった。
でも
いざ補助輪無しを乗ってみると
でだしからバランスが取れず
こぎ出す事が出来ない。
無理やりこいでも
バランス崩して倒れてしまい
補助輪無しが怖くて乗れなかった。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
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【自転車の練習】
とある日曜日俺は
母親と一緒に補助輪無しで
自転車を乗る練習をした。
この時母親は
自転車の後ろを持って
倒れないように抑えてくれて
一緒に走ってくれた。
そしてそのままスピードを上げ
途中で手を離すと
バランスを崩して
足をついてしまう。
どうしても俺は
補助輪が付いてた時の様に
後ろに体重をかけてしまい
バランスが取れない。
この練習をしばらくやると
母親もクタクタになってしまい
補助輪無しの練習が終了する。
ε-(ノд`; )フゥ…
こんな状態だったので母親は
たまにしか補助輪無しの練習に
付き合ってくれなかった。
なので俺は
みんなより長い期間
補助輪を1つ付けた状態で
自転車を乗り回してた。
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【ママ友と練習】
ある日
また母親の重い腰が上がり
補助輪無しの練習に
付き合ってくれる事になった。
この日は
ママ友のともちゃんの母親と
一緒に近くの広場に行き
練習をした。
この時ともちゃんも一緒に
練習を手伝ってくれると言い
付いて来てくれる。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
そしてまた
母親が自転車の後ろを持って
倒れないように支えて
一緒に走ってくれた。
しかし俺は
相変わらず母親が手を離すと
バランスを崩して足をつく。
|ω・`)ショボーン
この練習を
何度か繰り返してるあいだ
ともちゃんが凄く暇そうだった。
そして母親も疲れてしまって
休憩しながらともちゃんの母親と
雑談してた。
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【真打登場】
しばらくして
また練習を再開するけど
全然補助輪無しで乗れる気配がなく
一向に進歩しない。
そんな事をしてたら
さすがにともちゃんも暇すぎて
「次僕が教えてやるよ」
そう言って俺の側に来た。
そしてともちゃんは
「右のペダルを上に向け
右足を乗せて思いっきり踏み込め」
と言って俺の足をペダルに乗せた。
俺は
言われた通りペダルを
右足で思いっきり踏み込むと
なんと!走り出して走行出来た!
俺の母親は
ともちゃんのたった1回の教えで
補助輪無しが乗れてしまった事に
凄くビックリしてた!
この時母親は
「今まで必死に一緒に走った事は
一体何だったの~?」と言い
落胆してた様子だった。
もしかしたらともちゃんは
初めから乗り方を知ってて
余計な口出ししなかったけど
暇の限界で教えてくれたのかも。
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【ツーリング】
数日後
俺とともちゃんは
お互い補助輪無しの自転車で
ツーリングに出かけた。
目的地は
当時通ってた「天使幼稚園」で
ここでお砂遊びをする事。
俺は
幼稚園なんて遠くには
まだ行った事が無く
知らない場所に行くのが怖い。
しかし
ともちゃんが先導してくれて
俺がその後について行き
幼稚園に行く事が出来た。
すると幼稚園には
誰も居なくて砂場も使い放題で
気が済むまで遊びまくれた。
ヾ(*´∀`*)ノ
我々は
こんなに誰にも遠慮する事なく
砂場前面を好きなだけ使えて
最高に幸せな気分だった。
そして夕方になり
日が沈みかけてたから
また一緒に自転車に乗り
超ご満悦で家に帰って行った。