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本当に最高の野球人生だった

赤星憲広「決断」を読みました。

私が選んだポイントは以下の3点。

①引退したほうがいいんじゃないか
→中心性脊髄損傷の診断があり、上記を球団から告げられる。これは「死んだほうがいいんじゃないか」に等しい。
9年間レギュラーとして試合に出続けてきた。まだやれる自信はある。

②一番こだわった道具はスパイク
→スパイクは素足に近い感覚がいい。足の裏と地面の距離を近くして、できるだけ土を感じられるように。特に裏側のかかと部分は薄くしてもらった。足袋に歯がついたようなイメージ。

③本当に最高の野球人生だった
→運良くプロの世界に入れて、チャンスを掴んだ。プロに入る前は自信がなかったけど、よくここまで結果も出せたと思う。

私の感想
上記①について
当時の赤星さんの記者会見は私もテレビで見て記憶にありました。でも、赤星さんがここまで悔しい思いを持って、命懸けでの決断をしたことを知り、心に刺さりました。球団として、チームの主力をどう処遇すべきか。赤星さんの葛藤は、その後の横田慎太郎さんの本人を尊重した対応に繋がっているのかも?と思いました。

上記②について
赤星さんといえば盗塁王ですが、スパイクへの並々ならぬこだわりは興味深かったです。私の趣味のランニングにおけるシューズ選びとはレベルが全く違うわけですが、「素足に近い感覚」が目指すべき究極で、勝手に納得しました。

上記③について
引退を決断し、野球人生を振り返って、この言葉が出てくるのはやはりカッコいいです。足が速いだけの選手からレギュラーを掴み、二度のリーグ優勝、選手会長でチームリーダーになったわけです。最近の野球中継での解説で聴く赤星さんの親しみのあるお話が、より思い入れを強くして聴かせてもらえるようになりました。

ありがとうございました。

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