技術力と営業力のバランス
藤沢武夫「経営に終わりはない」を読みました。
著者は本田宗一郎とともにホンダの基盤を作った人物。主に経営を担当した。
私が選んだポイントは以下の3点
①技術力と営業力のバランスがとれていなければならない
→昭和29年、設備投資をし過ぎる失敗。現場は技術の力に期待を持ちすぎる。冷静に判断して、バランスを崩してはいけない。
②本田技研の経営を担ったのは私だった
→本田宗一郎は技術者。私は誰かの鞄持ちをして、無名から才能をフルに生かしたいという夢を持っていた。
③本田宗一郎とともに引退
→「本当に幸福でした。心からお礼を言います」「おれも例をいうよ。良い人生だったな」と言葉を交わす。
私だって、本田がいろいろなことをやっているのを「何いってんだ」と思うときがある。でも根底では愛し合って、理解しあっていた。
私の感想
上記①について
私は介護施設の事務長として、医師や看護師らの裏方で経営を担う立場です。だから、ある意味、技術と営業の話は共感を持って読めました。
上記②について
藤沢武夫さんは根っからの経営者。まさに経営のプロです。天下の本田宗一郎はこういう相棒を持って、成り上がってきたのだということがわかりました。痛快なサクセスストーリーでした。
上記③について
本田宗一郎社長に対して腹を立てることだってある。だけど、根底では理解しあっている。引退のとき、幸せだったといえる人生はまさに理想的です。カッコいいです。
ありがとうございました。