自分に合った靴を選ぶ
坂口顕「理学療法士のための足と靴のみかた」を読みました。
私が選んだポイントは以下の3点。
①足に良い靴とは
→
・中足部を安定させる踏まずしん(シャンク)が入っている。
・紐やマジックバンドで調節できる。
全ての日本人が甲高幅広なわけではない。幅が広いから良い靴なのではなく、自分に合っているのが良い靴。
②インソールの役割は足のアーチ支持と衝撃吸収に役立つこと
→靴と足の関連性は義足や装具の考え方と近似し、理学療法士が得意とする分野。インソールも個々の足に合わせて製作するのが理想。
③高齢者の靴選びは、「歩きやすさ」で選んでいない
→「足にフィットした」「着脱が容易」が理由の上位。「歩きやすい」は最下位。カタログで「リハビリシューズ」を探し、「この中から好きなものを選んで下さいね」などとやっている。柔らか過ぎるアッパーやヒールで歩き続けることがどれだけ足に負担をかけているか考えなければ。
私の感想
上記①について
私も「甲高幅広の日本人に合った靴を選ばなきゃ」という意識がありました。で、革靴を買おうと、お気に入りのスコッチグレインを扱うお店で試し履き。比べてみたら、私には甲高幅広の靴は合わないと感じました。実際に履いて歩いてみることが大事です。
上記②について
革靴を長く履いていると、アッパーが解れてきたり、靴底を修理したりします。私はお気に入りの靴を10年以上の長くにわたって履きたいので、インソールが必要になります。インソールを入れてフィットすると、歩きやすく、確かに疲れにくくなります。インソールは大事だし、さらに専門家に見てもらって、オーダーできれば最高ですね。そこにお金をかける価値があります。
上記③について
私も高齢者施設で勤務してきて、こういう選び方に心あたりがあって、心が痛いです?長く歩くわけではない生活ですと、確かに着脱しやすさの方を大事にしがち。でも一日のうちの長い時間履いているなら、そこにこだわることで良い効果も狙えるかもしれません。
私自身も、ランニングやウォーキングで裸足感覚を大事にし過ぎて、軽さや柔らかさばかり優先してきました。疲れにくい靴の機能も、改めて探ってみたいな、という視点をもらいました。
ありがとうございました。