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この気持ちって、何なんだろう。

電車にてひとり見つめる窓の外安らぐ心地淋しき心地
 (DENSHA NITE HITORI MITSUMERU MADO NO SOTO YASURAGU KOKOCHI SABISHIKI KOKOCHI)
  
窓の外は、淡い色の夕方。
 
オレンジと水色が薄い雲を優しく挟んでいる。
 
電車のシートに人はまばらで、向かいの窓から外が
よく見える。
 
三角の屋根、平たい屋根、電柱、スーパーマーケット、
遠い海。
 
窓の外に息づく生活の気配たちは、安心と同時に少しの
淋しさを連れて来る。
 
この気持ちって、何なんだろう。
 
いつも思う。どうして少し淋しくなってしまうんだろう。
 
人々の生活の証を目に留められるくらいの速さで電車は
進む。
 
流れてゆく景色は確かに自分の一部で、でもいつかはそれも過ぎ去ってゆく。
 
人の営みは変わるし、景色も変わるし、永遠なんて
当然ない。
 
自分も他人もいつかすべて終わってゆく。
 
人間も、地球も、星たちも、宇宙も、いつか終わってしまうのだろうか。
 
そのことが、淋しさを連れて来るのかもしれない。
 
なんだか壮大なモヤモヤになってしまったと思いながら、
最寄り駅まであと少しの時間を揺られて帰宅する。

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すずき春
読んでくださって、どうもありがとうございます** きらめく50音の中から掬い上げた31文字が、 あなたに届くとうれしいです。 今日も明日も、あなたの毎日が素敵な日々でありますように。 あなたの人生と世界が、優しいものでありますように。 すずき春