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弘法大師空海 いわきは徳一大師 高蔵寺
2年前に描き半端だった記事になります。
眠りすぎた大馬鹿者の兎 参兎須でございます…
2023 年男 頑張ります!
早速参ります。
日本の仏教文化が美しく華やかであった奈良〜平安時代にかけて
偉大な宗教者であり指導者として今日まで広くその名が知られている
このお二人はみなさんご存知でしょうか?
真言宗を開き、高野山に金剛峰寺を建立された 弘法大師空海
天台宗を開き、比叡山に延暦寺を建立された 伝教大師最澄
しかしあまり知られてはおりませんが
もう一人偉大な指導者がおりました。
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釈徳一大師(しゃくとくいちだいし)
または
徳一上人(とくいちしょうにん)
親しみを込めて徳一さんと呼ばせて頂きます。
徳一さんは奈良の興福寺で修行され
秀才といわれた最澄と宗教上の問題で互角に論争し
空海からも大兄という尊称をもって手紙等を頂いている
相当な人物であったと言われております。
徳一さんは東の東北地方の人々に仏教を説き広めたいと志を立て
まず筑波山(茨城県の山)に中禅寺を開き
更には船で小名浜(福島県いわき市)に上陸
いわき各地にお寺を建立されました。
大同2年(807年)の事であります。
大同2年(これ覚えて下さいワードです)
この年は福島の地にとりまして大変な年だったのであります。
大同元年 806年 福島県の活火山
会津磐梯山や吾妻小富士をはじめとする
数々のの山々が噴火を繰り返し甚大な被害に遭いました。
そしてその噴火による火山灰が風により
遠く ここいわきの土地にも降り注ぎました。
農作物は枯れ おまけに疫病蔓延し地獄の様相であったと。
岩城地誌と言うこのいわき地方の古い歴史書に記されております。
福島八十八箇所霊場巡りの本では
大同二年の陸奥国岩代(会津)「磐梯吾妻の二峰 互に鳴動して止まず、石城(いわき)七浜また相次ぐ高潮の災禍(さいか)をたたり暴風猛威の天候不純にして、悪病蔓延し...
とありまして
天地ひっくり返るぞ!
まさに天変地異
昨今の状況と似ていると思いませんか?。
大同2年 807年とは今から1216年前の出来事です。
1200年周期?
磐梯山は1888年にも噴火しております。
120年周期?
そして徳一さんはこの惨状を憐れみ人々に生きる勇気を与えんと海雲山の南麓(現在の三重之塔及び観音堂付近)を選び,ここを聖地と定め仮堂を作り、七体の観音様を刻み、当地方の要所に安置し、天災地変の熄滅と悪病の退散を祈願したところ、猛威を振るった災禍も治まり、人々安堵して以前の穏やかな平和な暮らしに戻ることができたといわれております。
七箇所に安置された観音様は
高倉観音、法田観音,佛具観音,富沢観音,出蔵観音、関田観音、鮫川観音
菊多七観音と呼称されております。菊多は現在のいわき市植田と勿来地区のあたりになります。
以来 高蔵寺の千手観音は、名僧徳一さんが諸人の苦しみを救わんと心を込めて刻した有り難い尊像と評判となり広く尊信され参拝されるようになりました。
以上が高蔵寺の起源とのことであります。
実に興味深いと思ったと同時に仏教初心者の
自分にとってなかなか果てしない道だと感じましたが
今の自分出来る事として
これから平和と安寧を祈り続けて行こうと思った次第であります。
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高蔵寺は真言宗 御本尊 阿弥陀如来です
参兎須は浄土宗 御本尊 阿弥陀如来です。
一緒でありますが
真言宗の阿弥陀如来は坐像
浄土宗の阿弥陀如来は立像 となっております。
どっちでもええやん
まあ仏教は元々一つから派生してます。
宗派の枠を超え互いを認め合えば
争いはなくなるのではないでしょうか?
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八十八箇所はいわきを中心に見て西の白河からのに相馬方面の陸奥国(むつくに)の中にあります。
徳一さんについて調ますと、岩代国(いわしろくに)現在の会津磐梯町にある磐梯恵日寺(えにちじ)の情報が多く、逆にいわきの情報があまり無い印象ですね。
いわきにも実は恵日寺がございます。
いわき恵日寺 面白そうな伝説があるのですが別の機会で
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いわき市はスギ花粉症患者数の非常に割合が高い地域となっております。
戦後の植林から約70年 安価な外国産材ばかり使ってきたツケが
現在このような現象になっているのではないでしょうか?
どんどん使って山を手入れして 地産地消
意識し進めけなればなりませんね。
林業の担い手不足等々 深刻です。
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火山噴火 高潮 疫病蔓延 天変地異の大苦難がありました。
噴火による火山灰で数ヶ月太陽が拝めず、農作物は枯れ果て追い打ちをかけるような高潮 さらには疫病蔓延 苦難の底だった事が伺えます。
しかしこの徳一さんはいわきより会津まで 諸人救済の大願を発し
千手観音像を刻し ここ高蔵寺を聖地と定め奉安厄難消除諸願成就の
大祈祷会を厳修して苦難を掬い 民心を百世に安堵せしめたり。
とあります。
千手観音を刻し祀ったことでたくさんの人々が祈り
苦難を乗り越えていけたのでしょう。
徳一さん によって助けられたのでありますね。
強く願えば思考は現実化するのです 祈りは届くのであります。
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徳一さんの刻した千手観音は現在こちらの観音堂に安置されております。
以上
この後 高倉にゆかりある人を迎えに東京まで行きました…
菊田七観音 高蔵寺 氣になった方は是非足を運んでみて下さい。
磐城は7の都市です。
まとめ
コロ助禍でさまざまな神社仏閣巡っておりますが、
この徳一さんのお話、伝説は多岐に渡って語られております。
西の空海 東の徳一さん といったところでしょうか?
コンビニより数がある 神社仏閣をめぐり
もし徳一さんの事が目につきましたら足を止め
徳一さんの想いに 祈り 寄り添ってみてはいかがでしょうか?
皆様に愛と平和を!
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
参兎須
海雲山 高蔵寺
〒974-8204
福島県いわき市高倉町鶴巻50
電話 (0246)63-3030
FAX (0246)63-5006
駐車場 有