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初心に返るヒルクライム【静岡・北条峠】

皆様お盆の夏休み期間中はいかがお過ごしだろうか?
夏休みといえば、山や海など自然に癒やされた方が多いだろう。
かくいう筆者は坂バカサイクリストであるので、
相も変わらず山を自転車で駆け巡りながら自然に癒やされる休みを過ごしたのだった。

志賀高原ヒルクライムまで1ヶ月を切り、
目標に向けトレーニングを積むが、
連日の酷暑や疲労で長時間の練習が難しい日もある。
たまには初心に返って景色を楽しみながら走りたい。
そのような思いを抱えて私はある山に向かった。
それが今回紹介する北条峠である。

多くの方は「ほうじょう峠」と読まれたと思うが、
正しくは「ほうじ峠」と読む。
北条峠の特徴は中央構造線が近くを走り、
肉眼でも断層の違いを確認できることだ。
また地名の読み方の難しさと同様に、
傾斜は厳しく走り応えも1級で、
景色も楽しみたい、けれども走る練習も疎かにしたくないという欲張りなサイクリストにぴったりな山道である。


北条峠のコースマップを確認しよう。
下図の10km~20kmの区間が北条峠の高度マップになる。

コースレイアウト
登り距離6.4km 合計距離10.4km 標高差452m 斜度6.6% 

頂上付近まで厳しい坂を登る北条峠。景色を楽しむ余裕は残っていない。

県道290号線を進む序盤は古い民家が並ぶ平坦道を進むが、
500mもしないうちに勾配が10%を超える激坂区間に突入する。
瞬間的に15%を超える区間もあるため、
ダンシングをはさみながら淡々と登ろう。
しかしあまりの勾配のきつさに心が折られ、
景色を楽しむ余裕がなる代わりに愚痴ばかりが増えていく。


二本杉峠に到着する直前に中央構造線観察地がある。
この場所からは佐久間の町を一望でき美しい景色を楽しむことができる。
また看板には中央構造線がどう走っているか解説しており、
地学に詳しくない方でも十分楽しめる場所だ。


中央構造線観察地の看板。肉眼でも分かりやすく分かれている。

二本杉峠を越えると勾配が緩くなる。
驚くことに二本杉峠と次の北条峠の間には集落があるのだ!
峠の頂上付近の集落には茶畑が広がっており、
のどかな風景に魅了されながら目的地へとさらに進む。

北条峠の頂にある目印

ついに北条峠に到着。
北条峠の頂上を示す石碑と地名の由来を示す案内板もある。
そういえば佐久間町・水窪町・春野町には奥領家という地名が多かったが、
由来についてとても勉強になる。


北条峠からのダウンヒルはもはやいうことなし。
林道の涼しさを味わいながら爽快なダウンヒルを楽しめばあっという間に水窪町の国道152号線と合流する。
山道を走りお腹が空いたので、
水窪方面へアイスを食べにペダルを回そう。


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