【映画✖️心理学】愛がなんだ
描かれているものは「愛」ではないかもしれないけれど、
「愛したい」から始まったのは確かなんだと思う。
(主人公の感情的には、「私に愛させろ」の方がしっくりくるかもしれない)
【 愛がなんだ 】
女性性 ★★★☆☆
セクシュアリティ ★★★☆☆
自己肯定感 ★★☆☆☆
「野良猫男子好き」女子の共感度 ★★★★★
実は公開当時、劇場で観ています、私。
本日、再鑑賞。
多分、いわゆる「こじらせ系」の人が観たら、感情移入のしどころ満載すぎなハズ。
もちろん私も「イタタタ...」と、刺さりまくったうちの、一人です。
おそらくこの映画は「日本のそこらじゅうで起っている恋愛模様」。
でもそれだけみんな「無価値感」や「罪悪感」から「寂しさ」を感じて恋をしているってことなんだと、私は思うんです。
『好きな人のこと以外、どうでもよくなっちゃうんだよね』
ヒロインのテルちゃんのセリフ。
自分のことだってどうでも良くなっちゃう。
むしろ自分のことが、一番どうでもいい。
あなたに会うために時間を作る、あなたに会えるなら心が痛くても良い
あなたに会うために生きる。
テルちゃんの想いは「彼女になりたい」から「あなたになりたい」に、変わっていきます。
描かれているのは、
好きな人のそばに居られるなら、自分の全てを差し出す「犠牲の愛」だ、と、私は感じました。
登場人物それぞれが、それぞれに「自分(の恋)」を投影して、
気づいたり、見ないふりをしたり、理解して、自分の恋の行方を選択していきます。
どの登場人物も「寂しくて」「ちょっと馬鹿で」「愛おしい」人たち。
腹を括って「犠牲」と「相手の存在の完全な受容」を貫けば「女神」か「聖母」になれるのかも。
でも、そこから勇気を持って「逃げる」ことを選んだら、
もしかしたら、新しい「愛」の繋がりが見えてくるのかもしれまん。
*余談ですが、まあまあの人が萌えたであろう「追いケチャップ」のシーン。成田凌くんのアドリブらしいです。やばいよね。
【こんな人にオススメ】
◯誰かに愛してもらうために、いつも自分が我慢してしまう。
◯こんな自分が愛されるためには、自分を犠牲にしないといけないと思っている。
◯傷つくことばかりの恋でも、どうしても手放せない。
◯愛されるより、愛したい。
◯恋する相手と一緒にいるのに、「寂しさ」を感じてしまう。
◯叶わない相手ばかりを好きになってしまう。
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こんにちは、心理カウンセラーのスズキチサです。
なんとかしたい恋って、ありますよね。