聞く vs 聴く
皆さんは、授業の時や人と会話する時には
「聞く」と「聴く」どちらで臨んでいますか?
今思い返すと学生時代の自分は、好きな教科の授業(先生が好きだったことが多いです。)は聴いていました。
逆に苦手な教科の授業(ただ単にできなかったり、苦手な先生の時が多かったです)は聞いていたような気がします。その場にいて受動的に聞いていただけだったから成績が伸びずに嫌いになったり、苦手になったのかもしれません・・・。
今振り返ると本当にもったいないと感じます。
聞く (hear)
「聞く」は、黙っていても聞こえてくる音や声に対して使うもので、受動的に聞くイメージです。話半分で聞くというのもこちらに入りそうです。
聴く (listen to ~ )
聴くは、自ら選んでその音や声に耳を傾けて聴く時に使うものです。能動的に聴くイメージです。相手との会話に集中している時や相手の言うことを理解しようと集中している時に使います。
「聞く」と「聴く」では同じ時間あたりに得られる効果や情報量が大きく変わってきますよね。
こんなことありませんか?
授業に集中して臨んでいて、先生の話も聴いている状態。でも板書をノートに写すことに必死になりすぎて、段々と先生の話の内容があんまり入ってこなくなる。
そしてノートを取りながらいつの間にか聞く状態になっていた・・・。
毎回授業には本気で臨んでいるけど、板書に追われすぎて理解が進まない。テスト前にも一生懸命取り組んでいるのに点数がなかなか伸びない。
【アメトーーク!】「勉強大好き芸人」の回をご覧になったことありますか?まだご覧になっていない生徒さんは参考になるのでご覧になっていただきたいです。本当はリンクを載せたいのですが・・・
スタジオには名門大学を卒業したインテリ芸人の皆さんが出演していました。
その中でも印象的だったのが、
「ノートを取るのに一生懸命になりすぎて先生の話をあまり聴けていないのが一番もったいない。」と言う言葉でした。
「ペンを何色も使い分けて綺麗なノートを取ろうとする人が多い」と言っている人もいました。一部の芸人さんは「ペンを色分けすることでやった気になっている」とも言っていました。
ノートを使った復習の時にきれいに色分けするのはいいと思うのですが・・・。
加えて、フルーツポンチの村上さんが「映画を見るときにメモを取りながら観ても、追いつけなくて内容が頭に入ってこないですよね?」と言っていました。
確かに。
映画を見るときはノートなんか取らないでも集中してみるから内容が頭に入ってきますよね。
インテリ芸人の皆さんが共通して答えていたことが、「黒板に書いていないこと」をノートにとると言うことでした。
先生が言っていることで「重要そうだ!」とか「おぉ!」と思ったことをメモするそうです。
なるほどなーと感じました。
確かに黒板を写すのに必死になりすぎて、先生の話の内容が頭に入ってこなくて理解が進まない生徒は多いと思います。正しいノートの取り方なんて習わないですもんね。
一生懸命授業に臨んでいるのに成績がなかなか伸びない・・・
サボっていないのに成績がなかなか伸びない・・・
ノートを取って一所懸命やっていることに違いはないのですが、正しい努力を正しい方向に積み重ねていくと成果は出やすいと感じています。
黒板を忠実に再現する必要はないんです。
ノートよりも授業の理解に徹すること(ノートをとる必要がないわけではないです。)が如何に大事か動画では教えてくれています。
実際にロザンの宇治原さんとパンサーの緒方さんが、お互い習っていない世界史を予備校講師の授業を30分受けてその後テストを受けると言うものがありました。
ロザンの宇治原さんは98点、パンサーの緒方さんは単語は書けているけれど間違ったところに解答している状態でした。(用語の整理ができていない。0点は流石にちょっと怪しいですが・・・)
お二人それぞれ授業の受け方が対照的でした。
ロザン宇治原さんの授業の受け方
・カラーペンを使って色分けしない。
・黒板を忠実に再現はしようとしない。(必要最低限のところをメモする。)
・ノートを書くことよりも先生の話を理解することを最優先する。
・先生の発言=試験の答えと認識して(重要な説明)をメモしている。
※宇治原さんは先生のメモを右肩あがりに書いてわかりやすくしていました。
パンサー尾形さんの授業の受け方
・カラーペンを何種類も使ったり無駄に定規を使って視覚的にきれいなノートを作
ることに全力を注いでいる。
・黒板を忠実にノートに再現することに必死。
・ノートをとることを優先しすぎて、先生の話に追いついていないし、理解できて
いない・
宇治原さんは小学校の時から、先生に
「宇治原とは一人だけ授業中に目が合うんだよな」と言われていたそうです。
それぐらいしっかりと先生の話を聴いていたんですね。
黒板に書いてあることが正解だと思っている人も多いと思います。
→だから黒板を写して満足することが多い
→一切てを抜かずに一生懸命やっているのにテストは60点〜80点未満が
多い・・・
このような状況の人いませんか?
一生懸命やっていることに間違いはないのですが、点数が伸びなくて悩んでいるなら、取り組み方を変えたほうが点数が伸びるかもしれません。
でも定期テストの問題を作るのは多くの場合、授業をしているその先生です。先生がやたら詳しく解説したところや、何回もしつこく説明してきたところ、重要だと醸し出した雰囲気、そんなところを目印に授業を受けていくと同じ一生懸命に臨んだとしてもしっかりと点数に反映されてくる人が多いと言うことを示唆してくれています。
個人的に理想的な授業の受け方〜復習までを以下にまとめます。
授業で「先生の言うこと」と「授業の内容の理解を最優先」
→ノートは最低限でいいのできれいに取ろうとしない。色分けもしない。(我慢)
→先生は「テストに出てくる答え」を言っているので、傾聴して一つ一つ拾ってい
く。先生の発言は重点的にメモをとる。
→ノートは雑でいい。
→雑にとったノートを家で復習する。※色分けしたい人は復習の時にやりましょ
う!
全編を通して勉強をするときは誰かに説明することを想定して臨みましょう。
(アウトプットを意識してインプットしましょう!)
練習は本番のように、本番は練習のように。
正しい努力を正しい方向に積み重ねて、「自分の頑張りの効果を最大化する」ことを少しずつ経験してほしいと心から思います。
これができるようになると人生の選択肢が大きく広がるような気がしています。
「学校の教科を勉強しても大人になって使わないじゃん。」とよく聞きます。
自分も使わないと思います。
個人的には、学校で教科の勉強をするのは、将来その教科を活用するためではなく、「自分の中に今無いものを、外から自分の中に持ってきて、使える形や自分の役に立つ形にして活用する練習」だと個人的に認識しています。
幸せを掴んでいく上で、生涯をかけて自分をアップデートし続けていくことは不可欠です。アップデート無しでは変化の激しい世の中によりよく適応していくことができなくなります。なので学校での勉強に関しては、「自分をアップデートするやり方を学校で学んでいる」と自分は考えています。
学校の勉強が苦手でも他の何かを使ってアップデートの仕方を学ぶことができれば大丈夫なので安心してくださいね!😀
いきなり授業の受け方を変えるのは不安かもしれませんが、一生懸命やっているのに点数・得点が伸びない・・・とお悩みの方は
「板書をきれいに取ること」よりも「先生の言うことと授業を理解する」ことに徹してみるのは如何でしょうか?
都道府県によっては分散登校になる小中学校もあり、不安な中での勉強が続く人もいるかと思います。
このような状況下ですが、一回一回の授業の効果を高めて、皆さんがより良い未来を切り拓いていくお手伝いが何かできればと思い、今回の記事を書かせていただきました。
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