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大器にまつわるエトセトラ About your humanity.

器の世界は奥が深い。値段はピンからキリまで。

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。
今回のテーマは「#器」です。


私は先日、テレワークで実家にいた際に大喧嘩になり、家族所有の食器を破壊し、精神科を受診するよう薦められた。笑い話で終わらなかった。ま、悪いのは私なんですけれど。

私の言い分はいつまでも思い出の食器を所有してるなんて陰気だから、せめて場所をとっている数の多い安い食器は断捨離しましょう、とこうである。唐突過ぎる発想に至った理由はもう少し細かい家庭事情があるのだが、しかし私はどうやって安い食器とそうでない食器を分別出来たのか?

結局は、はっきり言って分別など出来ていなかったのだ。人の思い出をぶっ壊した単なる乱暴な人間だった。一大顰蹙を買った。

◆食器とは思い出なり?

食器とは家族や恋人の思い出の集大成だ。邪険に扱ってはいけない。使わないからと言って断捨離も要注意である。流行りのミニマリスト感覚は意外にも一般受けが良くないのか?

◆高い食器とは?

私の頭をふとよぎった。高い食器とは一体なんなのか?

ざっくり調べてみた。
工程に時間がかかっているもの、手間がかかるものはやはり高いモノに該当するようだ。

昔はとくに、焼き方から更に絵心がある器は高かったと言える。


魯山人先生は比較的新しい時代の作家だがとにかく伝説が多い。型破りな人物である。

弟子に厳しくて気難しくて有名だったそうでいまの時代からはパワハラなど言われてしまい考えられないかもしれない。

◆器のインバウンド

中国製、日本製の磁器は戦国時代から輸出がさかんになった。マイセンなど有名なヨーロッパの食器で日本を模倣している作品は多い。意外な事実である。この頃から日本はいつのまにか外国からはジパングと言われ憧れの地になっていたようだ。日本なんてアジアの小国なのに‥あれよあれよと渦中の国なんである。

◆大器晩成

器を勝手にぶっ壊した私は幼稚でいかにも器の小さい人間であるがまあそれもありのまま。

器が大きい小さいは他人様が決めることである。

逆説的には、器の大きい小さいを自分で決めつけて生きてはつまらない。人から一目置かれる人間であれ。

今回、器破壊事件と家族争議を通して(この際私鈴木乃の器の大小は置いといて)魯山人先生やマイセンの歴史などひとつ学んだなーとゆう次第である。

型を破って生きていこう!

て、締めくくりは如何かしらん??

涙なしでは読めない松本清張作品。映像化も数知れず。


Textby : 鈴木乃彩子 SuzukinoAyako

編集:真央 →

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