はっぴいえんどへの誘い To The Happy End
ぼちぼち儲かってまっかぁ?
生きてるだけで丸儲け!
こちらは関西地方が由来だった気がする。最近たまたま耳にして、そうだそうだ〜という気持ちになる。
歳をとるにつれ、病気や近親者の死や社会で生き抜く苦労が重なり、生活に疲れたり、笑顔を絶やさず、なんてフレーズを忘れてしまう瞬間はどうしてもある。あー最近ツラいなあと思う瞬間があったら、生きてるだけで、まラッキー!って思ってしまおう。
今回の日刊かき集めのテーマは、#やさしさを感じた言葉 。
◇関西気質
最近、田辺聖子さんの短編を改めて読んでみた。ぼちぼち儲かってまっかあという明るい関西人気質とちょっとアンニュイな恋愛物語が凝縮されている。ネタバレではないのだが、コテコテの明るさの裏に隠されたちょっと切ない悲恋作品が多いように思う。それは人生の断片なのだろうし・・そして、なんといってもパッション!
登場人物達は生きている間に何回も恋愛をする機会に恵まれている。恋愛とは、情熱で形づくられているんだなあと、気付かされるのだ。
私は私。貴方は貴方。互いの人生は別々に存在する。
悔しいようだが、消せない周知の事実ではある。
であるからこそのすったもんだの数々。
田辺先生と言えば「ジョゼ虎」で最近のミレニアム世代の若者達にも人気を博している。
こちらは10年以上前の実写版 →
◇ハッピーエンドの誘惑
人間は生き物なのでどうしてもラストは死ぬ。そのせいか人間の心情を追っていく小説や文学には、どうしてもアンハッピーが増える傾向がある。
ピーカンに明るい話を聞かされても、人間あんまり嬉しくない。妬ましい気持ちが募るだけである。他人の不幸は蜜の味、とゆう諺があるくらいだ。
因みに人類の過去の名作をざっとパーセンテージでグラフにしてみたならばアンハッピー多しと顕著に結果に現れるのでは?
私も気付くとアンハッピーコンテンツが好きだったり、アンハッピーな結末を書く機会が多い。
確か振り返れば、故人父が食卓でひと言。
「アンハッピーなんて淋しいじゃないか。なるべく明るい話を書け!読め!」と、急に言い出したので、なんとなく自分の座右の銘にもしている。確か平家物語の壇ノ浦の合戦の話をしていたのだと思う。父としては「んなわざわざ負け戦みたいな縁起の悪い話をするなっつーの」と内心不快に思ったという心境だったに違いない。当時私のマイブームだったんすけどね・・。
(て、言われたにも関わらず、そんなにコメディに熱心に取り組んでるわけでもないけど・・今年のNHK大河ドラマも欠かさず観ている。)
ハッピーエンドって、水戸黄門とか大岡越前みたいなのがいいのだろうか?皆が元気で明るくなるようなコンテンツ?
もしかしたら、世の中にはネアカコンテンツはマストで必要な存在なのかもしれない。何かしらの勧善懲悪コンテンツを扱い続ける努力は必然性? 鬱や暗い気持ちだって吹き飛ばしてくれるに違いない。
たまに私自身鈴木乃は根暗な人間に思われがちだが、意外に私って、ネアカなんだってば!ww そんな私がふと気になった最近のトレンド動向である。
悲しいときは、韓流みたいな号泣モノをみてとことん泣くのも良いが、とことん明るい話に触れるのも良いかも知れないっすね。
オマケ:
ブラッドピットの映画デビュー時からファンの為「リバーランズスルーイット」が1番好きな映画である。(B・ピット氏は勿論多種多様な作品に出演されている。こちらは実話が原作である。ネタバレだがアンハッピーにて涙が止まりません〜💧)西部モンタナ州を舞台にした映画で、古き良きアメリカとゆうイメージか?米国の歴史の勉強にもなるので、良かったらご覧下さい。監督はイケメン俳優出身、アカデミー賞受賞歴もあるロバート・レッドフォード監督作品である。
Textby: SuzukinoAyako 鈴木乃彩子
編集:真央 →
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