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雨に咲く花、紫陽花〜美と毒から生まれるドラマ
ジメジメとした梅雨どき。雨の日でもめげず可憐に花を咲かせてくれる紫陽花。日本の温暖湿潤気候の環境下でしとしと降る雨の中・・他の花には敬遠されてしまうというのに、紫陽花ちゃんは健気である。
そんな紫陽花であるが、実は毒を持っている品種が存在するのだ。
「 ええーっ!マヂっっ? 」
意外に感じるのではないだろうか?
道端や日本のお庭の横でこんなにもポピュラーに。ど真ん中にしっかり根を張り盛り沢山に咲き誇る紫陽花ちゃんが隠し持っている秘密。
まるで美しいモノには棘がある?という例えのように・・あ!違った!
それは薔薇の花だった・・ゴニョゴニョゴニョ・・。
ま!と・・!とにかく美しいものには毒っ気がある・・という昔からの諺である。
人間で例えるならば。美人は性格ブスだとかドSだとか言われる感じ?ツンデレ女子?
◆紫陽花の持つ毒性とは?
紫陽花がもつ毒は「青酸配合体」という種類であるというのが一般的だそうだ。
毒と書くとちょっと大袈裟に聞こえてしまうかもしれない。全品種に確認されているわけではないし、致死量には値しないらしいが、食中毒を起こす威力はあるらしい。飲食店で料理のお皿に盛られた紫陽花を食べた客が食中毒を発症。ニュース報道されている。
※生の紫陽花を口にするのは止めた方が良さそうです。とくに体の小さい犬猫などは要注意です。皆さん気をつけましょう!御両親世代は大体知っている昔からのちょっとした一般常識だそうで。(因みに。この時期によく出没するカタツムリは、自分の体内の消化液がアルカリ性だから関係ないのだとか。)
◆紫陽花の色の変化を移り気に例えた万葉集
さてさて令和元年の今年。
令和のネーミングの元になったことからも、いま脚光を浴びている「万葉集」。おそらく紫陽花が歌われているハズ!確認してみましょうか?
万葉集で紫陽花がテーマの歌は2首あるようだ。
代表的なのは「大伴家持(おおとものやかもち)」が作った歌だろうか?
— 言問はぬ木すらあぢさい諸弟らが練りのむらとにあざむかれけり (773番)
人の心の移り気を紫陽花の色の変化にたとえて歌っている。
紫陽花は、土壌の酸性度の種類によって咲く花の色が決まるという仕組みらしい。(昔の人にとっては何色が咲くか分からない、先が読めないちょっくら厄介な花?)
花が青系統だったり・・赤系統にだったり・・。その特性が人の心の移り気に例えられたのだとか?
毒っ気に!移り気!なんて・・!紫陽花ちゃんったら!
まーさーに!花の中の悪女・・と言えるだろうか?
ファムファタール?人間の女性だったらかなりの「悪い女(悪女)」と言われてしまいそうな紫陽花である。
◆悪女の概念 を考えてみる ( #とは )
悪女の概念をざっくり考えてみる。
人の恨みを買うからそう呼ばれるのか?
その恨みを買う状況はどうやって作り出されてしまうのか?
Ummどうも人の期待を裏切る行為が、その状況を生む本質にあたるのかなあと推察される。
上記の紫陽花「移り気」な性格の女性・・なんて!まさに美女が生み出しやすい悪人の典型? って気がしなくもないのさ。
受け手側の印象で左右されるので「悪意ある悪女」と「悪意ない(善良な)悪女」の2パターンある事になりますな・・。
またふと。その逆も然りで・・悪女の反対語・・悪女の男性版って存在するのだろうか? いやいや・・そう言えばないことに気付く・・。
「悪男」とでも呼べばいいのか? 「アクダン」と読むのだろうか?
辞書には載っていない。 ( ※ちょっと悪ノリ的検索で申し訳ないが気になったのだ・・。)
男性版悪女の言葉がないのは、日本文化の特徴だったのだろうか?
◆悪女とサスペンスなドラマ
雨のシーンで始まるドラマ・・。
だいたいにおいては殺人事件などの予兆を孕んだサスペンス。
恋愛モノだったら、失恋や悲恋を予感させる。
そう。雨という小道具はどこか事件性を匂わせる。
アンハッピーやら不吉な事件がつきまとう。
ちなみに事件というと犯人がいないと成り立たないわけで。犯人というと悪人が出てくるわけで。
分かり易く例えて言うならば。
可憐な女性が、実は(紫陽花ちゃんみたいに毒を隠し持ってる?)悪い女で!犯人だったんですよーっ! みたいな結末も多いわけなんですよ・・。
「えーっ!信じられない・・人は見た目ではわからない・・!美女に騙されたああー!」
読者を裏切る予想外の犯人登場!で。大ドンデン返し! ちゃんちゃん!
というのは、サスペンスドラマのひとつの王道パターンと言える。(まとめ過ぎ?)
→「助けてーっ!ホームズっ!!」困ったときの名探偵ホームズ頼み? 日本の梅雨に負けず劣らず雨の多い街ロンドンが舞台の世界的に超有名!な推理サスペンス小説。「シャーロック・ホームズの冒険」Litten By: アーサー・コナン・ドイル
◆けものみち
とある雨の日。たまたま部屋の掃除をしていて、昔懐かしの平成コンテンツを聴く。 Coccoさんの「けもの道」雨の歌詞が出てくる。
—傷には雨を 花には毒を わたしには刃を
嘘には罰を 月には牙を あなたには報いを
ううっ!怖っ!強烈な印象を残す。失恋か?自分を裏切った人への復讐を歌っているのか? オンナの怨念をまさかの!澄んだソプラノボイスで透明に歌うCoccoさん。
鈴きのも僭越ながら。たまにカラオケでも歌っちゃうんですけど・・だいたい皆さんドン引いてくれまーす〜! こんな風に・・↓
「おおおっ!怖えなー!あいつ最近失恋したんか?なにあれ?逆恨み?」
「うーんー。鈴きのちゃんは相当なキマグレンらしいですけどねー。ストレス溜まってるんですかね?」
「ウザいから暫く近寄るのはやめときましょうよー。巻き込まれてとばっちり受けるのはゴメンだわあー」
「それもそうだねー」 ヒソヒソヒソ・・。
→て!まるで私が悪女みたいに聞こえるではないですかっっ!しかも!ちょっとちょっとお!仲間外れになっちゃってるじゃーんっ!ブーブーっ!!カラオケの選曲は要注意! (いや!むしろ!ツッコミドコロはそこなのか?)
やはーり!この「けもの道」も紫陽花ちゃんみたいな悪女?の事を歌っている。
善良な人間が悪人に陥る瞬間・・実はちょっとしたきっかけなのかもしれない?( 哲学、心理学の研究テーマの課題にもなりそうですな。)
※Coccoさんはバレエダンサーになる夢を諦めて歌手になったそうだ。その悔しさが歌詞のテーマのヒントなっているのだとか。(息子さんと一緒に露出をされていることからも実際のCoccoさん。かなりさっぱりとした性格の持ち主でいらっしゃるのでは?とお見受け致します・・。失礼致しました。)
同じ「けものみち」タイトルではおそらくこちらの方が、もうちょっと一般的だろうか?
日本を代表するサスペンス小説の大家松本清張さんの小説「けものみち」は殊に有名だ。いまでも何度もドラマ化されている。最近では米倉涼子さん主演版が記憶に新しいか?
※テレビ朝日系オンエア。主題歌は(やはり!の怨念系?シンガー)中島みゆきさん。
美女が道を踏み外して悪人になっていく過程を描くドラマ。(戦後、美人女優が演技派女優へと転身する登竜門の印象が強い。)
悪の道に落ちてしまいもう戻れない・・人間性を失った。もはやもうヒトではないのだ。自分は獣(けもの)と同じなのである。
◆人間的な成熟問題?
事実はドラマより奇なり? 自分の人生もドラマの主役さながら。女優?男優?さながらにドラマちックな展開になっている事にある日、若者は気付くかもしれない。
世間の汚い荒波・・なんていうのをまるで知らない澄んだ瞳で始まった子供達も歳をとるにつれ、大人の世界にも順応出来るようになる。誰でもいつの間にか「けものみち」を演じられる演技派俳優になっているのではないだろうか?
人生のいい面悪い面の両方を知る事は、経験値を積む。深みが増す。円熟度が増す。人間面白くなる。堂々と貫禄もついてくるってもんだああ!
て。思ってみたりもする。
汚れること(って言っていいのか?)、歳をとること。悪くないもんです・・。人生は面白いんですから!それなりにオトナの余裕綽々感をもちましょうよ。その一方、道を踏み止まる勇気を持つのもオトナという生き物って奴で・・。気付いたら引き返しましょうよ!けもの道・・戻れなくなる前に〜!?って!!書いておきましょうかね? (ギリギリなトラッシュ感?倫理観の話? うーむ。。 )
節度を保ちマナーある大人の行動を心がけましょうね。
→彼氏をお金で解決しようなんてNGです!人間の屑!って言われます。。汗
※フランスの大巨匠 F・トリュフォー監督の名作「アデルの恋の物語」元祖悪女ストーカー物語・・のような気がしてならない・・。ぶるぶるっ! 巨匠作品を噛み砕いて説明し過ぎかしらん?失礼致しました。。
◆天気の悪い日のデートにオススメ! 植物園
失恋だか悪女だかの何だか縁起悪いお話が続いていますので!最後にほっこりネタを。
ドラマの魔力に負けて悲恋に終わらせてはならなーいのだっ!目指せ!ハッピーエンドっ!!
雨の日にすることがなかったら、いっそのこと屋根のついた植物園でデートしちゃいましょっ!
— 関東近辺の植物園特集!
※アメリカで品種改良された紫陽花ちゃん達をチェックするのも楽しいですよ!
あれっ?てくてく歩くうちに・・振り向いたら・・鈴きのってば!いなーいっ!
「ごめーんー!カフェでウキウキっ!絶賛寄り道中っ!」
「いやあ。さーすがっ!鈴きの!わかりやすーい「花より団子」だねーっ!そのまんまじゃーんっ!ゲラゲラっ!!」
「どっひゃあああー!よくご存知で・・!」 恥。。
じ、じエンドっっ!
完読ありがとうございました!!! 連想ゲームちっくにノリノリで書いたら今回もちと長くなってしまいましたあああ。お疲れ様でございました。
ーThe Endー
出典:
・「趣味の園芸」NHK出版
・ 「万葉集」
・「シャーロック」 イギリス 製作:BBC キャスト:ベネディクト・カンヴァーバッチ
・ 「アデルの恋の物語」フランス 製作:キャロッス 監督:フランソワ・トリュフォー 、 キャスト:イザベル・アジャーニ
etcetc・・
Text by: SuzukinoAyako (鈴きの彩子)
編集:円(えん)→
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