大人への階段 Your maturity, How have you gotten the mind?
例年通り、冬将軍が訪れ正月となり、成人式という行事をまた迎える時季がやって来る。コロナ禍中においても。今回かき集めのテーマは #成人式
昭和生まれのおばちゃんのワタクシにとっては最早自分ゴト化するのはいかんせん不可能であるが、そんな私でも毎年楽しみにしている成人式の名祝辞がある。作家伊集院静さんの「二十歳のきみへ」新聞広告である。大人のおじさんからの格言集となっており、懐が深ーい!大人の男性のエグミにグサリと突き刺されながらも、人生経験を経たその道理はじわりじわりと心に染み渡っていく。人間が成熟するって多分こう言う事。異論を唱える人は居ないだろう。
◆成人式で着る着物◆
拙い記憶を辿り自分の成人式を振り返る。元々地元に密着しない風来坊型の人生を送ってきた為、成人式の会合には勿論出席していない。そんな私でも家族の計らいで「若いうちにしか着れないから」と家の箪笥に眠っていた先祖の振袖を充てがわれ写真館で写真を撮って貰った。引っ越しが少ない家は、箪笥に昔から伝わる着物を大事に保管している御家庭は多い。私がご先祖様から受け継いだ着物はオレンジと朱色の中間色がベースの中々派手な着物だった。髪型は潔くオールバックのひっつめアップにした。振袖を着たのは恐らくこれを含めて人生で3回くらい?
そう振袖は若い年齢でしか着れないのだ。結婚した人または歳をとるにつれ「留袖」と呼ばれる着物を着るしきたりがある。留袖の方が振袖よりも袖が短くなる。
一方、男性の方は年齢でセグメントは無いが、結婚式などで着る礼装(羽織り、紋付き)→準礼装、訪問着(羽織り)→普段着(着物のみ)というルールがあるそう。
◆着物の嗜み◆
日本人は明治維新以後和装をやめ西洋文化と共存する事になった。日常においては日本の民族衣装である筈の着物を見かける機会は少ない。柄や帯など各地の伝統やらを踏襲した雅な作品も多いので勿体無いとも思う。(だから京都へ行こう〜♫となるのか??着物見たさに・・?)
※余談ですが日本人は足を出す衣装やヒラヒラ広がる服は苦手意識が強い印象があります。反面、胸や上半身を露出する事には抵抗が少ないのだとか?雑学の世界では、いざ素っ裸を晒すとき、西洋で胸を隠すのに対し、日本は下半身を隠すのだという。。不思議な文化の違いですな〜!
◆留袖ノススメ◆
振袖から留袖への移行は、動き易いからという理由を加味すると大人の成熟した女性が自分の裁量で動かねばならぬ局面が増えるから袖が短くなったのだろう。若い自分は親任せ人任せで構わなくても、嫁ぎ先では家庭を仕切らなければならない責任が必然的に生まれる。俄然任せっ放しでは済まない。そうゆう自立の教えにもとれる。
留袖は冠婚葬祭に於いて圧倒的に黒ベースが多いが、白、青、ピンクなど色をベースにした着物は「色留袖」と呼ばれる。分かり易く例えれば、よく大女優が舞台発表や記者会見などで着ている高そうな着物の類である、所謂、着こなしの良いお手本だろう。男性の準礼装と近い印象。
私なぞはついつい岩下志麻さんを思い出してしまう。ごくつま「極道の妻たち」シリーズで有名だが、任侠ヤクザ映画なので別の意味でちょっとちょっと???とツッコミ来そう?BUT!!美しい〜!強い〜!憧れてしまう。登場しただけでもうOKtakeすら出そうな大貫禄。いいじゃないか!強い女性!と憧憬募るうう!
私もいつの日か色留袖を着てみたいなと思うがいつの事になるやら・・私の振袖を着た人生体験3回のうちの1回・・友人の結婚式の出席。着物が重くて裾をズルズル引きずる始末の悪さ・・。通りかかる人にはいちいちギョッとされていた。敢えなくニ次会前には急遽着替える羽目に。こんなガサツでズボラな私に着物を嗜む時代なんて果たして来るのかっ!?乞うご期待?いや誰も期待してないかあーっUmmm..お粗末様でした..
Textby:SuzukinoAyako 鈴きの彩子
編集:らいむ →
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