『ボーイスカウト育成会長① コミセン出店ログ2023 〜開店までの準備編〜
出店にあたって
地域のコミュニティーセンター(以下、コミセン)で開催されるお祭りイベントにボーイスカウト育成会の出店することは、スカウトの活動資金を確保するためにも有効な手段とされ、コロナで中断するまでは毎年行われていたようです。
私も子供が入団したので、保護者は自動的に育成会員となり、コミセン祭りの出店に参加しましたがその後すぐにコロナ禍となり祭りは中止、その間に育成会長となってしまいました。
団のベテランの方の説明によると、『コミセンへの出店は育成会の責任で運営する』そうですが、2023年、経験浅い状態の私が育成会長を任された際にほとんど資料が無かったので、次の方のために今年の記録を残すことにしました。
ここに記載されたやり方にはまだ改善する余地が数多くあり、完璧ではありません。参考資料が無いよりはマシ程度と思っていただき、ご自分のアイディアをどんどん入れて、楽しく楽なコミセン出店にしてください。
育成会の座組み
ボーイスカウト連盟と各地のボーイスカウト団、団と育成会の関係など、どんな座組みで出来ているのか?
ちょっとわかりにくいんですが、スポーツに例えてみると連盟が中枢で、その下に各地の団(チームのようなイメージです)でしょうか。
育成会はスカウトの保護者の方や地域の関係者・指導者などで構成されるチームの応援団、サポーターのような立ち位置で、ボーイスカウト連盟の資料によると『育成と発展に寄与する』となっています。
ですので、コミセンの出店に参加していただくのは保護者の方以外に、スカウトOBや、地域で応援してくれている方、指導者などとなります。
出店に際し、育成会の方々に参加していただく方法
この出店が決まる以前、入隊式が行われる春先のタイミングで、育成会長から各隊の保護者の方に育成会の活動についての説明を行い、コミセン出店や、スカウト活動で食事のサポートを行う時への参加のお願いをし、育成会のグループLINEを作らせていただきました。
今年はコロナ明け4年ぶりの開催で、2か所のコミセンでA地区:日曜開催、B地区:翌週の土日開催の都合3日出店と決まりました。
そこで、開催1か月ほど前に育成会グループLINEに参加いただけるスケジュール調整をお願いし、スケジュール調整ソフト『調整さん』でみなさんのご都合をお聞きし、シフトを組ませていただきました。
できるだけ多くの方に参加していただきたいので『午前中だけでもOK!』
『小さいお子さん連れでの参加もOK!』など、少しユルめのルールにする反面、候補日を何日か登録していただいた方には2回参加してもらったりしています。(女性に終日お手伝いしていただくのは申し訳ないので、午前か午後のどちらかで日を変えて2回などにしました)
お忙しくて全て×の方や、複数回参加いただける方などのご都合を集計し、次ページの様なシフトを組みました。
出店準備の作業内容
コミセンへの出店と言っても、事前に申請・確認、買い出しなど、やらなければいけないことが色々ありましたが、やっぱりこれも資料が無かったので記録しておきたいと思います。
育成会メンバーのシフト表作り
育成会メンバーの参加は、午前と午後のシフトに分けて、どちらかに参加していただく(両方もOK!)作業内容を3種類に分け、作業の振り分けは当日参加していただいた方同士できめてもらうとスムーズでした。
会場(コミセン)に事前に連絡を入れ、ガスコンロや流しの使用をリクエストする。
また、当日出るゴミはコミセンの事業ゴミとして処理してもらう確認も行い、分別方法や、使用するゴミ袋の確認なども行う。
コミセンの事業ゴミとして、コミセン側で処理してもらえる場合、家庭用の有料ゴミ袋は使わず、透明なビニール袋を使用しました。 今回はコミセン側がゴミ箱用の箱にビニール袋をかぶせたゴミ入れを用意してくれましたので、そこに分別して入れればOK!、段ボールは別でまとめておけばOKでした。
※コミセンの方は毎年やっているので聞くと色々教えてくれますコミセン側が保健所に提出する「行事における臨時出店届」の記載を求められたので、販売する食品と取り扱い方法や仕入れ先などを記載して提出
準備
団にはどんな備品があり、足りないものが何なのか?を調べるために、団の方と一緒に事前に団の倉庫で備品を確認しました。
その日までに思いつく限りの必要な備品をリスト化し準備しておいたので、比較的スムーズに確認作業はできました。
確認したところ、備品関係は団の倉庫『育成会備品』の段ボールやプラケースなど1か所ではなく、倉庫内のあちこちに分かれて保管されていました。
ここに無い物や、炭などの消耗品、販売する焼き鳥などは自分で手配・購入します。
そのためのお金の準備ですが、3日間で販売する焼き鳥は1,500本を超えるのでその仕入れだけでも9万円ほどになるため、私は団から仮払いをもらい、出店後に売り上げと共に団に戻しました。
倉庫にあった備品
キッチンペーパー
アルミホイル
サランラップ(50cm)
箱入りゴム手袋
ゴミ袋
プラスチック黒バケツ
養生テープ
はさみ、カッター
マジック類輪ゴム
洗剤スポンジ
レジ袋
フードパック
紙コップ
プライスカード 「やきとり」POP×数種類
テーブルクロス
うちわ
焼鳥を乗せる大皿×2
運搬用バット
炭
ブルーシート×2~3枚
焼き台×2
敷き板×2
コンクリートブロック×4
焼き台に載せる金網×2
炭・炭ハサミ
火消用一斗缶
購入リスト
<業務スーパー>
フードパック 100×3 @428 商品サイズ 長辺×短辺×高さ(㎜):191×123×38
紙コップ 100×4 @268(200個あまりました)
レジ袋 100×2 @128 NO30 300
(180+120)×390
焼鳥のタレ 1.8ℓ×4 @958 正田醤油 匠味焼鳥のたれ 1.8L
焼鳥のタレ 1ℓ×1 @495 業務スーパー焼鳥のたれ(追加で購入)
<セリア(100円ショップ)>
バケツ(3 ℓサイズ) ×1
スポンジ 1パック
金属用スポンジ 1パック
輪ゴム 1箱
焦げ落とし用ヘラ ×1(お好み焼きのコテでもOK)
着火剤 ×7
杉の焚き付け材 ×1
火起こし器 ×1
炭取りスコップ ×1(焼き台底部に溜まった灰をかき出すのに使用)
チャッカマン ×1
タレ用プラ容器× 2(焼き鳥のタレ壺代わり、フタができるもの)
<出店中 会場会場近所のスーパーで買い足し>
キッチンタオル ×1
サランラップ50cm× 2(バットにかけるので大きいサイズを購入)
ゴム手袋 ×1(全員使うので1日に10枚〜20枚以上消費します)
炭1kg×2
<焼き鳥の仕入れ>
これまで団が販売していたのは40gの「もも」と「つくね」の2種類。
スチームしてある冷凍品なので、解凍してタレをつけて焼き目がつく程度に焼けばOKという商品でした。
しかし、お願いしていた近所の肉屋さんがコロナ中に閉店してしまい、今年は入手することができません。 そこで、団関係者が別の知り合いから仕入れようとしましたが、そこは生の鶏肉だったため値段が折り合いませんでした。
なのでネットであちこち探し、個人向けの販売はしていませんでしたが、お店や店舗への卸販売をしている”さいたまの鶏肉専門卸売り問屋”を見つけました。(このキーワードで検索すると出てくると思います)
ここはボーイスカウト団としてであれば取引可能という事でオンラインサイトを通して購入する事が出来ました。
ただ、業務用なので、最少ロットが多いです。(例えば”つくね”は1発注300本からなど、かなりの量を発注する必要があります)
私達は保管する大型冷蔵庫が無いので、催事の前日に冷凍で到着し、段ボールのまま放置して自然解凍する方法を取ったので、土日の販売でも土曜日に販売する商品は金曜日着、日曜日分は土曜日着にするなど、送料はかかりますが3回に分けて送ってもらう事にしました。
注文は1度に3日分をまとめて注文することで、最少ロット300本のつくねを3等分に分けて、各日100本送ってもらう事が出来ました。
商品はクロネコヤマトの冷凍で届き、着払いです。
受け取れる時間であれば出店会場への配送も可能でした。
※最終日、この業者から仕入れた肉を売り切ってしまったので、業務スーパーで「もも」と「つくね」を仕入れたのですが、味もサイズも違いました。
左が仕入れた”もも”と”つくね”
右が業スの”つくね”と”もも”(つくねは棒状で、団子状ではありませんでした)
作業手順書を作成する
お手伝いしていただく方達にお願いする作業が分かりやすいように、「準備」「販売(午前)」「販売(午後)」の時間分けと、作業内容を3つに分けた作業手順書を作成しました。
これを作ることで全体の作業内容が把握しやすく、自分がどう行動すればよいのか?が分かりやすいので、道具の場所などを伝えるだけでみなさん自分で判断して動いてもらえました。
資材の積込み~前日準備
積込み
団の資材や、購入した備品などは車で会場まで運ぶ必要があります。
物量的にはセダンタイプの乗用車のトランクと後部座席で収まる量ですが、焼き台やコンクリートブロックなどもあるので、まず先にブルーシートを下に敷き、その上に載せる事をおすすめします。
冷凍で届いた焼き鳥ですが、前日に車に入れっぱなしにしておくと解けて、水が垂れて来るかと心配でしたが、当日朝になっても段ボールの外側にシミなどは見られませんでした。段ボールを空けたところ、中の商品はビニールに入っており、もし解けたとしても大丈夫なようになっていたようです。
POP類の作成
出店に際し、飾りつけなどをする必要がありましたが、その辺は団の倉庫にもなかったのでWordを使ってA4サイズで作り印刷~パウチしたかったのですが、機械が無かったのでクリアファイルに挟みテープで止める簡易パウチ状態にしました。
焼鳥は1本120円で販売したので、テーブルに価格の早見表を作りましたが、これがかなり効果的でした。
釣銭の準備
焼鳥は120円なので、お釣り用に小銭がたくさん必要になります。
最近は銀行での両替は有料(今回の枚数だと880円)になっているので、注意が必要です。
初回、私が両替したのは締めて10,500円分の小銭でした。
500円玉×5枚
100円玉×50枚
50円玉×40枚
10円玉×100枚
しかし、1日目が終わってみると10円が残りわずかとなり、後日、追加で150枚(1500円分)を両替したのですが、そこでも手数料がかかってしまいました、最初にもっと用意しておけば良かったです。
そしていよいよ出店へ
続きは朝から雨で大変だった『ボーイスカウト育成会② バザーに調整シリーズ ~コミセンへ焼鳥出店ログ2023(いよいよ開店編)』をご覧ください。
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