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【第一章:古民家暮らしの準備】第一話:越前浜でのご縁――古民家暮らしが動き出す瞬間


越前浜の風と光が導いた、古民家暮らしの始まり――ここから新たな物語が動き出す。

去年の春、僕たちは越前浜での不思議な「ご縁」をきっかけに、新たな暮らしの扉を開けることになりました。今回は、古民家暮らしを目指すその始まりについてお話ししたいと思います。


越前浜での「浜めぐり」がもたらした出会い

そもそも、僕たちが越前浜を訪れることになったのは、街イベント「浜めぐり」がきっかけでした。
そのイベントにパートナーである絵描きのつきおかももこが参加し、現地の移住者の方々と出会いました。
その中で、ももこが「古民家を探している」という話をしたところ、「こんな家があるよ」とある古民家を紹介していただいたのです。

その後、僕も誘われて移住者の皆さんと一緒にバーベキューをする機会がありました。
その場で皆さんとお話をする中で、移住者の方々が口を揃えておっしゃっていたのは、「この土地との不思議なご縁が暮らしを後押ししてくれた」ということでした。
越前浜での暮らしがいかに心地よいものかを語られるうちに、僕たちも「いつかここに住めたら良いな」と自然と思うようになりました。

ただ、当時の僕たちはその夢を「まだ先の話」と捉えていました。しかし、このご縁は、想像を超えたスピードで現実に向かって動き出すことになります。


出会いから具体化へ――古民家との繋がり

紹介いただいた古民家は、築約100年の趣ある家でした。
現オーナーさんがDIYでリノベーションを続けてきたその家には、歴史を感じる温もりと、手仕事ならではの優しい雰囲気が漂っていました。
初めて訪れたとき、僕たちは「こんな家で暮らせたら」と自然に想像してしまうほど、心地よさに惹かれたのを覚えています。

最初はただ見学させてもらっただけのつもりでしたが、出会ってしばらく経ったある日、オーナーさんから「良かったらぜひ、この家に住んでみませんか」と声をかけていただきました。
その言葉に驚きつつも、ここでの暮らしがどのようなものになるのかをイメージしたり、気持ちも動いて行きました。

「無理に決めなくていい」と言ってくださるオーナーさんの姿勢に支えられつつ、僕たちもじっくりと自分たちの気持ちを整理していきました。そして、「この家で新しい暮らしを始めたい」という思いが強くなって行きました。


不思議な流れの中で感じた「縁」

越前浜のご縁は、僕たちにただ家を提供してくれただけではありませんでした。ちょうど僕の父が急逝する直前にオーナーさんから連絡が来ました。今思うと、それも不思議な「縁」の力だと思います。

その後、父の死をきっかけに母を新潟へ引き取ることが決まり、「みんなで暮らせる家を探そう」という方向に一気に話が進んだのです。

さらに、これを機に僕とパートナーは入籍し、新しい家族として前夫の子どもたちも含めた生活を始めよう、という流れも生まれました。この一連の出来事は偶然ではなく、「縁」が結びつけてくれた結果だとしか思えません。


「縁」を信じて生きるということ

今回の経験を通じて改めて実感したのは、「縁」が人生の大きな転換期を導いてくれるということです。
これまでも僕は、人生の節目やピンチのときに「縁」の力が働いていることを強く感じてきました。そのたびに、出会いを大切にし、自分の流れを信じていくことが、豊かな人生に繋がるのだと思います。

越前浜での「ご縁」は、僕たちの暮らしに新たな一歩を踏み出させてくれました。今後、この地でどんな物語が広がっていくのかとても楽しみです。


日常の中で訪れる小さな「ご縁」に気づき、感謝を持って丁寧に生きることで、思いがけない出会いや流れがやってくるかもしれません。


2025年1月、新アルバムリリース予定


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