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ブログの記事をリライトするタイミングの基準・リライトの仕方
リライトの基準なんて、そんなもの無い(きっぱり)
というのも不親切なのでリライトのタイミングの基準や仕方について説明します。
不思議なことにブログのリライトのタイミングは100記事を超えてから行うものだという人もいますが、記事数で判断する時点で何もわかっていないと言えます。
ブログで100記事書いてから!ということはよく言われますが、この100記事の理論も人によって全く違うことを言っていて根拠はありません。
ただブログ初心者で全く文章を書いて来なかった人が100記事を考えて書けば、それなりに文章がうまくなっていくよね、ということはあります。
ただ数をこなすだけなら文章力は上がってきにくいですから。
それはさておきリライトについて説明していきます。
リライトとは?
リライトと言っても人によって定義が異なることがあるので、ここでリライトについて定義しておきます。
これはあくまで僕が考えるリライトであって、他の人のリライトとは異なるかもしれませんので注意してください。
リライトとは
記事の誤字脱字を修正する
記事の表記を統一する(数字で半角全角が混ざっている等)
記事の文章を変更・修正・追加する
古くなった情報を最新のものにする
記事の画像(写真含む)を変更・修正・追加する
記事の画像にALT属性・キャプションを変更・修正・追加する
記事の動画のタイトルを変更・修正・追加する
タイトルを変更・修正する
メタディスクリプションを変更・修正・追加する
似た記事を統合する(1つの記事のURLは変更しない)
まあ何かしらの変更・修正を行うことをリライトとしています。ただ下記のことはリライトに含めません。
何もしないのに更新日だけ変更
日付(投稿日・更新日)だけの変更
indexからnoindex、noindexからindexへの変更
記事・タイトル・メタディスクリプションに何も手を加えてない場合はリライトとはしません。
リライトを行う理由
リライトを行う理由は人によって異なりますが、概ね下記の理由でリライトを行う人が多いです。
検索流入を増やすため
検索流入を少なくするため
間違い(誤字脱字)が恥ずかしいため
情報が古くなったため
後から自分で読んだら読みにくいから修正のため
ユーザーにできるだけ正しい情報を届けたいため
ユーザーに読みやすいようにするため
後で新たな情報や気付きを得たため
投稿時には書くべきでなかった内容を後から追加するため
「1.検索流入を増やすため」に行うものだと思っている人もいるかもしれませんし、そういう理由で行う人が多いことはわかります。
ただユーザー(読者)の方向を見たり、自分を顧みるためのリライトの方が正しいように思いませんか?
そもそもブログでもブログ以外のウェブサイトでもユーザー(読者)に評価されないと検索順位が上がりにくいです。
ユーザー(読者)に評価されるという指標はいろいろありますが、下記のアクションが起これば、それは評価されたと言えるでしょう。
評価したいので自分のブログ内でリンクを設置する
疑問が解決したので、検索行動を終えた
役立って評価したいのでSNSでシェアした
参考になったので、そのままリンク先に遷移して商品・サービスを申し込んだ
上記のような評価によるアクションが起これば、検索流入も増えてくることが多いです(ただし最近のGoogle検索はWordPressで独自ドメインを利用している個人ブログを評価しない傾向にあるので、絶対に上がる訳ではありません)。
検索流入を少なくするため
検索流入を少なくするためにリライトを行う訳がない!と思う人もいるかもしれませんが、ありえます。
例えば僕は以前「ETWS」というキーワードで1位を取ったことがありますが、このキーワードで僕の記事が1位に居て良い訳がない!ということで記事内容を減らしたり、noindexにしたりしました。
ETWSとはスマホの緊急地震速報等のことです。
ETWS=Earthquake and Tsunami Warning System
こんな重要な事は政府やそれに準じた自治体、各キャリアが1位になるべきキーワードだと思いませんか?
もし自分の記事に間違いがあったら、怖い…と思えるキーワードだと思いませんか?
もちろん今は「ETWS」で個人ブログが1位になるようなことはありえないと思いますが、2017年くらいまではありえた話です。
また法人ブログであれば、全く売上に貢献しないのに変な問い合わせだけが増えるような場合は、順位を下げたいと思うでしょう(該当のクエリから別のクエリで上がるようにすることも含める)。
記事自体の内容は間違ってないけど、Googleの検索結果においては間違った内容として表示されてしまうこともあり、クレームが届く可能性があるので順位を下げたいと思うこともありえるでしょう。
参考記事
リライトは検索流入を増やすためだけでなく、いろいろな理由で行うことがあります。
リライトはプライド
検索流入を増やしたいという気持ちは非常に理解出来ますが、それでもリライトはプライドのために行う方が良いと思います。
この場合のプライドとは、出来るだけ誤字脱字を減らしたい、わかりやすい文章にしたい、正しい情報を届けたいというように、自分のプライドのためです。
リライトはプライドこそ、大切だと思います。
プライドで飯が食えるか!という考え方もわかるのですが、それならブロガーは名乗って欲しくないと思います。素直に「アフィカス」を名乗って欲しいなと。
まあ自分の記事にどれだけ愛着を持てるか?ということにも繋がると思います。
検索流入を増やすリライトの考え方
検索流入を増やすリライトは、下記の理由で行うことが多いです。
特定のクエリの順位をもう少し上げたい(3位を1位にしたい等)
予想外で割と上がっていたクエリの順位をもっと上げたい
全く順位がついてないので順位を上げたい(圏外からできるだけ上位)
検索結果画面でもっと目立つようにしたい
CTRが低いのでCTRを上げたい
それぞれの考え方と注意点を説明します。
特定のクエリの順位をもう少し上げたい(3位を1位にしたい等)
最も多いのが特定のクエリ(キーワード)の順位を上げたいというものだと思われます。
例えば「リライト やり方」で書いた記事が5位なので出来れば1位、最低でも3位に上げたい!というような場合です。
もしくは検索結果の2ページ目以降だから1ページ目にしたいという考え方もあります。
この場合のリライト方法は狙っているクエリなどで対応方法が様々ですが、クエリによっては非常に難しい場合もあります。
そもそもブログで上位表示そのものが難しいクエリもあり、たまたま順位がついただけという場合もあります。
そのため、これ以上の順位をブログというスタイルで上げられるクエリなのか?と考えることから始まります。
予想外で割と上がっていたクエリの順位をもっと上げたい
狙っていなかったクエリで思わぬ順位がついて、そこそこ検索流入があることがわかった場合、より順位を上げたいという考え方です。
例えば映画やドラマの実際の舞台となった場所の記事を書こうとして狙っていたクエリが「作品名 ロケ地」だった場合、「作品名 舞台」「作品名 聖地」などで上がる場合があります。
ならば「舞台」や「聖地」でも上がるようにするのが必ずしも良い結果になるとは限りません。
アニメや漫画なら「聖地」でも良いのですが実写映画やドラマだと「聖地」は一過性の場合もあるので、まずは一過性のものではないか?と考えることも必要です。
全く順位がついてないので順位を上げたい(圏外からできるだけ上位)
30位以下の検索結果を見る人は非常に少ないですが、それが50位・100位を超えてきたら、ほぼ皆無になります。
いやいや80位だけど月に数回は検索流入があるぞ!と思う人もいるかもしれませんが、よほど深い悩み系のキーワードか、アダルト系のキーワードだと思われます。
または、同業者(ブロガーというよりはアフィリエイター)が見ているだけです。
だからこそ100位だけどせめてクリックされる可能性が出てくる検索結果の2ページ目・3ページ目までは上げたい!と思う人もいます。
そもそも検索ボリュームにもよりますが、とりあえず検索結果の3ページ目までに入らないとユーザー行動による評価がそもそも得られることは無いので、とりあえず上げたい!と考えても不思議ではありません。
この場合もそもそもブログ、特に個人ブログで2ページ目・3ページ目に入ることができるクエリなのか調べることが大切です。
検索結果画面でもっと目立つようにしたい
他のサイト(ブログ)と比べて検索結果画面で目立っていないため、もっと目立つようにしたい!という理由でリライトをする場合もあります。
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上記はある時に「鎌倉 切通し おすすめ」で検索した時の4位から7位までの検索結果です。
写真(画像)があるサイトと無いサイトがありますが、やはり写真がある方がイメージがわくので写真(画像)付きになるようにしたい!と思う人もいるでしょう。
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上記のように強調スニペットで表示させたいという場合もあるでしょう。
どちらもGoogleの気まぐれ・運次第という要素はあるものの、ある程度もしくは多少はコントロール出来るので、目立つようにリライトをするということもあります。
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また検索結果によってブログのURLが表示される場合とブログ名が表示されることがありますが、URLよりもブログ名の方が目立ちそう…と思う人もいるでしょうし、ブログ名で検索してくれる機会も増えるでしょう。
上記もGoogleの気まぐれ的な部分もありますが、今ならほぼ狙って「ブログ名」を表示させることも可能です(アメブロなどのブログサービスでは出来ない場合もあります)。
このようにサイト名が掲載されるようにすることはリライトというよりは設定の問題ですが、検索結果画面で目立つようにするには?と考えることも、リライトを含めたSEOで重要なことです。
CTRが低いのでCTRを上げたい
上記の「検索結果画面でもっと目立つようにしたい」にも関連してきますが、同じ順位・同じような種類の記事なのにSearch ConsoleのCTRが割と異なるということがあります。
検索結果で上下に並ぶ競合との兼ね合いもありますが、CTRが低いから上げたい!と考える人も多いです。
CTRが上がると順位が上がることもあるので、このように考える人は増えています。
だから「検索結果画面で目立つように」と合わせてクリックされやすいタイトルにしようとか、クリックされやすいメタディスクリプションにしようというリライトを行う人もいます。
ただ煽りタイトルにすると内容が噛み合ってないこともあり、逆にブラウザバックが多く発生して順位を下げることもあったり、タイトルしか見ない人からクレームがきたりするので、煽りタイトルにする場合は注意が必要です。
検索流入はウェブ検索のみでは無い
検索流入は通常のウェブ検索のみではありません。
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ウェブ検索とは上記の画面で言えば「すべて」のところの事です。
他にも画像・ニュース・ショッピング・地図等、あります。
個人ブログの場合だと「ニュース」や「ショッピング」に掲載されることはほぼありませんが、画像・地図・動画であれば掲載されることはあります。
地図に関してはPC版のみですが、ウェブ検索結果が掲載されます。
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ただし今年に入って、Google Mapの「ウェブ検索結果」のアルゴリズムが変更になって、個人ブログ・個人サイトが掲載されにくくなっています。
画像検索の場合、まだウェブ検索結果だと少し検索結果上位にすることが難しいクエリでも、個人ブログ・個人サイトでも上位表示が可能が可能になっています。
また画像検索は、ファーストビューに表示されれば順位に関係なくある程度、CTRが高くなる傾向にあります。
何よりウェブ検索だと同じブログやサイトだとせいぜい2つくらいの記事しか表示されませんが、画像検索だとファーストビュー内に3つ以上の複数を表示させることも可能です。
だから画像周りのリライト(ALT属性やキャプション、画像タイトルの追加)を行う場合もあります。
検索流入を増やすのにリライトするタイミング
そんなものはない(きっぱり)
よく言われているのが1ヶ月後・3ヶ月後・半年後などあり、それらしい理由も書かれていますが、1つの目安であって絶対ではありません。
すぐにインデックスされて検索結果上位となる記事もあれば、なかなかインデックスされない記事もあります。またインデックスはされても検索結果に全く登場しない・100位以内に入ってこない記事もあります。
クエリによってもすぐに検索結果に反映されるもの、反映されるまでにかなりの時間が要するものもあります。
ブログによってもすぐに検索結果に反映される記事もあれば、反映されるまでに時間がかかるものもあります。
そもそも狙っているクエリによっては永遠に検索結果の上位100位以内に入れない場合もあります。
ただ検索流入を増やすためにリライトするのであれば、安定して狙っているクエリでランキングされて(100位以内に入って)から、行う方が良いでしょう。
安定して100位以内にランキングされていないのであれば、そもそもそのクエリの選定が間違っていたか、記事自体が駄目過ぎるので、リライトというよりは、完全なる書き直しを行った方が良いでしょう。
順位がどれぐらいか日々チェックするのであれば、GRCというソフトがおすすめです。
ただ検索流入を増やすという目的でリライトするタイミングを考えるのではなく、修正すべきことがあればすぐにリライトすることをおすすめします。
検索流入を増やすためのリライトを行う記事の選び方と修正方法
検索流入を増やすためのリライトを行う記事の選び方は下記のものがあります。もちろん他にも選び方はありますが代表的な選び方です。
6~30位くらいの記事を選ぶ
表示回数が多いけど順位が低い記事を選ぶ
CTRが低い記事を選ぶ
CVRの良い記事を選ぶ
予想外のクエリで流入のある記事を選ぶ
いずれもSearch Consoleで探すことが基本です。
6~30位くらいの記事を選ぶ
ある程度順位がついている記事をリライトすることで効果的に検索順位が上昇することがあります。
なので目安としては、Search Consoleで狙っているクエリの順位を確認して6位から30位くらいの記事を選び、より検索意図に沿うようにリライトをすることで順位の上昇が見込めます。
また検索意図への回答がどこに書いてあるのかわかりやすい表示にすることが大切です。
ただし検索意図を満たすだけでは今は上がりにくいので、検索意図を満たした上で、更に欲しいであろう情報を掲載することで順位の上昇は見込めます。
更に欲しいであろう情報については下記記事を参考にしてください。
表示回数が多いけど順位が低い記事を選ぶ
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上記はSearch Consoleで、過去28日間のとあるクエリの結果です。
表示回数が3000回を超えているけど掲載順位が11.7位と低くなっています。
こういう記事の場合、法人サイトが上位を占めていてこれ以上の上位表示が難しいという場合もありますが、法人サイトがあまり上位を占めていなければ、リライトで上位表示が容易な可能性があります。
検索結果において上位表示されている記事でも求めている内容の記事が少ないため、下位表示の記事まで探してきている可能性があるので、検索意図をきちんと考え、検索意図に対する答えがわかりやすいように表示させることで上位表示が出来る可能性が高いです。
CTRが低い記事を選ぶ
割と上位表示しているのに、CTR(クリック率)が低い記事は検索結果画面において目立ってない可能性やタイトルやメタディスクリプションがあまり良い状態でない可能性が高いです。
タイトルやメタディスクリプションを修正することでCTRが向上して検索結果上位になる可能性があります。
もちろんタイトルをメタディスクリプションを修正したのなら、そのタイトルやメタディスクリプションと本文の乖離が置きていないか、考えることも大切です。
CVRの良い記事を選ぶ
個人ブログであれば主にアフィリエイト案件の発生率(CVR)、法人ブログであれば問い合わせが購入・申し込みの発生率(CVR)が高い記事を選び、リライトすることでよりCVRが高くなることがあります。
CVRが高いけど、狙っているクエリでの順位が低かったり、Search Console上のCTRが低いのなら、順位を上げることでよりコンバージョン数が増えることになります。
予想外のクエリで流入のある記事を選ぶ
全く意図していなかったクエリで検索流入が発生する場合があります。
その場合、そのクエリをタイトルや本文に増やすことで順位が上昇することが多いです。
最近の事例だと、とある記事で「○○ 早見表」というクエリで検索順位が4位の記事がありました。
ただその記事には「早見表」というキーワードは一切使っていませんでした。
そのためタイトルやhタグに「早見表」というキーワードを足して、早見表というキーワードを使っても違和感が無いように本文もリライトしたところ、リライト後わずか3日で2位に上昇しました。
4位から2位ってあまり大差が無いと思うかもしれませんが、クリック数で言えば約160%増加しました。
仮に月に100のクリック数なら160クリックになります。
場合によってはそれ以上のクリック数になることもありえます。
検索順位とCTRのクリック数の変化は検索すれば見つかると思いますが、データによってかなりの差異があるのであまり参考になりません。ただし2位と4位のCTRは1.5~2.2倍の差があると書かれていることが多いです。
この予想外のクエリでのリライトが恐らくは一番効果が出やすいと思います。
リライトしなくて良い記事について
情報が古くなりにくい記事を書いてリライトをしないようにすれば良いと考える人もいます。
これは正しい考え方だと思いますが、情報が古くなりにくいジャンルって、競合がそもそも非常に強いことが多いです。
例えば、オセロやトランプ、麻雀や将棋のやり方・ルールは基本的に変化しないので情報が古くなりにくいジャンルです。
しかし競合が非常に強い傾向にあります。
またかつては、神社やお寺は情報が変化しにくいと言われていましたが神社仏閣もここ数年で非常に情報が変化しやすくなっています。
もちろん変化しにくい情報だけを選ぶという方法もありますが、それだと差別化が出来ないことが多くて、競合に勝てないということが発生します。
情報の鮮度が関係ない、例えば恋愛に関することや宗教等の思想に関することでも、放置しておけば順位は落ちていくだけですし、競合は非常に強いです。
リライトしなくて良い記事ほど競合が強い傾向になるということは知っておいて欲しいことです。
いやいや有名なブログの先生が情報の変化の無い記事を書こう!って言っていた!という人がいたら、そのブログの先生にブログを見せてもらってください。
見せてくれませんから。そもそもブログをまともに書いていませんから。
真面目にブログをしている人ほどどんなジャンルにおいてもリライトの必然性は感じているはずです。
ただリライトの頻度を少なくするための施策を持っている人は割といて効率化重視をしている人は多いです。
リライトが必要な項目(価格等)はCSVファイルで管理して、CSVファイルのアップロードだけで済ませるようにする等。
これはWordPressでカスタムフィールドという機能を使うことで実現可能です。
なおリライトを出来るだけしないようにするためにブログではなく、違う形態のウェブサイトを作る人もいます。
以上、ブログのリライトについてでした。