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レビュー記事が上がらないのはGoogleのいう条件を満たしてないから・レビュー記事の書き方の考え方
SNSを見ていると「あんな丁寧なレビューなのに、検索順位が上がらないなんて」「すごく良いレビューだけど、なんで検索順位がつかない…」なんていうのをたまに見かけます。
どれだけ素晴らしいレビューか見たくて見に行ってみると、確かにその製品を紹介するということに関しては凄く丁寧だし、オリジナルの画像も使っていてわかりやすいことが多いです。
でも、それユーザーの知りたいことじゃないし、Googleの評価基準も満たしてないし、上がらないのは当然じゃないの?と思う製品レビューは数多くありました。というかほとんどが満たしていませんでした。
なぜ上がらないのか?評価基準とは何か?結論から言えば下記のことが書かれてないことがほとんどだからです。
競合商品との差別化要因
以前のモデルやリリースから商品がどのように改善され、問題点が解消されたかなど
上記はGoogle検索セントラルというGoogleが公式に運営しているGoogle検索のためのサポートサイト・情報サイトに書かれている内容です。
タイトル(タグ)は「レビューの書き方」、h1は「質の高いレビューを書く」となっています。
製品レビューを書いても、全然検索順位がつかない、ついても上位にたどり着けないという人は上記のGoogle検索セントラルの記事をじっくりと読んで、考えて、また読んで、また考えてください。
なおレビューを趣味で書いているのなら別ですが、検索順位を気にしたりブログでの収益化を考えているのなら、続いて読んでください。
比較は当たり前のこと
あなたが製品のレビュー記事をGoogle検索等の検索サイトを使って検索する時は、どういう気持ち・考え方の元、検索しますか?
人によって理由は様々ですが、割と多くの人はその製品を使った人が
実際にどうだったのか?
どうしてその製品にしたのか?決め手は?
何と比較したのか?
ということが知りたいのではないでしょうか?
もちろん単にその製品ジャンル全体が好きで知識として知りたいという人もいますが、実際には買うかどうか悩んでいるから検索していると思いますよね。
それなのに、何と比べて良かったのか、何と比べてどこが決め手になったのか、比較情報がなければ購入に至りにくいと思いませんか?
実際にGoogleも比較情報が「質の高いレビュー」の要素として「競合商品との差別化要因」「以前のモデルやリリースから商品がどのように改善され、問題点が解消されたかなど」ということを紹介しています。
つまり評価基準にしている可能性が高い訳です。
それなのに、そういう情報を掲載しないということは、Googleに評価されにくい、延いてはユーザーの求めていることになっていないことになると思いませんか?
もちろん例外はありますが、ここではその例外は重要ではないので割愛します。
Google検索自体もAIOで比較を行い始めている
AIOは、AI Overviewの略です。日本だと「Search Labs | AI による概要」と表示されているものです。
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日本だとまだAIOの機能は限定的ですが、アメリカ(英語圏)だといろいろと出来るようになってきているようです。
「compare pixel 9 pro and iphone 16 pro」(Pixel 9 Pro と iPhone 16 Pro の比較)と検索した時にAIOによってかなり詳細に比較が出来てしまっていることを上記の記事では説明しています。
検索結果で簡単に比較が出るようになってきたのに、ただちょっと詳しいレビューだけでわざわざ読む価値があると思いますか?
人のレビューを読みたいと思うのは、本当にその製品を使い、何がよくて何が悪かったのか、そして何と比較した結果、なぜそれを選んだのか?という実体験です。
多くの人は詳しい仕様や「キッチンスケール」に乗せて撮影した重さを知りたい訳ではありません。
キッチンスケールに乗せて撮影した重さは確かに試したという証拠にはなりますが、重要な要素ではなく丁寧な写真じゃなくても構わないですし、小さな画像で十分です。
またメーカー公表値との差を知りたいだけです。
仮に重量は300gと言われてもピンと多くの人には来ません。iPhone16・2個分よりも少し軽いだけの方が伝わる場合が多いです。
Bigプッチンプリン2個分よりも少し軽いくらいの方がわかりやすい人もいます。
仮に競合する製品よりも10g軽くても、その10gがどう影響するのかを知りたいのであって、10g軽いです、という情報だけでは役立ちません。
実際10gがどれぐらいの重さなのか、その情報の方がまだありがたいです。
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この重さを気にするか気にしないか、人によって異なりはしますが、具体的な事例の方がありがたいと思いませんか?
また突然、マルちゃん焼きそばなんてキーワードが出てきて、面白いと思ったり身近に感じたりしませんか?
何より重さの比較対象が「マルちゃん焼きそばの粉末ソース」なんてオリジナリティがあると思いませんか?
別に「明星一平ちゃんのからしマヨネーズが12gです」でも構いません。
レビュー記事の順位がつかないと嘆く前に、ユーザーが必要な情報をきちんと考えて記事が書けているのか、もう1歩踏み込んで考えてみましょう。
続きでは更にレビュー記事において重要なキーワードの考え方について説明していますが、初心者向きというよりは、脱初心者向きの内容です。
なお、おまえレビューなんて書いたことあるのかよ?と思うかもしれませんが、元々僕はレビュー系ブログを書いていました。
まだSEOが余裕だった時代、2016年のことですが、レビューコンテストみたいなもので、上位入選して海外旅行をプレゼントしてもらったこともあります。
他にもレビュー系のコンテストで入選していろいろな商品を過去にはもらっています。
その時から他のサイトとの差別化のために行っていたことも含めてレビューを書いてきたからわかる、今のレビューの書き方について説明します。
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