SEOの基本の「き」
SEOの基本は何か?と聞かれた場合、人によってかなり異なると思います。
その上で僕が考えるSEOの基本の「き」は何かと言えば何を表しているのかきちんとGoogleに伝えることだと考えます。
SEOの基本の「き」
僕もSEOを学び始めて10年以上が経過した訳ですが、10年以上学んできてSEOの基本の「き」は何か?と考えた時に、「き」は下記のことだと思っています。
異論がある人も多いと思いますし、そうじゃない!と思う人もいると思いますが、僕の中ではやっぱりこれが基本の「き」だと思うんです。
正しく伝えないとGoogleって割りとお馬鹿さんなところがあるから伝わらないことが実際にあるんですよね。
Googleに伝わらない事例
今、良い事例が見つからないので少し古い話になります。
今は修正されていますが、今年の1月くらいまで「荏柄天神社 なんの神様」というキーワードで検索すると下記のような強調スニペットが表示されていました。
ちなみに「荏柄天神社 なんの神様」というキーワードは、この時期に「荏柄天神社」で検索した時に「関連性の高い検索」に出てきたキーワードです。
「関連性の高い検索」はスマホだと「他の人はこちらも検索」と言い換えられます。
荏柄天神社は鎌倉市にある神社です。
少し神社や日本の歴史に詳しい人なら「天神」という名称がつく神社は菅原道真公もしくは菅原道真公の子孫を祀る神社だということはご存知かと思います。
なのに強調スニペットでは稲荷神を祀っていることになっており、すぐに間違いであることがわかります。
なんでこんな間違った内容が強調スニペットに表示されてしまうのか?と言えば、検索エンジン(Google)に対してきちんと何を書いているものか伝えてないからだと僕は考えます。
この間違った内容の強調スニペットに表示されている元記事には、きちんと荏柄天神社は菅原道真公を祀っていることが書かれています。
ただ記事本文のhtmlソースを見るとタイトルタグおよびタイトルタグに使われているものと同じh1タグは設定してあるものの、h2およびh3タグが1つも使われていませんでした。
つまりh2以下の見出しタグが1つも無い状況で、荏柄天神社の他に鎌倉市内の有名な神社を紹介している状態です。
titleタグやh1タグってそれなりに強いシグナルとなりGoogleに何を書いているのか伝えるものなので、他にh2タグなどの見出しタグが無いと全文をGoogleはタイトルタグに書かれた内容のものだと認識してしまうことがあって、今回紹介している事例がまさにそうなのかな?と思っています。
例えば後半に「h2タグ」を使って「鎌倉の合格祈願におすすめの他の神社」というように書いていれば、こういうことはなかったのかな?と思う訳です。
もちろん違う理由でそうなっている可能性もありますが、適切にhタグを使うことの大切さは、ある程度SEOを学んだ人なら納得してくれるかな?と思います。
間違った情報を伝えることは大きな問題
いろいろなキーワードで上位表示されればアクセスが増えるから良いじゃん!Googleが間違った情報を1位(強調スニペット)で表示させたとしても、と思う人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
間違った情報を伝えているサイト側が悪い!と判断する人もそれなりにいるからです。
つまりGoogleの検索結果に間違った「切り抜き」(強調スニペット)に表示されてしまうことで、サイト・サイト運営者に対しての批判が生まれる可能性があります。
批判が声高々とSNSで拡散させれば、更に批判が増えて店舗運営をしていたら、その店舗は利用しないようにしよう…と思う人が出てきても不思議ではありません。
だからきちんと何を書いているのか、Googleに伝わるように書かないとダメだと思いませんか?
アクセスが増えないと嘆く初心者ブロガー
アクセスが全然増えないとX(旧Twitter)で嘆く初心者ブロガーさんがいて、ブログを公開していたので見たのですが、そりゃアクセスは増えないだろうな…と思いました。
記事の質とか以前にブログのトップページのタイトルが「記事一覧」になっていたからです。
トップページを固定ページにして多少カスタマイズしているのは良いのですが、固定ページのタイトルを「記事一覧」にしており、トップページのタイトルが
となっていました。
ブログ名もブログ運営者の名前でよくある「○○のブログ」というようなもので、このブログが何のブログなのか全くわからないものとなっていました。
別にアクセスを増やすことを目的としない日記なら問題ないのですが、AdSenseに合格しないとかアクセスが少ないとか普段つぶやいていて、収益化を目指しているブログだということは伝わってきました。
収益化を目指すのなら、何のブログがわかるくらいにはした方が良いと思う人は多いです(なおブログ運営者にはコメントでトップページのタイトルがおかしいと伝えましたが、無視されました)。
検索エンジンに適切に伝えるために
Googleに適切に何について書いているか、何について見せているか、きちんと伝えるだけでも行うべきことはいろいろあります。
タイトルタグ
hタグ
画像のALTタグやキャプション
動画なら動画のタイトルタグ
リンクの属性(rel="nofollow"等)
より踏み込むのなら、もっと複雑な構造化データ(「JSON-LD」「microdata」「RDFa」を使ったもの)も必要になるかもしれませんが、そこまでは僕は現段階ではそれほど必要だとは思っていません。
またタイトルタグやhタグはまだしも、ALTタグやリンクの属性などをきちんと適切に使っているブロガーなんて実際には半数もいないように思います。
また下記のものも基本の「き」に含まれる場合があると思います。
URLの正規化
サイト内リンク(階層やパンくずリストも含めて)
xmlサイトマップや記事一覧などのサイトマップ、feedなどでGoogleに認知を促すこと
だからGoogleに適切に伝えるために必要なことを覚えることは割りとあって、それがSEOの基本の「き」になると僕は考えます。
上記のことを理解した上で、はじめてキーワードとか検索意図とか考える方が良いんじゃないのかな?と
もちろん基本の「き」は検索意図を満たすことでは?と思う人もいるかもしれませんが、検索意図を満たす意味合いでも、タイトルタグやhタグって大切だと考えます。
だから、検索エンジンが何の記事なのか、何のサイト(ブログ)なのかきちんと伝わるように、サイトの基礎の基礎となる部分は先に学んだ方が良いでしょう。
だから
タイトルタグ
hタグ
画像のALTタグやキャプション
動画埋め込みなら動画のタイトルタグ
リンクの属性(rel="nofollow"等)
上記のことは最低限、何なのか理解し、何の役割なのかきちんと1度調べることをおすすめします。
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