
ブログのライティング手法と注意点
最初にこのnoteは、主にブログで集客をしたい・収益化をしたいと考えている人向けのライティング手法を紹介しているので、そんなこと気にしてない方にはあまり参考になりません。
今までブログ・マーケティング・アフィリエイト関係の単著2冊・共著2冊の合計4冊を商業出版したことがある鈴木です。
20年以上前の写真を使っていることはさておき、ブログのライティングにおいて、
PREP法が良い
PASONAの法則が良い
新PASONAの法則が良い
などなど、いろいろと言われることが多いですが、扱う題材・ジャンルによって正解はありません。
しかしSEOライティングとかSEO記事とか言われて、どの手法が検索結果上位にさせることが出来るのか悩むのではないでしょうか?
また最近ではパラグラフ・ライティングがSEO的に優位となると言われることが増えてきました(僕は基本的にパラグラフ・ライティングで記事を書くことが多いですが、パラグラフ・ライティングという言葉を知ったのは最近で、知らずに行っていました)。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを説明していきます。また基本的なこととして、どれも注意しなければいけないことがあるので、注意点についても説明します。
またライティング技術をあげるために行った方が良いことも紹介します。
読んでもらえれば新たなライティングに関する気づきが得られると思います。
PREP法におけるライティング
最近ブログのライティングと言えば、PREP法が良いという人が多くなっています。
PREP法とは
PREP法とは、結論・理由・具体例および事例・結論から構成される文章および話法です。それぞれの英単語の頭文字を組み合わせてPREP法と言われています。
Point=結論
Reason=理由
Example=事例・具体例
Point=結論
PREP法の例文
結論:クレジットカードはポイントが高還元率のものを選ぶべき
理由:高還元率のクレジットカードなら、買い物をするたびにポイントが多くたまるからです。
具体例:例えばクレジットカードAはポイント還元率が0.5%なので1000円買い物をしても5円分のポイントしかたまりません。
しかしクレジットカードBはポイント還元率が1%なので1000円買い物をすると10円分のポイントがたまります。実に倍もポイントが違ってきます。
結論:事例の通りクレジットカードはポイントが高還元率のものを選ぶことでよりお得にポイントがたまります。
PREP法のメリットとデメリット
PREP法のメリットとしては、説得しやすい構文であり要点が伝わりやすいという点があります。
デメリットは、流れがあるため読みたいところだけを読む文章構成になりにくいことがあげられます。そのため長文には不向きな面があります。もちろん長文でも対応出来る構成ですが、具体例で論理的もしくはわかりやすく説明していないと、離脱されることが多くなるので注意が必要です。
PREP法をブログで使う場合
検索クエリ(検索キーワード)において、
トランザクショナルクエリ(購入や申込みに向いたキーワード)
インフォメーショナルクエリ(知ることに向いたキーワード)
と分類した場合、トランザクショナルクエリに向いており、細かく説明したいインフォメーショナルクエリにはあまり向いていません。
PASONAの法則におけるライティング
PASONAの法則は、セールスライティングに特化したライティングと言われることが多いライティング手法です。
PASONAの法則とは
PASONAの法則とは、問題提起・煽り・解決策・絞り込み・行動の呼びかけから構成される文章および話法です。それぞれの英単語の頭文字を組み合わせてPREP法と言われています。
Problem=問題提起
Agitation=煽り
Solution=解決策
Narrwing Down=絞り込み
Action=行動の呼びかけ
PASONAの法則の例文
問題提起:日々の買い物でクレジットカードを使っているけどポイントがなかなか貯まらないと思いませんか?
煽り:それは低いポイント還元率のクレジットカードを使っているからで、毎日倍以上もポイントを損をしているからです。
解決策:それを解決するのならポイントが高還元率のクレジットカードを選ぶことでポイントが倍も貯まるようになります。
絞り込み:クレジットカードAは、ポイント還元率0.5%、クレジットカードBはポイント還元率1%、クレジットカードCはポイント還元率1%且つ特定の店舗だとポイント還元率が3%以上になります。だからクレジットカードCがお得です。
行動の呼びかけ:クレジットカードCに申し込むと今なら3000ポイントももらえます!申し込むのなら今です!
PASONAの法則のメリット・デメリット
PASONAの法則は、セールスライティングのためのライティング技術のため、モノを売る・サービスに申し込んでもらうという意味合いでは非常に強いライティング手法であり、それがメリットになります。
絞り込みにおいて比較することで、独自視点も加えやすくなります。
デメリットは、流れがあるため読みたいところだけを読む文章構成になりにくいことが挙げられます。
また煽り方によっては不信感や不安感を与え過ぎて、敬遠されることにも繋がることがあることが挙げられます。
PASONAの法則のブログで使う場合
検索クエリ(検索キーワード)において、
トランザクショナルクエリ(購入や申込みに向いたキーワード)
インフォメーショナルクエリ(知ることに向いたキーワード)
と分類した場合、トランザクショナルクエリに向いており、細かく説明したいインフォメーショナルクエリにはあまり向いていません。
新PASONAの法則におけるライティング
新PASONAの法則は、PASONAの法則の改良版として生み出されたものです。
新PASONAの法則とは
新PASONAの法則とは、問題提起・煽り・解決策・絞り込み・行動の呼びかけから構成される文章および話法です。それぞれの英単語の頭文字を組み合わせてPREP法と言われています。
Problem=問題提起
Affinity=親近感
Solution=解決策
Offer=提案
Narrwing Down=絞り込み
Action=行動の呼びかけ
新PASONAの法則の例文
問題提起:日々の買い物でクレジットカードを使っているけどポイントがなかなか貯まらないと思いませんか?
親近感:またいつのまにかポイントの有効期限が切れてしまったり、ポイントを交換出来るまでのポイント数が高かったりと不便なこともありますよね。
解決策:それを解決するのならポイントが高還元率のクレジットカードや1ポイントからポイントが使えるクレジットカードを選ぶこで解決します。
提案:クレジットカードの中にはポイント還元率が高いクレジットカードもありますし、その中にはポイントの有効期限が長かったり1ポイントから電子マネーに交換出来てすぐに使えるクレジットカードもあるので、そういったクレジットカードに変更することをおすすめします。
絞り込み:クレジットカードAは、ポイント還元率0.5%でポイント交換は500ポイントから、クレジットカードBはポイント還元率1%でポイント交換は500ポイントから、クレジットカードCはポイント還元率1%且つポイントは1ポイントからCマネーという電子マネーに交換出来てすぐに使うことが出来ます。だからクレジットカードCがお得です。
行動の呼びかけ:クレジットカードCに申し込むと今なら3000ポイントももらえます!申し込むのなら今です!
新PASONAの法則のメリット・デメリット
PASONAの法則は、セールスライティングのためのライティング技術のため、モノを売る・サービスに申し込んでもらうという意味合いでは非常に強いライティング手法であり、それがメリットになります。
親近感や共感を呼び込むことで自分ごととして捉えてもらいやすくなるというメリットもあります。
絞り込みにおいて比較することで、独自視点も加えやすくなります。
デメリットは、流れがあるため読みたいところだけを読む文章構成になりにくいことが挙げられます。
新PASONAの法則のブログで使う場合
検索クエリ(検索キーワード)において、
トランザクショナルクエリ(購入や申込みに向いたキーワード)
インフォメーショナルクエリ(知ることに向いたキーワード)
と分類した場合、トランザクショナルクエリに向いており、細かく説明したいインフォメーショナルクエリにはあまり向いていません。
QUESTの法則におけるライティング
QUESTの法則は、コピーライティングの手法としても紹介されることがあるセールスライティングです。
QUESTの法則とは
QUESTの法則とは、絞り込み・理解・教育・刺激・変化(行動)から構成される文章の書き方です。それぞれの英単語の頭文字を組み合わせてPREP法と言われています。
Qualify=絞り込み(制限)
Understand=理解(と共感)
Educate=教育
Stimulate=刺激(促す)
Transition=変化(行動)
QUESTの法則の例文
絞り込み(制限):日々のお買い物でスーパーマーケットAを使っている方なら、もっとお得に買い物出来ないかな?と思いませんか?
理解(と共感):週に3~4回買い物に言って12000円、月間で5万円くらいをスーパーマーケットAで使っているのなら、ここで少しでも安く出来れば嬉しいですよね。
教育:AカードならスーマーマーケットAでお得に買い物が出来るんです!月に3回5%OFFになるクーポンがもらえたり、お得に商品が買えるクーポンも発行されます。
刺激(促す):3回5%OFFになるのなら、1回3000円の買い物なら150円安くなるので、それだけで月間450円もお得になります。日用品は5%OFFのクーポンが使える時だけにすれば、600円以上もお得になりますよ!
変化:今ならネット申し込みで更に3000円分のポイントがもらえます!
QUESTの法則の「絞り込み」は最初に読者を絞り込むことが特徴で、後は比較的PASONAの法則や新PASONAの法則に類似している部分が多いです。
最初に自分のことだ!と思わせることで、本文に読み勧めさせる手法と言えます。
QUESTの法則のメリット・デメリット
QUESTの法則は、セールスライティングのためのライティング技術のため、モノを売る・サービスに申し込んでもらうという意味合いでは非常に強いライティング手法であり、それがメリットになります。
最初に絞り込むことで、該当者には続けて読まれることが多くなります。
デメリットは、絞り込みで自分のことだと思わなければそこで離脱されることが考えられます。また流れがあるため読みたいところだけを読む文章構成になりにくいことが挙げられます。
QUESTの法則をブログで使う場合
検索クエリ(検索キーワード)において、
トランザクショナルクエリ(購入や申込みに向いたキーワード)
インフォメーショナルクエリ(知ることに向いたキーワード)
と分類した場合、トランザクショナルクエリに向いており、細かく説明したいインフォメーショナルクエリにはあまり向いていません。
起承転結におけるライティング
起承転結は、日本の義務教育でも習うことがあり知っている人も多い文章の構成(ライティング手法)で、物語でよく使われるものです。
起承転結とは
起承転結とは、主に物語の構成を4つの順序で展開していく構成のことです。
起=話の前提や背景、設定等を説明するパート
承=「起」で起こった話を進めていくパート
転=話の転換を迎える
結=話を集結させる
起承転結の例文
起:大学を卒業して就職したのをきっかけに銀行で勧められたクレジットカードを作ることにした
承:クレジットカードはポイントが貯まるということで期待してクレジットカードを使う日々が続いた
転:クレジットカードを使って半年が過ぎたのでポイントをチェックしたところポイントが全く貯まっていないことに気づき、慌ててなんでこんなにも貯まっていないのか調べたところ、光熱費の支払いはポイント対象外だったり他のクレジットカードはもっとポイントが貯まりやすいことを知る
結:光熱費の支払いでもポイントが貯まるポイント還元率の高いクレジットカードを作って、ポイ活にも勤しんでお得な生活を送るようになりましたとさ
ドラマのストーリーでもよく使われています。例えば水戸黄門がまさに起承転結です。
黄門様がお供を連れて旅をしているところで悪代官による事件が起こる
悪代官の不正やそれによって困っている人の話が進む
悪代官が困っている人を裁こうとしているところに黄門様一行が現れて解決する
その後、困っていた人たちは平和に暮らしましたとさ
現代ドラマでも日曜劇場(半沢直樹やブラックペアンを放送)は1話1話および話の全体が起承転結になっていることが多いです。
起承転結のメリット・デメリット
起承転結はストーリー性のある記事を書きたい時、文章力があれば非常に人を惹きつけるので、それがメリットとも言えます。
デメリットは、流れがあるため読みたいところだけを読む文章構成になり得ないことです。
起承転結をブログで使う場合
SEOを意識した記事、アフィリエイト用の記事にはライティング能力がよほど高くないと向きません。
ただ話の面白さでファン化を目指すブログなら非常に面白い手法です。
三幕構成におけるライティング
三幕構成は起承転結に似ている物語でよく使われる構成です。
三幕構成とは
三幕構成とは、設定・対立・解決の3つのパートから構成される主に脚本や物語の構成に使われる書き方です。
起承転結の「承転」が組み合わさって3つの構成になったものと言えます。
日本の物語は起承転結、アメリカの物語は三幕構成と言われることが多く、ハリウッド映画の多くは三幕構成となっていると言われています。
なお雅楽の舞楽から出た概念で「序破急」という構成がありますが、三幕構成とほぼ同義語と言えます。
三幕構成の例文
第1幕:大学を卒業して就職したのをきっかけに銀行で勧められたクレジットカードを作ることにした
第2幕:クレジットカードはポイントが貯まるということで期待してクレジットカードを使う日々が続いたがクレジットカードを使って半年が過ぎたのでポイントをチェックしたところポイントが全く貯まっていないことに気づき、慌ててなんでこんなにも貯まっていないのか調べたところ、光熱費の支払いはポイント対象外だったり他のクレジットカードはもっとポイントが貯まりやすいことを知る
第3幕:光熱費の支払いでもポイントが貯まるポイント還元率の高いクレジットカードを作って、ポイ活にも勤しんでお得な生活を送るようになりましたとさ
「なろう系」の小説でもこの構成が使われていることが多いです。
異世界に召喚され異世界の設定を説明する
異世界で魔王を討伐する役割を得て、葛藤しながら魔王と対立する
力(チート)が目覚めて魔王を倒し平和が訪れる
起承転結との違いは、元々映画の脚本で使われていたものなので、三幕それぞれの時間配分なども概ね決まっています。
三幕構成のメリット・デメリット
三幕構成はストーリー性のある記事を書きたい時、文章力があれば非常に人を惹きつけるので、それがメリットとも言えます。
デメリットは、、流れがあるため読みたいところだけを読む文章構成になり得ないことです。
三幕構成をブログで使う場合
SEOを意識した記事、アフィリエイト用の記事にはライティング能力がよほど高くないと向きません。
ただ話の面白さでファン化を目指すブログなら非常に面白い手法です。
パラグラフ・ライティング
パラグラフ・ライティングについては下記記事が参考になるので、まずは下記記事を読んでください。
パラグラフ・ライティングとは
パラグラフ・ライティングとは複数の段落を組み合わせることで順序立てて論理的に構成するライティング手法です。
先に紹介している記事では英語圏では小学校で習う標準的なライティング手法と説明されています。
Googleなどの検索エンジンは英語圏で開発されていますが、その英語圏において小学校で身につける標準的なライティング技法がパラグラフ・ライティングです。パラグラフライティングとは、一つの話題を扱う文のブロックであるパラグラフを組み合わせて文章を組み立てていく文章作成手法で、論理構造の表現に優れる特長を持っています。
日本だとライティングの構成として起承転結は習いますが、英語圏だとパラグラフ・ライティングを習うというのは知りませんでした。
しかし、Googleがアメリカの会社だということを考えれば、パラグラフ・ライティングは知っておくべきライティングだと思います。
パラグラフ・ライティングの例文
大見出し:クレジットカードのポイントとは
小見出し:クレジットカードのポイント還元率とは
小見出し:クレジットカードのポイントの使い方
小見出し:クレジットカードのポイントの有効期限
大見出し:高還元率のクレジットカード
小見出し:クレジットカードAの特徴
小見出し:クレジットカードBの特徴
小見出し:クレジットカードCの特徴
大見出し:高還元率のクレジットカードを作ろう(まとめ)
パラグラフ・ライティングのメリット・デメリット
基本的にSEOに強いライティング手法ということがパラグラフ・ライティングの最大のメリットとも言えますが、伝えやすい構成になっていることもメリットと言えます。
また記事全体を読むことが必要なく、目次からのリンクで該当箇所に来ても意味が通じる構成になっていることがパラグラフ・ライティングの特徴とも言えるので、このこともメリットと言えます。
デメリットは、PASONAの法則やPREP法に比べてセールスライティングにはあまり向いていないことが挙げられます。もちろん工夫次第、まとめ(コンクルーディングセンテンス)の部分をうまく使うことでセールスライティングを行うことは可能です。
パラグラフ・ライティングをブログで使う場合
検索クエリ(検索キーワード)において、
トランザクショナルクエリ(購入や申込みに向いたキーワード)
インフォメーショナルクエリ(知ることに向いたキーワード)
と分類した場合、トランザクショナルクエリよりは、細かく説明したいインフォメーショナルクエリに向いていると言えます。
またトランザクショナルクエリで使う場合は、論理的に説明する展開するに向いています。
またPREP法やPASONAの法則のそれぞれの段落で、それぞれパラグラフ・ライティングを組み込むということも考えられますが、長文化して、読むのが苦手な人には響きにくくなる可能性もあります。
もっともPREP法とパラグラフ・ライティングは相性は悪くないので、PREP法とパラグラフ・ライティングで書くとトランザクショナルクエリにも対応出来るようになります。
PREP法は、結論・理由・事例もしくは具体例・結論から構成されるので、理由や事例、結論の項目をパラグラフ・ライティングで構成すれば論理的な文章になります。
他にもあるライティング手法
他にも下記のライティング手法等があります。
SDS法
CREMAの法則
BEAFの法則
SDS法
概要(Summary)・詳細(Details)・まとめ(Summary)で構成するライティング手法です。
PREP法に似ていますが、構成を見てもらった通り、インフォメーショナルクエリでも利用がしやすいライティング手法です。
CREMAの法則
結論(Conclusion)・理由(Reason)・証拠(Evidence)・手段(Method)・行動(Action)で構成するライティング手法です。
セールスライティングの手法ですが、論理的な構成にしたい時に向いていると言えます。
BEAFの法則
利益・恩恵(Benefit)・証拠(Evidence)・優位性(Advantage)・特徴(Feature)で構成するライティング手法です。
セールスライティングの手法ですが、最初にベネフィットを示すことで惹き込みやすい手法とも言えます。
ライティング手法では無いもの
今回ライティング手法を調べていたら「AIDMAの法則」等の購買行動ピロセスをライティング手法にしているところがいくつかありました。
購買行動モデルは、ライティングの手法とは言えません。
購買行動プロセスとは、人が何かを買う時・申し込む時に取る行動の流れです。例えばAIDMAの法則は、下記の各頭文字をとったものです。
Attention(注意・発見・気付き)
Interest(興味)
Desire(欲求)
Memory(記憶)
Action(行動)
今はほとんどの購買行動モデルでAction(行動)の前に「比較」や「検討」という流れが組み込まれますが、「比較」「検討」の時に行うのが検索行動です。
ブログの収益化記事は「比較」「検討」の段階で調べてもらう時に見てもらって、Action(行動)に繋げるものが基本です。
クエリで考えるライティング手法
いろいろなライティング手法を紹介してきましたが、一部の人は、PREP法が良いとか新PASONAの法則が良いとか、限定的にX(旧Twitter)で紹介していることがあります。
でもキーワード(クエリ)によって、ライティング手法は変えた方が正しいと思いませんか?
クエリでそれぞれのライティング手法を比較すると下記のようになります。
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それぞれトランザクショナルクエリ向け、インフォメーショナルクエリ向けと考えられるので、どういった記事にするかでライティング手法は考えるべきだということがわかります。
4つのクエリで考える
クエリ(キーワード)を4つ(実際には5つ)の種類で考えることがあります。
Knowクエリ:知りたい
Goクエリ1:特定の実際の場所へ行きたい
Doクエリ:やってみたい
Buyクエリ:買いたい
Goクエリ2:特定のサイトへ行きたい
上から下に向けて検索順位を上位にさせる難易度は増してきます。
上の方がインフォメーショナルクエリで下になるにつれてトランザクショナルクエリになっていきます。
なおそれぞれのクエリの中間となるような分類が難しいクエリもあります。
注意点
Goクエリ2は、サイトの指名検索で自分で作った言葉なら簡単です。ここではAmazonや楽天等の大手サイトに行きたいという場合の難易度で書いています。Amazonや楽天というキーワードで個人が検索結果上位になることは実質無理でしょうから。
なおAmazonや楽天市場などのクエリは、そこで買い物をしたいから行きたいという検索意図が考えられますが、ウェザーニュースとかtenki.jp、価格ドットコム等は知りたいからそのサイトに行きたいという検索意図もあります。
ライティング手法によって向き不向きのクエリはありますが、書く記事がどのクエリに該当するかによって、自分でどのライティング手法を使うのか考えることが何よりも大切だと考えます。
アフィリエイト用の記事はPREP法で書く
説明用の記事はパラグラフ・ライティングで書く
ファン向けの記事は起承転結で書く
こういった使い分けもブログでは考えるべきではないでしょうか?
Knowクエリ:パラグラフ・ライティングで書く
Goクエリ1:パラグラフ・ライティングで書く
Doクエリ:PREP法 or パラグラフ・ライティングで書く
Buyクエリ:新パソナの法則 or PREP法で書く
Goクエリ2:諦める
という考え方も出来るでしょう。
なおGoクエリ1とKnowクエリの中間となる「○○から〇〇 行き方」というクエリがあります。行きたいから知りたいという検索意図です。
こういうクエリはまだ個人ブログでも十分に戦えることが多いクエリです。
ライティング(文章)が求められていないクエリ
クエリの中にはライティング(文章)が求められていない場合もあります。
例えば「東京都品川区 地図」という検索クエリなら、文章ではなく地図を求めていることが多いのがわかりますよね。
「東京都 白地図」であれば画像が求められていることが多いです。
「東京都品川区 地図」であれば、PDFでダウンロードして印刷したいという需要も考えられます。
「東京都 白地図」であれば画像は画像でもベクター画像を求めている場合もあります(ベクター画像はやや乱暴な説明ですが、拡大してもドットが目立って来ない画像)。
クエリによっては、上記のようにライティング(文章)がほとんど意味をなさないものもあります。
もちろんある程度の文章が無いと検索にヒットしにくいのですが、ライティングが求められていないクエリがあり、それでも検索結果上位にさせるSEOの手法もあるということは知っておいて欲しいです。
いくら優れたライティングで書かれた記事でも「東京都品川区 地図」や「東京都 白地図」で検索結果上位はほぼ無理ですから。
いやいやそういうまとめ記事的なものなら検索結果上位にいけるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、今のGoogleは「東京都品川区 地図」や「東京都 白地図」で検索した時に実際に使われているサイトを上位表示する傾向にあります。
ブログならではのライティング
個人ブログの良い点は何と言っても、書き方の決まりが無いことです。
むしろユーザーのために読みやすい・伝えやすいと思うのなら、活用出来るものは活用すべきです。
箇条書き
テーブル
引用の活用と引用符と出典
装飾を活用する
ブログのライティングだからこそ、使って欲しい書き方があります。なお便宜上「ブログならでは」としていますが、ブログ以外のWEBメディアでも当然使えるものです。
それぞれ説明していきます。
箇条書き
一部のメディアや新聞では箇条書きを多様することが出来ない場合がありますが、ブログなら関係なしに使うことが出来ます。
例えば例文で使った下記の文章は箇条書きで説明した方が見やすく伝わりやすいです。
クレジットカードAは、ポイント還元率0.5%でポイント交換は500ポイントから、クレジットカードBはポイント還元率1%でポイント交換は500ポイントから、クレジットカードCはポイント還元率1%且つポイントは1ポイントからCマネーという電子マネーに交換出来てすぐに使うことが出来ます。
上記の文章なら箇条書きで下記のように書けます。
クレジットカードA:ポイント還元率0.5%・500ポイントから交換可
クレジットカードB:ポイント還元率1%・500ポイントから交換可
クレジットカードC:ポイント還元率1%・1ポイントから電子マネーに交換可
箇条書きにした方が見やすくなる場合は積極的に箇条書きを使ってください。
テーブル(表)
noteでは使えませんが、一般的なブログサービスやWordPressならテーブル(表)が使えます。
テーブル(表)とは下記のものです。noteではテーブル(表)が使えないので画像になっていますが、本来は画像ではなく線とテキスト(文字)で構成されます。

テーブル(表)だと比較や一覧を見せる時にとても見やすくさせることがあります。
引用の活用と引用符と出典
引用について詳しく説明するとかなりの文字数になるので省きますが、なにかを説明する際に根拠・証拠となることを示すは重要です。
根拠や証拠となるものを引用として示して、そのことについて自分の解説・考え方を加えることで、根拠・証拠に信頼性が増して、更に自分の解説や考え方でオリジナリティも加わってきます。
引用は積極的に取り入れることをおすすめします。
ただ画像の転載で出典を入れれば引用となると考えている人が一定数いますが、画像・特に写真の転載は出典を入れても引用にならないことが多いので注意してください。
自分の解説・考え方を示す上で代替え可能な写真を使うと、それは引用要件を満たしてない可能性が限りなく高いです。


例えば上記の2つの写真、似た構図です。
江ノ島と富士山が写っている写真を使いたくて画像検索をして写真Aを出典をつけて使ったところ、使わないように注意を受けたとします。
そこで再び画像検索して出典をつけて写真Bを使った場合、結局写真Aでも写真Bでも、どっちでも良かったことになりますよね。
このようにどっちでも良い画像の使い方だと引用ではなくただの無断転載となります。
よく勘違いしている人が多いので注意してください。
基本的に画像は転載せず、文章のみの転載を推奨します。
装飾を活用する
例えばPREP法の説明で下記のように書いています。

PREP法が英単語の頭文字を集めたものだということがわかりやすくするために最初の文字を太文字にしている訳です。
このように文字を太くしたり、文字の色を変えたり、文字の大きさを変えたり、文字を囲んだりして視覚的に目立たせる装飾は上手く使えば、より伝えやすくなります。
ただし装飾の使いすぎは逆に見にくくさせる場合もあるので注意は必要です。
ライティング技術をあげるために行った方が良いこと・覚えた方が良いこと
ライティング技術をあげるために行った方が良いことはいくつかありますが、下記のことは是非行って欲しい・覚えて欲しいことです。
音読する
1日寝かせてから読み直す
読書をする
検索結果上位のブログをしっかりと読む
リライトに取り組む
「てにをは」を意識する
HTMLの基本を覚える
基本的に1人でも出来ることに絞っています
音読する
書き終えたブログ記事を自分で音読してください。
もし読むのにつかえたり、スムーズに読めないところがあれば、読者も読みにくいと感じているかもしれません。
スムーズな文章になっているか、読みやすい文章になっているかどうかは、音読が一番わかりやすいです。
1日寝かせてから読み直す
ブログ記事を書き終えてすぐに投稿するのではなく、1日寝かせてから読み直すと、自分で書いたのに意味がわからない部分があったり、読みにくい部分を発見することが多々あります。
特に寝不足気味で夜中に書いたブログ記事って、めちゃくちゃな文章になっていることがあるので、是非一晩寝かせてから、読み直してください。
読み直すことで自分の文章の特徴が見えてきて、直した方が良い癖も見つけられることがあります。
読書をする
読書量と文章力や文章読解力に緊密な相関関係があると言われています。
ただブログ記事ばかり読むことが読書量になるのではなく、市販されているような小説や解説書などを読むことです。
実際、今まで何人かのライターの方に記事を書いてもらいましたが、書評をブログに書いている人は、皆さん本当に読みやすく文章力のある記事を書いてくれました。
ブログばかり読むのではなく、実際の本を読むことで文章力は向上するので、是非読書をしてください。
検索結果上位のブログをしっかりと読む
検索結果上位に個人ブログがあった場合、参考として読んでください。
ただし一部ブログサービス(例:ア○ブロ)だと参考にならないこともあるのですが、それはそれで反面教師的に読んでください。
リライトに取り組む
半月・1ヶ月・3ヶ月・半年前に書いた自分のブログを読み直して、是非リライトを行ってください。
出来れば集中して2~3日で数記事をリライトすると自分の書き方の癖、誤字脱字が多くなる文章に気づくことが多いです。
また自分の書いた文章を読み直し書き直すことで、自分のライティングの駄目なところがわかって、直すべきところが見えてきます。
参考
「てにをは」を意識する
私は
私が
私を
私で
私の
というように主に助詞となる言葉が正しく使われているか意識することでライティングの技術は向上します。
「ご飯何にする?あのお店で食べていく?」と聞かれた時に
「そうだね、あのお店がいい」
「そうだね、あのお店でいい」
では全く印象が違いますよね。「てにをは」と言われる助詞の使い方を意識することは非常に重要です。
HTMLの基本を覚える
今はHMTLをほとんど知らなくてもブログは書けますが、基本となるHMTLの意味を覚えるとブログライティング・ウェブライティングの幅が持たせられます。
人によって覚えた方が良いHTMLは違いますが、僕なら下記のHTMLは知っておいて欲しいと思っています。
タイトルタグ
pタグ
aタグ(aタグに紐づくrel属性含む)
見出しタグ(hタグ)
imgタグ
brタグ
リストタグ(ul・ol・li)
テーブルタグ
spanタグ
divタグ
他にもありますが、上記のHTMLのタグの役割や表記方法を知っているだけでも全く違います。
またSEOライティングが得意です!という人がたまにいますが、HTMLのタグを全然知らない人がいてびっくりしたことがありました。
SEOライティングが得意というのなら、最低限のHTMLは知っているものと思われますから、ウェブライター志望の場合でも知っていて損はありません。
ウェブライターだと、例えばクライアントから
「リンクには、すべてノーフォローを付与しておいてね」
なんて指示が出ることがありますが(今はこんな指示をするところは稀だと思いますが)、SEOライティングが得意と言っていてノーフォローを知らなければ恥ずかしい思いをするレベルです。
どのライティング手法にも共通するブログのライティングの注意点
どのライティング手法においても共通するブログのライティングの注意点があります。
またライティングで疑問に思っている人も割と多いです。
ライティングに関して共通するであろう注意点や疑問点に対して説明します。
目次単位で代名詞は使うこと
ブログにおいて大見出しはh2を使い、小見出しはh3を使うことが多いと思います。その見出しタグを使って自動で目次を生成してくれる機能を持つブログサービスやWordPressのテーマは数多くあり、利用している人も多いでしょう。
結果、目次のリンクから目当てと思う場所へ移動して記事を読む人もいます。
この時にいきなり代名詞(指示代名詞・連体詞・こそあど言葉)で説明されていたら、意味が通じないので代名詞は各見出し単位で使うことが大切です。
つまり前のh2の段落で説明していたことを次のh2で「それは」と説明されても「それ」が何かのかわかりません。
伝えるためのライティングとして、代名詞(指示代名詞・連体詞・こそあど言葉)は各段落(見出し)単位で使ってください。
漢字を開く場合の注意点
漢字は開いて使おう!という人は多いですが、漢字を開く場合は読みやすさ・見やすさも大切です。
漢字を開くとは、例えば「一層」ではなく「いっそう」、「更に」ではなく「さらに」といったように漢字でも書けるけど平仮名で表現することが推奨されていることです。
出版社や新聞社では漢字ではなく平仮名で表記するようにするレギュレーションがあります。
有名なのは「記者ハンドブック」です。
漢字を開くことで、読みやすくなったり優しさを感じさせたりするメリットがあります。
ただ漢字を開きすぎると逆に読みにくい、見にくい文章になることもあります。
パルセいいざかはいい場所にある
パルセいいざかは良い場所にある
「パルセいいざか」は福島県飯坂町にコンベンション施設です。
「良い」は「いい」に開いた方が良いとはよく言われますが、「いいざか」の後に「いい」をつけると読みにくく感じませんか?
感覚によって違うので人によっては気にならないと思いますが、僕は「いいざか」の後に「いい」が続くと読みにくく感じます。
極端な事例ですが、パッと見て「見にくい」「読みにくい」と思う場合はわざと漢字を開かないことも大切だと考えます。
開いた方が良い漢字を全部開いていると、読みにくい文章・見にくい文章になることもあるので、実際に「読む」というよりは「見て」確認することも大切です。
ニュース系メディアだとレギュレーションがしっかりしていて、読みにくい・読みやすいという以前にレギュレーションに沿うことが大切とされていますが、個人ブログなら読みさすさ・見やすさを優先した方が良い場合もあります。
ニュース系メディアのレギュレーションのために読みにくい事例として英数字は全角を使うということが多くあります。
そのためにアルファベットの場合間延びしていて読みにくいと思った方は多いのではないでしょうか?
「ですます調」(敬体)か「だ・である調」(常体)の統一
文章は大きく分けると「ですます調」(敬体)か「だ・である調」(常体)にわかれます。
ブログにどちらが良いか?ということはありませんし、どちらでも人気のブログは存在します。
また両方を混ぜたようなライティングをするブロガーもいます。
「ですます調」(敬体)
「だ・である調」(常体)
敬体と常体のミックス
書籍や新聞であれば、敬体か常体、どちらかに統一することは当たり前で、ミックスするなんてことは考えてないことがほとんどです。
しかし個人ブログなら、どの形式で書いても良いと思います。
ただブログ全体として、どれで書くのかは決めておくことは大切です。
トンマナの統一
「漢字を開く」「敬体・常体」にも関係してきますが、トンマナの統一も大切です。
トンマナとは、「トーン&マナー」のことで、ウェブにおいてはデザインやスタイル、文言などに統一性をもたせる規則のことです。
ライティングを本格的に学ぶ時には、だいたい教えられます。
読みやすいと感じるブログであれば、トンマナをしっかりと意識して書いている場合もあります。
トンマナはデザインの部分が大きく取り上げられることが多いですが、敬体・常体を統一するというのも、トンマナのうちの1つです。
文章(ライティング)に統一性・一貫性をもたせることで、印象に残りやすい場合もあり、ブランディングにもなっていることがあります。
トンマナは本来最初に決めるものなので、自分なりにライティングのルールは最初に決めておくことをおすすめします。
敬体にする(常体にする)
例外的に開かない漢字(漢字を開かない場合のルール)
句読点の形を統一する(「、」ではなく「,」を使う人もいる)
改行のルールを決める
ら抜き言葉を使わない
口語表現を使わない
etc
例えば「すっげ~格好いい!」だとわかりやすいですが「すごい格好いい」だと微妙に感じるかもしれません。でも口語表現を使わないとすると「すごく格好いい」もしくは「とても格好いい」と書きます。
「したんですか?」ではなく「したのですか?」が口語表現を使わない時の書き方です。
ブログは「言い切る」のが大切?
ブログでは「思う」等の表現は用いないで、言い切ることが大切だ!という人もいます。
確かに言い切った方がアフィリエイト案件でもCVRが高くなりやすい傾向にはあります。
ただ専門家ほど言い切らないことが多く、解説記事によっては「言い切る」ことで逆に不信感を与えることもあります。
SEOにおいて発リンクも大切だと言われるようになってきましたが、自分の主張ではなく、きちんとした説得を行いたいのであれば、誰が(どこが)言っているのか引用して解説することを推奨します。
つまり言い切るのではなく引用して(引用要件の出典は必須)、「このように説明されています」とした方が良い場合があります。
ペルソナ設定は大切なことが多い
ペルソナ設定とは、想定読者を設定することです。
「女性向け・男性向け」「既婚者向け・独身者向け」「20代向け・30代向け・40代向け・50代向け」等、人の属性を考えて、その属性を設定して、その属性に向けて記事を書くことで自分ごとと捉えてくれるようになりますし、記事の内容も具体的になってきます。
ただペルソナ設定は不要という人も中にはいます。
この場合、不要という人の多くは「細かく設定しすぎるペルソナ設定は不要」ということを言っている場合があります。
例えば「女性で20代独身、港区の中堅商社で働いており年収は400万円。しかし品川区の実家に住んでおりお金には困っていない。付き合っている男性はいない。趣味は週末のキャンプ」なんて、ここまで細かくペルソナを設定しても、意味はないよね、ということです。
あまりにペルソナの要素を入れすぎても意味がないということです。
ただ記事の内容によっては、性別や年代くらいは考えて記事を書かないと曖昧になることも多いので、ブログのテーマにもよりますがある程度のペルソナ設定はとても重要です。
重要なキーワードは最初(左)に寄せるは本当か?
X(旧Twitter)を眺めていると重要なキーワード、狙っているキーワードは最初に書く・左に寄せるようにすること!と言っているブログの先生がいますが、これは本当でしょうか?
傾向としては確かに狙っているキーワードがタイトルの左(最初)に来るようになっていることは多いものの、例外もかなりあります。
実際にSEOの専門家・大御所と言われる人に聞くと「全く気にしなくて良い」と答えることが多いです。
ライティングとして、重要なキーワード・狙っているキーワードは最初に書く・左に寄せるようにする必要性は今は無いので、これをライティングの技術だと思うことはおすすめしません。
むしろ読んでくれる人に伝わりやすい並びに、自然な並びにすることの方が今は大切です。
共起語は不要か必要か?
SEOライティングとして共起語を調べて入れましょう!と言っている人はまだいますが、実際共起語はライティングとして重要なのでしょうか?
必要なのか不要なのか?どちらでしょうか?
2024年7月にある有名なSEOに詳しいとされる人が「いまだに共起語って言ってる人、まだいるんだな…」とXで呟いたことで「共起語オワコン説」が流れました。
そのつぶやいた人が勤める会社のブログでも下記のような記事が公開されました。
上記の中でも「共起語」は死語として紹介されています。
では共起語は死語であり、全くSEOにおいて意味が無いのか?と言われればそんなことは無いでしょう。
もちろん以前のスパム的な要素として「共起語を数多く詰め込む」というのは意味がありませんが、共通認識の言葉や人を表す意味での共起語は死語では無いとあるSEOの大御所が言っていました。
共起語を今はGoogleのエンティティとして考えれば(以前の共起語の意味合いとは異なる部分もありますが)、死語とは言えないともその大御所は言っており、その意見には僕も賛成です。
またGoogleは完全には文章の意味を理解出来てないと考えられています。
では文章の意味を完全には理解出来てないGoogleが何をもって文章を理解して、オリジナリティ等の差分を見つけているのか?と考えれば、共起語となるキーワードと共起語となっていないキーワードの差分を見ているのではないでしょうか?
昔ほど重要では無いものの、新しい形としての共起語はそれなりに大切だと考えます。
ただし詰め込む意味合いは全く無いので、共起語も自然に使えば問題ありません。
また共起語だからと必ずしも入れ込む必要性もありません。入れ込むことで文章が不自然になるのなら、入れない方が良いでしょう。
一文は○文字以内は本当?
一文は40文字以内とか60文字以内とか、長くしすぎないようにしましょう!とライティングの手法で説明していることがあります。
これはペルソナにも関係してきますし、PCで読む場合やスマホで読む場合、年齢によっても本来は違ってくるので一概に決まりはありません。
ただ文章が長くなると主語と述語がわかりにくくなったりするので、長すぎる文章は読みにくいことは確かです。
文字数は特に指定しませんが、自分で一晩おいてから読み直して、読みにくいと感じたら、他の人はもっと読みにくい文章です。
主語と述語の関係がわかりやすい長さで書くことをおすすめします。
なぜ一文の長さを指定しないのかと言えば、例えば下記の文章を読んでください。
僕は「信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!」という漫画が好きです。
上記は94文字ですが、漫画の作品名自体が79文字もあるため、そもそも40文字とか60文字に出来ません(実際にある漫画のタイトルです)。
極端な事例ですが、長い単語・名称が入ればすぐに40文字や60文字にはなってしまうので、長さというよりは本当に読みさすさを意識してください。または正確に伝えることを意識してください。
一行の文字数は何文字が最適?
ライティングではなくデザインの話になりますが、ライティングにも関係してくることがあります。
というのも、どんなにライティングが優れていても文字周りのデザインが壊滅的なら読んでもらえない、そもそも読めないことがあるからです。
一行の文字数は何文字くらいが良いのか?と調べた時によく言われているのが下記の文字数です。
PCなら35~40文字くらい
スマホなら20~30文字くらい
スマホであればスマホの表示解像度にもよって変化しますし、PCやスマホを問わず目の良い人や老眼(老眼は40代から現れてきます)の人によっても異なります。
また一行の文字サイズだけでなく、文字と文字との間隔、上の文字列と下の文字列との間隔によっても読みやすさは違ってきます。
例えば20代や30代の人で、老眼になっていないのであれば親世代が50代から60代の人に実際に1行の文字数や文字の間隔が読みやすいか見てもらってください。
何も自分のブログ記事を見てもらう訳ではなく、自分のブログでニュースメディアの記事のコピーを張って、プレビュー画面で見てもらえば良いだけです。
ブログの冒頭部分に挨拶や定型文は要らない?
僕のブログ「鈴木です。」はブログ記事の最初に「○○な鈴木です。」「と思う鈴木です。」という定型文的な文章から始めるように書いています。
しかし中にはこういった定型文的な文章や挨拶は不要!という人もいます。
実際にはどうなのか?
ブログらしいブログなら是非、定型文的な挨拶はあった方が良いと考えます。
また自己紹介的な定型文ならむしろプラスになることすらあります。
例えば温泉の記事を書くのなら
「全国の温泉700箇所以上に訪れたことのある鈴木です。」
札幌の神社について紹介する記事を書くのなら
「札幌の自由参拝可能な神社すべてに訪れたことがある鈴木です。」
イオンカードのアフィリエイト記事なら
「イオンに週3回は訪れる鈴木です。」
上記のように書き出せば説得力が増すと思いませんか?
これは冒頭部分で自分の立場を明確にして(絞り込み)、そこからさらに共感を発生させるQUESTの法則的な書き方と言えます。
また
「クレジットカードは今まで30枚以上使ってきましたが、結局Aカードをいつも使っている鈴木です。」
という書き出しでクレジットカードのアフィリエイト記事なら、そこで既に結論を伝えていることになり、PREP法の書き出し(結論)と同じ印象を与えるでしょう。
もちろん「こんにちは、鈴木です。」なんていう何も読者に情報(事前情報)を与えていない挨拶文や定型文は不要と言えますが、いきなり結論や問題提起から始まると身構える人もいます。
導入文は、興味を持ってもらうこと・読んでみたいと思わせること・こういう人が書いているのなら正しいかな?と思わせることが大切であり、それを如何に工夫して伝えるか?です。
今、個人ブログは検索結果上位になりにくい状態ですが、その中でもまだ個人ブログが検索結果上位になりやすいものは個人による体験談です。
更に僕は個人ブログに今求められているのは、大手サイトでは書かれていない体験談だと考えています。
ならば、個を最初に全面的に打ち出した方が検索ユーザーが求めているものだと思ってくれることがあると思いませんか?
ブログ記事の冒頭・導入文にルールは無いので、如何に検索ユーザーや読者を惹きつけるか、考えることの方がよほど大切です。
また衝撃的な内容にして惹き込ませよう!という人もいます。
例えば「お金を貯めたいのなら、お金を今よりももっと使ってください!」
なんて書き出しなら、気になって読んでくれると思うかもしれません。
しかし反感を持たれて読まれてしまうこともあり、煽りが多いSNS文化に慣れ親しんだ人には、結局ネガティブな反応しか持たれない可能性があります。
特に上記のような定型のような書き出しなら
「はいはい投資とか呼びかけているんでしょ… でやっぱり投資のことだった、くだらない…」なんて思われてお終いです。
もちろん想定読者(ペルソナ)により異なりますが、何でも一旦は「本当にそうかな?」と思って自分で考えて答えを出すことが大切です。
なぜかSNSが子どもの頃からあった若い世代の人の方が「衝撃的な内容」で書き始めることを推奨していることがあります。
これは「そういう内容で信じて疑わない、ある意味騙されやすい人」に対して訴求しているからです。
ある意味ペルソナを設定しているのですが、騙しやすい人を選定している段階で、それは本当に人のためになるライティングなのかな?と考えることが大切だと思いませんか?
SEOライティングとブログライティング
長々と書いてきましたが、最後のパートとなります。
ところでSEOライティングとは何だと思いますか?
「SEOライティングとは」で検索した時、検索結果上位で書かれているSEOライティングは下記のものがありました。
SEOライティングとは、検索でWebサイトを上位に表示させるために「検索エンジンの最適化(Search Engine Optimization)」を意識したコンテンツ執筆のことです。
SEOライティングとは、SEOに強く、上位表示しやすい文章を書くライティング手法のことであり、Webライティングとも呼ばれています。(中略)ユーザーが何を知りたいのか分析し、Googleの検索エンジンにタイトルや見出しなどが伝わるよう文章を作成するのがSEOライティングです。
SEOライティングとは、SEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)のために、Webコンテンツを検索エンジンの検索結果で上位に表示させるための文章作成技術のことです。具体的には、特定のキーワードやフレーズを適切に配置しつつ、コンテンツの品質や信頼性を高めることで、検索エンジンのアルゴリズムによって評価されやすくすることを目指します。
SEOライティングとは、SEO(検索エンジン最適化)を意識して、Googleなどの検索エンジンや検索ユーザー向けにコンテンツ(ブログ記事)のテキスト文章を書くテクニックのことです。
多くは、検索結果上位を目指すためのライティング手法と説明しています。
最初のSEOを意識したコンテンツ執筆というのは、そのまんま過ぎて逆に面白いと思いました。
他にも
ユーザーの知りたいことを書くこと(検索意図を満たす)
Googleに伝わるように書く
キーワード・フレーズを適切に配置する
などと書かれています。実際に引用しているサイトの本文を見てもらえばよりSEOライティングについて説明されています。
では具体的にSEOライティングのために何をしなければいけないのか?と言えば
ユーザーの検索意図を満たすこと
Googleに何が書かれているか伝えること
クエリ(キーワード)で検索するので、そのクエリを含ませること
ということになります。
ではSEOライティングとブログのライティングの違いは何か?
その違いはブログに対する考え方で違うと思います。
SEO集客がメインのブログならSEOライティングと同義かもしれない
SNS集客がメインのブログならセールスライティングと同義かもしれない
ファン向けのブログならそもそも個を優先したライティングが重要かもしれない
自分のブログやブログ記事で何を目指しているのか考えて、自分にとって最適なライティング手法、記事で最適なライティング手法を取り入れることが大切だと思う今日このごろです。
以上ブログのライティングについてでした。
読んで欲しいライティングに関する記事
ちょっと内容的に古い部分もありますが参考になると思います。
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