部品加工のノウハウをまとめます
すずきと申します。
部品加工に携わって20年近くになります。
汎用設備でハンドルを回して鉄を削り、
NC設備で単品の製品を削り、
部品加工の量産システムの工程設計、
量産工程の採算改善、
仕入れ先の採算改善…
かなり幅広く活躍の機会をいただいており、
いろんな現場を見ているので、経験則で多くの問題を解決しました。
困っている内容に合わせて、攻めどころをイメージして成果を上げています。
感覚的に仕事をしていたので、ひとに伝えようとすると時間がかかります。
現在、管理職となったため、大好きだった採算改善の仕事ができていません。
今までのノウハウを忘れないため、感覚が少しでも鈍らないために、noteにまとめます。
すずきのスペック
ぼくは自動車関連企業に勤めています。
そこで部品加工をメインに業務にあたっていました。
フランス盤
旋盤
マシニングセンター
NC旋盤
この辺りが特に経験豊富です。
ぼく自身は、汎用設備の操作から、NC加工機の段取り、NCプログラムの編集、加工刃具の見直し など 幅広く実作業をしていました。
小さい時からモノづくりが好きでした。
何かを削ってカタチができるのは楽しくて、いつまでも見ていられます。
部品加工の将来
日本の製造業を引っ張ってきた自動車産業が先行き不透明になっていますよね。
ハッキリ言って好材料は思いつきません。
特に部品加工は不安ばかり…。
自動車の電気化
自動運転車の普及
投資設備の高騰
もともと低い利益率
超楽天的なぼくでもヤバイと感じています。
自動運転で車両、電気化で部品、それぞれ数量が激減
自動運転になると個人所有する必要がなくなり車が売れなくなります。
全て電気自動車になったら部品点数が激減して、部品加工の需要がなくなります。
欧州がすでにこの電気自動車を流行らせる制度を作っているので、日本の自動車産業は窮地に立たされています。
石炭をじゃぶじゃぶ燃やして作った電気で走る自動車では、エコとは程遠いですよね…。
発電方法を含めたトータルでの環境への取り組みが急務ですが、いつになることやら…。
もともと低い利益率なのに…
もともと部品加工は多売薄利。
設備償却費の割に売価は低く、要求精度が高いことが参入障壁になっています。
合理化はし尽くされ、残すは全自動化で労務費くらいしか削るところがないですよね…。
投資してる余裕がある企業がどれだけあるのか…。
全体の需要も減る中で生き残るために各社が必死になっているでしょう。
ぼくにやれることで貢献したい
悲観的なことばかり並べましたが、まだ日本の自動車産業が終焉を迎えたわけではありません。
やれることはあります。
まずは「チリも積もれば作戦」です。
投資もせずに効果が見込めます。
ぼくの得意としていることです。
借金して設備投資して大きく生産性をあげるのもいいですが、それ以前にやれることがあります。
不良率を低減
設総率を上げる
サイクルタイムの短縮
タクトタイムの短縮
作業の最適化による労務費削減
そんなことはやってる!と怒鳴られそうですが、本当に徹底してやってますか?
「加工プログラムは設備メーカーが作ったままになっていませんか?」
「不良率は何%ですか?ゼロ%はムリですか?」
「昔の加工機に目を向けていますか?」
「忙しいからと放置していることはありませんか?」
長く働いていますが、完璧な生産システムを見たことはありません。
何かしらの改善点があります。
小さいことかもしれませんが、積み上げるとバカになりません。
これから、時間をかけて部品加工のポイントをまとめていきます。
ぼくのこのnoteを参考にして、
愚直に見直すだけで、採算が改善されるようにできたらいいな と考えています。
今は問題のない部品加工会社さんも一見の価値がありますよ!
はやく取り組んで新しい仕事を取り入れられるかも…⁈
ぼくのノウハウが役に立って、だれかが喜んでくれたら嬉しいですね。