知能の問題?モチベの問題?
会社員のすずきです。
大企業でぬくぬく働いています。
社内初の新製品開発に関わっています。
なーんていうと、カッコいいですが、設計・生技からの指示に従ってモノづくりをしているだけです。
作ったものにはプライドを持っていますが、製品設計が成立しているかどうかは、ぼくの職場の力ではどうにもなりません。
そんな感じの職場ですが、総合職と高卒社員で業務の線引きが曖昧な部分があります。
給料や昇格要項には明確な線引きがあるのに。
このグレーゾーンに高卒社員が投入されることがまあまあ あります。
そこでのやり取りが興味深かったので記事にしてみます。
ちなみにぼくも高卒で生技職場に4年くらい配属されてモミクチャにされました。
とても素晴らしい経験になったと感じています。
高卒社員が総合職の職場へ異動すること
給料が違うのに、高卒社員が生技に配属ということが行われます。
建前としては、こんな感じ。
本人の能力進展
管理者になるための勉強
知見を広げる
もっともらしい理由が一応あります。
でも、冷静に考えてみると…
高卒社員の給料で難しい仕事がさばけたらラッキー
ダメだったら現場に戻せる
もし適性があれば労務費を抑えて一生働かせれる
会社にとってはかなり都合の良い社員になります。
生技マネージャーのボヤキ…
「あいつはどうやったら一人前にできるかな…」
ぼくの所属部署の生技課長が言った一言。
本人は国立大学工学部の学部卒。
ボヤいた相手も国立大学工学部の院卒。
「あいつ」とは高卒の中では優秀で生技職場に異動した子。
高卒社員を一人前の生産技術者にしようと奮闘しています。
生技課長は前向きで責任感の強いタイプ。
この人がいなかったら開発スピードは半分になります。
高卒社員の心境は…?
院卒の子がぼくのところに相談に来ました。
そして、先ほどのマネージャーのボヤキについて聞きました。
院卒「なんで理論立ててやれないんですかね…」
ぼく「高卒なんてそんなもんだよ。」
院卒「でも、やる前に考えませんか?」
ぼく「考えるのレベルが全然違うよ。」
院卒「???」
「でも、ペラペーラ(理屈について説明)」
ぼく「それができないんだって。」
「偏差値でいったらオレらなんか30-40だよ。」
「偏差値60以上とは全然違うよ」
院卒「そんなもんなすかね…。」
ぼく「しかも、本人が現場に戻りたかったらこれ以上を求めるのはかわいそうだよ。」
院卒「課長はどうにか育てたいみたいなんですが…」
こんな感じで会話をしました。
本人の本心はわかりませんが、ぼくのが気持ちがわかると思うので的外れな回答にはなっていないと思います。
高卒が総合職の職場で働くには…?
この解決策は「適性のあるヤツが当たるまで入れ替える」
そもそもの能力が足りない問題が1つ。
本人のやる気がない問題が1つ。
この2つをクリアできる奇跡の高卒だけを上手く使えばいいと思います。
ほとんどいませんが…。
まあ、そもそも給料制度が違うので搾取しないでほしいな。