コロンビアの旅 第26回 アリ食の街バリチャラ~見張りに立つ兵士には親指で応えろ
9時半ごろ、私たちはホテル・カミノリアルを出発した。私は、ここに来た最初の日に苦労した駐車場からの急斜面をクルマで下りる役を買って出て、急坂を下ってから大通りに出る手前で、グレタの運転をドン・ネストルと交代した。
45A号線を走ってサンヒル(San Gil)の市街地に入る。2台の車がようやくすれ違えるくらいの細い路地のような道が縦横に走っている。迷路のような街並みのため、道に迷ってしまうのではないかという懸念を若干覚える。
やがて、バリチャラ(Barichara)の中心部にある公園にグレタとテレシータを駐車して小休止を取ることになった。時刻は10時半になっていた。バリチャラといえばアリを食用にすることで割と知られている地域だ。また、公園を歩きながらアレクサがこの街の造りについて説明してくれた。噴水のある広場を中心に、教会や市庁舎がその広場の周囲に並び、商店が軒を連ねる、という中世の時代から続いているようなヨーロッパの伝統的な街並みだ。噴水広場が町の中心になっているのである。
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