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僕が定期的に漫才を観に行く理由

突然ですが、あなたはテレビではなく生の舞台で漫才を観たことがありますか?

僕は3か月に1回ほどのペースで「ルミネtheよしもと」に漫才を観に行っています。今は改装中につき、今日は都内で仕事があったので、合間の時間に有楽町にある吉本の劇場へ。

3か月に1回ほどというペースにあまり意味はないのですが、単純にお笑いが好きだからというだけではありません。

僕は心底「お笑い芸人」をリスペクトしているのです!

それは、生き様や芸の中に自分の肥やしになる学びがたくさんあるからです。

もちろん、漫才のネタや話芸そのものも楽しんでいますが、それだけにとどまらないインパクトを漫才師から受け取っていますよ。

1.人生を賭ける生き様


特に年末に放映される「M-1」の衝撃は大きすぎるというほかはありません。M-1で優勝するか、決勝に出た瞬間から無名であっても一気にスターの仲間入り。

仕事が月に1本あるかどうかで、バイト生活が長い人が急に超多忙になってテレビに出まくる姿はまぶしすぎるの一言です。

アメリカってすごいな!さすがアメリカンドリーム!と、アメリカ社会と比較して日本の閉塞感ばかりを憂う人がいますが、M-1のようにジャパニーズドリームの機会ってあるんですよね。

マイク1本、しゃべくり1つでスターに駆け上がるってすごくないですか?

結局ね、どこにいっても、どんな分野であっても「やる奴はやる」ドリームはどこにでもあるし、作れるはず。僕はこう思うんですよね。

そのために、1つのことに人生を投じ、普通の人生を棒に振って、他のことも全て捨てて自分の未来に賭けるっていう生き様は、僕には格好よくしか思えません。仮に売れなくてもね。

あなたには、他のことを捨てでも叶いたい夢はありますか?あったとして、そこに人生を賭けて身を投じれますか?

「そこそこ、まぁまぁ、ぼちぼち」レベルではなく、全てを賭ける生き様を。(僕は、まだまだ甘いなぁと芸人さんを見ていて反省の日々。。。)

2.生はごまかしが効かない


テレビと違って、漫才の舞台は生なので一切のごまかしが効きません

編集もされないし、演じている最中は忖度も効きません。大胆にすべっても、誰も助けてくれませんよ。バラエティ番組のようにMCもいないし。

そんなヒリヒリとした状態で、ガチで体張って人の心を鷲掴みにするってすごくないですか?

もちろん、漫才師だけでなく、歌手や役者もコンサートや舞台でのお芝居という意味ではみな同じですけどね。

SNSへの動画アップやテレビ制作から会議前の根回しに至るまで、ガチで生で取り組む分野が減っているようにも思います。あらゆる分野で忖度と映えのための編集が可能だから。

それだけ、ソフトな時代で誰もがツールという武器をもって公平になってきた良い側面は当然ありますよ。

ただね、人間は逆境でヒリヒリとした経験でしか成長できないと思うのは僕だけでしょうか?

まずは、ガチで生な状態で裸一貫で戦っている姿を、ツバのしぶきが飛ぶ位置で観ることは、自分の仕事の姿勢も問われているかのようなのです。

3.常に時価評価にさらされる


当たり前ですが、いくら漫才師として売れたからといってその地位が約束されることはありません。

まず、簡単には売れないし、そもそも食えないですけどね。

スターになることでギャラが一気に急騰したとしても、毎年保証されることはないわけです。

また、常にギャラは人気や支持に応じて上がったり下がったりを繰り返していきます。お金面でも先ほどお話したヒリヒリとした感覚が続くわけです。

もちろん、ビジネスの世界では経営者やフリーランスも、常にビジネスや給与が時価評価にさらされ、安定することは容易ではありません。

とはいえ、いったん事業は軌道に乗ると、例外を除きジェットコースター状態が続くことは少ないでしょう。

また、ビジネスの場合は、自分がガチで生にさらされなくても、他のスタッフが動いて収益を上げる場合が多いので、必ずしも漫才師とギャラや収益の構造は同じではありません。

さらに、一般会社員の場合だと、入社以来の社内評価で給与は決まり、必ずしも市場価値(時価)に連動して上がった下がったの世界ではありません。

振れ幅も一般的には少ないものです。

こう考えると、常に時価で市場評価にさらされる中で存在し続けるってすごいなと思うのです。

あなたは、時価評価にさらされていますか?自分の時価を知っていますか?

(多くの会社員は実際の市場評価より、自分は3割ほど年収ベースでも高いはずだと誤解している説あり)


4.泣かすのは簡単、笑わすのは困難


以前、あるドラマプロデューサーがインタビューで答えていました。

「泣かすストーリーをつくるのは実は簡単なんです。悲しみや感動で人が泣くツボはだいたい同じだから。また、泣く場面を作ることはストーリーづくりのテクニックもあるもんなんです」と。

「一方ね、笑いのツボは泣くツボと違って皆それぞれ違います。だから、こちらがいくらテクニックを使ってストーリーをつくっても、笑ってもらえない事の方が多いんです」と。

この話を聞いたとき、なるほど!と思いましたね。

では、漫才師はどうなるの?ってことです。

笑いのツボが異なる聴衆を一斉に笑わす技。年齢も職業も、その時の心境もバラバラな聴衆に刺さるストーリーテーラーぶり。

いやはや、リスペクトとしか言いようがありません。

昔、昭和気質の我が親父は、人を泣かせる芝居をする役者はすごい!でも、アホみたいな振る舞いをして笑いをとる芸人は下劣!みたいな主旨の発言をしたことがあります。(お笑い芸人が今ほどテレビに出ていない時代のこと)

子どもだった僕はもちろん猛反発!

「アホかー!泣かせる演技より、皆を笑わせる芸人の方がどう考えても高度な技やないか。芸人を下に見るな!どれだけお世話になっているのか」と食ってかかりましたよ。

会話にはユーモアが必要、時にはジョークもアメリカ人みたいに言えればいいよね。という文脈の話をよく耳にしますが・・・

いや、それをすでに漫才師は身近でやっているんですよね。誰も傷つけずに、時には自虐的にどんなことも笑いに変えていく姿。

やっぱり、芸人さんかっけー!

あれ、何の投稿だっけ??

あ、そうそう、たまには漫才を生で観に行くルーチンもいいものですよ!と言いたかっただけでした。

明日のスターを夢見る芸人さんに会える時間まであと少し。

今日は、吉本の劇場近くの喫茶店にて記。

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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鈴木 進介 | 思考の整理家®
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