バスガイド、どんな仕事なのよ(心情編)
暑いですね、こんな暑い日はもう倒れるんじゃないかと思いながら誘導していた数々の日々を思い出します。
そうなんです、私は20歳から24歳までバスガイドでした。
バスガイドってどんな印象がありますか?
「右手に見えますのは〜…」ってイメージが強いですよね。
バスガイドの仕事どんな仕事なのか文面で職業体験そして心情体験してみましょう。
今回のnoteは前回の業務編に心情を付け足したものです。
1.出勤、バスの準備
2.配車地へ向かう
3.お客様を迎え、目的地へ
4.誘導
5.お見送り
6.回送、片付け
大体はこんな流れです。
1.出勤、バスの準備
出勤の時間は大体前日にわかります。
4時からバスの準備をする事は多々
明るくなる前に準備を始めるのですんごく眠いです。
車内にはポットがあって水を入れ替えて
フロントを含めてバスの窓を拭いて
バスのフロントももちろん拭くのですが水滴のあとは一つも残せないので、マイクロファイバーのタオルと濡らしたタオルの2個持ちです。水滴の跡が残っていた日には、、、全神経集中窓拭きをしています。
エチケット袋を入れて
椅子を掃く
先輩達の旗を準備して、先輩方にDVD配って
点呼を受けて、出発
自分の準備と、先輩方へのお子様向けDVDと旗を配るのを全てして点呼は遅れてはならないという多数のタスクがあるので朝は先輩方よりも早く行かなければならないのです。私は大体点呼前に間に合うタイプで(意外)
余裕を持ってスカーフを可愛くふわふわにリボン結びにしていました(意外)
スカーフが上手に巻けるとその日の気分がすごく良い単純タイプでした!
2.配車地へ向かう
ひたすら勉強
配車地着いてからの流れを確認
無線が届くので修学旅行だと何組さんからバスに来るとかそういう連絡がきます。
このタイミングでどんな子達かなあって気持ちになってくる!最終日、とか前日ディズニーでしたっていう時は疲れてるかなあ寝かせてあげようとなる。前日ディズニーにの生徒さんは大体翌日もカチューシャつけてくるのが可愛い。そしてみんなスプラッシュマウンテンは乗ってる。
そしてディズニー明けの生徒さんにシンデレラ城とプロメテウス火山どっちが高いと思う〜?って質問して、「シンデレラ城だと思う人〜?」「プロメテウス火山だと思う人〜?」と聞いて「正解は同じ高さでした!」とまさかの正解の選択肢を与えないまさに鬼畜なバスガイドでした。
運転士さんと話したりしている
今だから言えますが、バスのエンジンの音で7割は運転士さんの声聞こえてなかったです。すみませんでした。雰囲気で相槌している時ありました。
配車地が東京から静岡の時もあるので、だいたい
20分くらいで着く時と3時間かける時と差があります。
都内が配車地の時はすごくバタバタでもう着くの!!!!!!って叫んでました。
遠い時はひたすら震えながら勉強していました。
高速の時は何キロポストさしかかるところに何が見えるかを確認しながら向かう
3.お客様を迎え、目的地へ
お客様に会えるとやっぱり嬉しくなります!
お客様のキャリーをトランクに入れて
ここで爪が結構折れてしまう(永遠に悩み)小学生さんはリュックとかバックタイプが多いので入れやすいが、キャリーは頭を使うので難しい、小学生さんの子がリュックを自分で降ろして渡すんじゃなくて、私に背中を向けてきて背中から降ろしてってやるのが可愛い、母性の発散ポイントはそこだった。
添乗員さんとミーティング、点呼、出発。
1年目は呪文。どの道で向かう?駐車場は何時から入れる?料金立替?いつどこにお迎え?チケットはいつ配る?生徒さんが買い物出来るところは?携帯は使える?どこまでの誘導?生徒さんの疲れ具合は?様子は?
聞くことが無限です。行程表から予測される疑問を朝のうちにしておくのです。
これはチーフになるとしないといけなくて、チーフの時チーフの器じゃなくて辛かった(急に正直)
バスガイドはみんなが不快にならないようにバス会社側の意見もお伝えしないといけないので、ある程度強気で発言するのが大変だったけど、他のガイドさんと運転士さんを守る為にに頑張って強気で発言を心がけた、ちなみにいちご狩りのツアーでバスガイドという立場ながら50個近くは食べる強気の姿勢は意識せずとも元からあった
そこからが良くイメージされる観光案内が始まります。
目的地までの道は当日の朝決まるので、前日までに予測される道を予習して案内するようにしてました。(私の場合)
渋滞があったり、時間調整で迂回したりしながら
目的地に到着するわけです。
高速道路で向かうか下道で向かうかが大きな違いで、、私は下道で向かうと聞くとうわーーーー!やっば!となっていた。(案内できるような建物などがないポイントが多く、信号も多いし何を話すがが割とフリーなので話の組み立てと尺の使い方に悩むから、大体江戸時代の話と東京の話をしてた。いつでもどこでも話せるなんでも帳みたいなのをつくっていた。前日に行程表が届くのでそこでどのくらいの移動時間を設定されてあるかをチェックしてこの道使うかな〜って想定して勉強したり話を考えてた!ただ、基本思った通りにはいかない!
生徒さんからの
「ガイドさん、彼氏いますか?!」
「いません、、、」
ムーブが突発的に発動。
裏話だがこのムーブは
回送中に運転士さんに「いい男見つけろよ〜」と言われるところがオチ
4.誘導
よく観光地で旗を持ったガイドさんを見かけませんか?
それは、誘導をしているのです!
浅草だったり、スカイツリーだったり、お台場だったり、誘導をしなければお客様を目的地に送ったとは言えないのです!
誘導は旗は最大限に伸ばして、人の首のあたりに持っていって、おっと危ない鬼畜バスガイドになりそだった後ろの人からも見えるように、後ろを気にしながらゆっくり歩きます。
この時に裏ポイントとしてはお客様とどれだけ話せるか!意外とフランクに話せるのが誘導中なので、お客様の事を知れた方がもっと求めているものに近い案内ができるので
そして、ポイントは旗を最大限に伸ばすこと!短めで腕上げで旗を持つより長くして胸元あたりに持っていたほうが長い時間安定して旗が見えるから!
みんなも覚えといて、この夏使ってみてね!
ちなみにお客様見学中はバスガイドさんは休憩です!なので勉強したり観光地で食べ物を食べたりしながら過ごしてます!実際に足を運ぶことがいちばんの勉強だと思います!
浅草は特にお店が少しずつ変わるからその都度歩いて見てました。
ごめんなさい、夏は割とバスで寝てました。
お昼ご飯はカップラーメンが多いです。車内のポット使えて、お昼が用意されてるからされてないかは当日の朝わかるのでカップラーメンをとりあえず持っていく。同期が「志乃のラーメンから変な匂いしない!?」と言い初めて「?」って思ったら2年前が賞費期限のラーメン普通に食べてた。
5.お見送り
お客様のお見送りです。
一番に忘れ物がないかを気にしています。
みんな、椅子と椅子の間にものめり込ませがち
後雨の日に窓ガラスとかにガイドさんありがとう大好きって書いて降りて行かないで、叶わない恋が始まっちゃうほど好きになっちゃうから!(ありがとう)
あとは、新幹線や、飛行機の時間があるのでどれだけ速やかにお見送れるかが鍵です。時間がシビアすぎて正直ピリピリした感じにはなりますだからこそ何回もみんな!起きて!本当に!今からいう事絶対だよ?(復唱もさせちゃう)感じで、車内で、バスを降りてからのお客様の導線を私からも確認する。(みんなで共有してないと大体あたふたする)キャリーをすごい勢いで降ろす。常套句は誰のでもいいからキャリー持ってあげて!!!!後で交換してね!これをしてお見送り完了です。1番はありがとうございました。を心を込めていうこと!目を合わせてしっかり、私の拙い案内を聞いてくれたので!
6.回送片付け
回送中はドライバーさんと話したり
勉強したりして帰ります。
初めていく場所で案内がボロボロで一回泣いた事があってその時運転士さんが帰り道にドリカム流してくれて東北道を涙を流しながら帰った回送が1番思い出深い。
車庫に着いたら、椅子、車内を掃いて、
ゴミを集めて、終了です!
3.40分くらいかな!?DVDと旗も回収して歌いながら掃除
そして帰ってきて、終了点呼を受けてお仕事終わりです!
終了点呼の後明日の勤務時間を確認
あ、後10時間後にはバスの準備しなきゃという
ことに気づく泣
友達と遊ぶ約束をしても渋滞もあるかもしれないので約束するのがすごく難しかったし、遊ぶ時も次の日の勉強をしないといけないから、18時とかには帰らないといけなかったし、ディズニーの帰りも葛西臨海公園で降りて誘導確認したりで
バスガイドに、プライベートはない!
自ずとガイド同士で遊ぶしかなかった!でもそれも楽しかった!
少し全貌が見てきたかな?
バスガイドって私からは全く想像つかないと思うけど、お客様、先輩、ドライバーさん、添乗員さんに気を遣って仕事しないといけなくて、観光案内と同じくらいそれが重要だと教え込まれているんです。その時ばかりは自分の気持ちを抑えて笑顔で円滑にを、心がけてた。後輩には良い意味で干渉し過ぎなかったし、わからないことは先輩にすぐ聞いたかな?それが良いかはわからないけど
でもその分お客様の喜んでいる姿って本当に嬉しいものなんです。
だから頑張れたと思うし、今でもみんなの楽しいの為に考えて動くことを大切にしたいんだと思います。
まあ、偉そうな文でしたがすごく考え過ぎて行動に移せなかったし、私が出来る子なんて世界線は存在しないです!笑
次回、実際に行程表を見て明日出勤のバスガイドになろうをお楽しみに!
私の会社での事なのでどの会社のバスガイドも同じことをしているとは限りませんのでご了承お願いします。