88世代 起業家が考える平成と令和
皆さまこんにちは、MyRefer代表の鈴木です。
新たな時代の始まりということで、『令和』初のブログを投稿します。
昭和と平成の狭間に生まれ、平成と令和の狭間にスタートアップとして新たな企業経営を開始した私としては非常に感慨深い出来事なので、トップとして旧・新時代に思うことを書き綴ります。
自己紹介
はじめに、私は1988年生まれです。
この年代は昭和→平成の移り変わり(1989年1月8日に改元)であり、「昭和63年生まれ」・「昭和64年生まれ」・「平成元年生まれ」が共存する珍しい世代です。
おかげさまで、『今平成何年か?』など年号を覚える必要がなく、平成+自分の年齢=今の年号でしたので、脳内の記憶キャパシティを余計なことに使わずにすみました。
平成の振り返り
平成の開始と同時に始まった人生。
振り返ると、社会不安と技術革新(イノベーション)が目まぐるしい速度で起こり続ける30年だったと感じています。
88(平成)世代が直面した社会不安
・小学生に入学する時に「阪神淡路大震災」、「地下鉄サリン事件」などの大きな事件が起こる
・中学校に入学する時にちょうど世紀が変わる(21世紀)
・同時に「9.11」同時多発テロ事件が起こる
・高校卒業と同時に学校の教育指針が変わる(脱ゆとり教育)
・大学4年の時に就職氷河期になる
・大学卒業直前に東日本大震災が起こる
バブル真っ盛りに生まれながら、物心ついたときから経済は下向き、阪神淡路大震災やオウム真理教をはじめとする暗いニュースを日常的に目にし、大人になる頃にはゆとり世代として揶揄された世代。
そんな『平成初期世代』は社会不安が常につきまとった影響もあり、“失敗したくない”という意識が強く、リスク回避志向が高い現実主義者が多いのが特徴と言われてきました。
一方で、社会不安を上回る速度で多くのイノベーションが起きた30年でもありました。
88(平成)世代が体験したイノベーション
・1990年代から一般に普及されだしたインターネットがインフラになり、情報量が爆増。
結果、インターネットが普及する前と後で情報量は500倍以上になったといわれています。
昔は必要な情報が取得できそうな図書館に足を運び、本を読むことで情報を収集していたものが、今や10秒もしない間に知りたい情報にアクセスできるようになりました。
・携帯電話が必需品になり、いつでも、どこでも誰とでも繋がれる時代に。
私自身、中学生に入ってから携帯電話を使うようになりましたが、小学校の時代は友人の家に電話(テレアポ)をして親の受付ブロックを突破し、友人を遊びに誘うということが当たり前でした。
それが今なら10秒で繋がります。
むしろ、単純な携帯どころか、今の日本国民の80%近くがスマートフォンを利用するようになりました。
・ソーシャルメディアがコミュニケーションの覇権を担う
3年後、ソーシャルメディアのユーザーは、全世界で30億人を超えると予想されており、法人から個人へのパワーシフトが起こり始めています。
その結果、従来のようなテレビ局やマスコミ、企業からの一方的なコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションが重要視されるように。
高校生のころにはmixiやGree、mobage、Amebaが、大学生の頃にはFacebook、LINE、Twitterが流行り、社会人になるタイミングでInstagramが流行り始めました。
今や毎日のように人々が視聴しているYoutubeも然り、あらゆるインターネットサービスやSNSサービスが平成に生み出され、人々のコミュニケーションの在り方がドラスティックに変わりました。
さらに、これらの社会不安やイノベーションにより、昭和の「モノ(所有)」の概念は平成で「シェア(共有)」の概念へと進化を遂げました。
高度経済成長期で信じられてきた所有やお金、安定した将来への希望があらゆる社会不安により崩れ去り、テクノロジーを活かして周りと共有し、身近な人とのつながりや今を大事にする価値観へ。
・社会不安の波に揉まれ、リスク回避志向が高く現実主義者が多い
・日常的に多くの情報に触れており、よりリアルな・双方のコミュニケーションを求める
・所有ではなく共有、お金ではなく承認欲求を求める
そんなリアリストとエモーショナリストが入り混じる世代が平成世代だったと思います。
さて、これらのコミュニケーションの在り方が変わるなかで、私たちもまた、転職・採用市場において新たな情報の在り方を提唱しました。
従来の転職サイト(求人広告)やエージェント(求人票)のようなハード情報によるマッチングではなく、人と人とのつながりによるソフト情報(信頼情報)におけるマッチングの在り方を提唱する「リファラルリクルーティング」。
初めて同概念を促進するサービス「MyRefer」をローンチした2015年は、全く市場として耳慣れない言葉で、多くの方から『何それ?』という反応をいただきました。
そんな中でも、この時代で育った僕らこそが、この時代に最も適したコミュニケーションスタイルをHR市場に確立することができると信じて続けてきました。
そして結果的には、法人・個人のコミュニケーションの変化や少子高齢化に伴う採用難もあり、社内外のつながりを活用して採用を加速する「リファラルリクルーティング」は当たり前の概念になりつつあります。
HRTech市場の拡大も背景に、私たち自身も、リファラル採用を活性化させるクラウドサービスのみを運営するいち運営者ではなく、より大きな社会価値を創造できるイノベーションカンパニーになるべく、2018年に資金調達を経て事業会社からスピンオフしました。
令和時代の意気込み
そんな激動の30年だった『平成』も幕を下ろし、
いよいよ、新たな時代、『令和』が幕を開けます。
社会環境が目まぐるしく変化した平成。
昭和の時代に生まれ育ち、平成に多くのイノベーション・新たな概念を生み出した先人たちをリスペクトしつつ、今度は平成の時代に生まれ育った私たちが、来る令和にイノベーションを起こし、新たな令和世代が更に革新を起こせる手助けをすべきだと強く感じています。
2019年は『令和元年』。
平成と令和の狭間で生まれた令和世代は私たちよりももっと高次元の価値観を持つでしょう。
彼らの勢いに負けないためにも、『想定できるイノベーション』ではなく、『想定できないイノベーション』を起こせるよう、この令和元年を失敗と急成長の一年として新しい価値を生み出す一年にしていきます。
・コロンブスであれ(0to1、イノベーション志向)
・果敢な失敗をせよ(失敗称賛)
当社のバリューにはこれらが入っており、重要な行動指針として明文化しています。
想定できないイノベーションを起こすには失敗はつきもの。
失敗していないということはチャレンジをしていないこと、それは急成長と真逆の停滞を意味します。
スタートアップにおいて停滞は後退も同然、急成長のみが存在価値だと考えています。
採用においても、『想定できる仲間』ではなく、『想定できない仲間』を求めて、尖り人材を積極採用していく予定です。
・現職に不満はないが、いまいちエネルギーを燃やし切れてない方
・ぶっちゃけ今の職でNo.1採り続けてるしぬりぃという方
・一回起業したが、更に大きなビジョンを実現するためにスタートアップを検討している方
・これまでなんとなく生きてきたが、大きな野心があり、エネルギーを持て余している方
・アフリカで20年生活をしてきてサバイブ力がやばい方
等々、想定できないイノベーションを当社に与えてくれる仲間探しに私自身も全力をかけて取り組む一年にします。
“アイデアとテクノロジーで日本のはたらくをアップデートする”
私たちのビジョンに共感し、令和を代表する会社を共に創っていただける方、ご連絡をお待ちしております。
ともに新たな時代、『令和』の『当たり前』を創りましょう。
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