自己紹介(ミドリムシ博士)
ミドリムシ博士こと鈴木健吾です!
何をやってる人か、やってきた人かわからないという方もでてきたので、改めて整理して紹介させてもらいます!
略歴
2003年、東京大学農学部生物システム工学専修卒業。
2005年、株式会社ユーグレナ共同創業。
2006年、東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了。
2016年、東京大学大学院にて博士(農学)学位取得。
2018年、理化学研究所微細藻類生産制御技術研究チーム(現:藻類資源アップサイクル研究チーム)チームリーダー就任(現任)。
2019年、北里大学大学院にて博士(医学)学位取得。マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授就任(現任)。東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授(客員)就任(現任)
2022年、ガジャマダ大学客員教授就任(現任)
2023年、FARM8 取締役CFO就任(現任)。津南醸造株式会社代表取締役就任(現任)。
東京大学の農学部の在学中に微細藻類の一種であるユーグレナ(和名:ミドリムシ)に出会い、ユーグレナの創業に携わり現在に至ります。
ユーグレナの研究をする傍ら、2023年12月には津南醸造の代表取締役とFARM8のCFOに就任させてもらいました。
微生物の持つ力を活用して社会課題の解決を目指す研究者です。
また、後続のスタートアップを目指すような人たちに読んでもらいたい本として、日経BPさんから私が著者として本をださせていただきました。2021年までの情報については、こちらで網羅されているかと思います。『ミドリムシ博士の超・起業思考 ユーグレナ最強の研究者が語る世界の変え方』(2021年4月16日、日経BP ) ISBN 978-4296107674
自己紹介の詳細は以下に記載させてもらいます。
ユーグレナの研究について
ユーグレナの研究は私が大学の学部生のときから開始して、大量培養に向けた研究を行ってきました。修士課程3年生の時にユーグレナ社の創業に携わり大量培養の実現に携わりました。
そのあと、いろいろな研究をしてきたのですが理化学研究所では、みんなのミドリムシプロジェクトで、日本全国のミドリムシをクラウドファンディングの機能を使ってあつめることなどをさせてもらいました。
最近は、英語を中心とした研究関連情報をeuglena-lab.comというサイトから発信しています。グローバルにユーグレナをはじめとしして関連する魅力が伝わればと思っています。
学術的な研究についてはこちらです。
https://scholar.google.co.jp/citations?user=-keTJdwAAAAJ&hl=ja&oi=ao
発酵に関連する研究について
もともと、乳酸菌の発酵プロセスにユーグレナの粉末を添加すると乳酸発酵が促進されることが知られていました。ユーグレナ社でも、乳酸菌の発酵を促進することを確認して、米麹にも適用してみて興味深い結果が得られました。
発酵の際に特徴的に作られることが多く、有用な物質のエルゴチオネインの量が麴にも多く含まれることもあり、エルゴチオネイン・セレノネイン研究会という研究会を起ち上げて、2019年から年1回のWEB上の会合で情報交換を中心に行っています。
宇宙に関連する研究について
ユーグレナは宇宙などの閉鎖空間において光合成をおこなうことによって、二酸化炭素や生活排水を再生して、タンパク質を中心とした食資源を提供できる可能性があり、研究が進められてきた背景がありました。ユーグレナ社としてSPACE FOODSPHEREプログラムに参画して、この分野の研究を加速させています。
また、宇宙は老化が進みやすい環境であったりすることで、いろいろな生物実験が行われてきた背景もありますが、人類が月面への進出することを想定した研究も加速してきています。
ユーグレナ社はElevationSpace、IDDK、高砂電気工業などと一緒に宇宙空間向けの超小型細胞培養モジュールを開発したりしています。
生成AIを用いた研究について
2023年から本格的にChatGPTなどの生成AIが台頭してくるのに対して、株式会社MEMORY LAB と協力して、生成AIを用いて微細藻類ユーグレナに関連する技術領域の調査を行うなどをしています。
今後は、生成AIを用いることで、研究活動や事業活動そのものを効率的に加速する方法などを検討しています。
趣味について
基本的には研究活動全般を趣味というかライフワークにしたいと思っています。
その他には、カメラ、ゲーム(将棋、囲碁、その他)、動画鑑賞などです。
そんな形の人間ですが、世の中をワクワクさせるような研究開発や技術開発を行っていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。
以上です。