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鈴木えて
2022年1月19日 04:23
この文章は、東京都写真美術館で開催中の「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol.18」に出品している作家のうち、3人の作品について雑感を記述したものである。吉田志穂吉田の展示作品は、すべて「砂の下の鯨」と題された連作からの抜粋であるようだ(1)。遮光カーテンをくぐって会場に入ると、吉田によるステートメントが目に入る。鯨の死体が埋められている砂浜についての作品群だ、ということを頭に