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株式投資という虎穴に入るしかなかったが、案外虎穴でもなかった件

駄菓子すら買えない利息

毎日真面目に働いて税金払って年金払っていても、「少子化のため将来の年金額は少なくなります」「老後は2,000万円の貯蓄が必要」などの情報が飛び交い、生きれば生きるほどリスクが増しているんじゃないかと思うこの暗黒世界。

いつも銀行の残高をみるたびに将来を悲観してしまい、これじゃ老後破産どころか現役破産するだろうから今の生活を楽しんだ方がいいな、という現実逃避に心地よく浸っていた以前の私。現実逃避は飲み歩いたり買い物したりはたまた海外旅行で日本から逃避したり。

散財した後は銀行の残高が現実に引き戻す。暗黒世界だわ、やっぱり。

銀行口座のわずかな残高にたまに数十円の利息がつく。昨今駄菓子だって買えないよ。

お金については使うこと以外とにかくお金に関する知識がない。お金ってどうしたら増えるんだろう。というより、お金って増えるのかな。

偶然見かけた地方銀行のキャンペーンで預金をするも、貯蓄額自体が僅かなので1年預けたあとの利益では旅行だっていけない。意味あんの??口座は閉じた。

お金ってどうやって増やすのよ?!

現状維持する?打破する?

結局はこの世界に生きているというリスクが株式投資という禁断の扉をこじ開けさせた。
始める決断をした当時、投資への恐怖感を抱かせた父はすでに他界していたけれど、身近な人物からも株式投資を引き止められる。私を引き止めた彼も、やはりお父上が投資で大きな損害を被った経験があるそう。非常に聡明なお父上で下部の知識にも長けていたらしく、リーマンショックまでは潤沢な資産を築いていたらしい。それがあの世界的暴落という竜巻に巻き込まれて、財産に大きな損害を与えられたそうだ。

え・・・投資ってそんなに恐ろしいものなの・・・虎の穴に入るみたいな?

いや、私には今の生活を続ける方が恐ろしい。ここは暗黒世界だもの。

駄菓子すら買えない暗黒銀行の暗黒利息にはうんざりなのよ。

一応、虎の穴に入る前に、将来に同様の不安を抱えている友人からセミナーの誘いを受けて不動産投資を学んだり、他の講座も色々受け始めた。参加者が私一人だったSBIの初心者セミナーでは、一人だったため1on1で色々と聞けて勉強になった。

初心者向けの講座で学んだのは投資信託だったのに、個別株投資から始めた私はひねくれているのではなく、その当時はまだ長い目でものを捉えることの大切さに気づいていなかったのだ。

投資に関する本を読みあさりYouTubeでは両学長の動画を繰り返し見た。

使うお金の対象が変わった

貯金の半分を投じたマクドナルドから始まり、数ヶ月後に他の優待株を購入。拍車がついて米国株にも挑む。ETFをEFT?などの痛い言い間違いをしながら。

あれほど貯まらなかった貯金が、不思議と投資を始めたことにより散財の欲求を抑えて余剰を作ることに意識が向かうようになる。

10万あったら財布ではなくこの株、20万あればバッグではなくあの株が欲しい、と言った具合に私の中で価値あるものの対象が置き換わっていった。
いつの間にか、お金を入れないとただの入れ物である財布よりも、たまに配当が入ったり優待券をくれる株の方がほしいと思うようになる。

もちろんリスクがあり、投じた金額が減ることもしょっちゅうだけれど、数字の上がり下がりを一喜一憂することこそその後の投資を考える糧になる。ニュースを見て経済や政治に意識を向けるようになる。学ぶほど投資を恐れなくなる。

しかも投資を始めてみると、大きくはないけれど、実際銀行に置いておくよりもずっと高い利益を得ている。

そういえば、銀行にお金を置くよりもその銀行の株を買った方がいいのでは?というのはど素人かもしれないけれど、三菱UFJの株をそう言った理由で買ってみたらその後とても値上がりしていい気になり、のちに似たようなど素人判断で地銀株を買って損をしたので安易な買い方に反省をした一例となる。

損を出したその地銀株は現在塩漬けでしょっぱさを増している。

さて、次は何を買おう。

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