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外反母趾と5本指ソックス。

ポッドキャスト『米の山トレイル通信』では頂いたお便りに我々がお答えしていくお便り回があります。
というよりほぼその回で成り立っています。

最近頂いたお便りの中で「5本指ソックスが外反母趾に影響があるのか」というものがあり色々と調べました。

私(と相方)の結論は「影響はないと言っていいんじゃない」でした。
ちょっと曖昧さもありますが笑、現時点でプラスに働くともマイナスに働くとも言えるようなリサーチは得られなかったのでこの結論です。

一般的に言われているトレランの時に5本指ソックス履くといいよね!ってくらいのことしか外反母趾に対しても効果的と言えることはなさそうです。
つまりどんな足の形でも一緒ってことですね☝️

トレイルランニングにおける5本指ソックスの一般的なメリット

・足指の独立した動きが可能になり、不整地での安定性が向上する
・各指に密着することで、マメができにくい(各指間同士での摩擦がなくなるためマメができにくい)
・足指の間の通気性が良く、汗の吸収、蒸れにくい(そのため足趾の衛生環境や濡れによる足裏トラブルを防げる)

chat GPTと私


ここからは私の知見や経験に基づくものなのでエビデンス云々はありませんが、語っていこうと思います。

外反母趾が進んで足の親指と人差し指が重なるような場合は摩擦が避けられる分、皮膚のトラブルは減るでしょう。
また各指が独立して動くのでそれに伴う操作性の向上から指の感覚刺激が入りやすくなることも期待できそうです。そうすると

→指の所在が脳のマッピング上で鮮明になってくる
→より動きが鮮明に
→不活性だった筋肉が目覚める(筋繊維の導入量が増える)
→足のアーチを支える筋肉が以前より使える状態に
→外反母趾の進行弱まる?

ってなるといいな

ということも期待できる??うーん、、なんとも言えません。
希望的観測。

逆に5本指ソックスを履くと外反母趾に悪影響があるのでは?という話は下のような筋立てが多いようです。

→通常の丸どうソックスに比べて横方向から抑える力が小さい
→横アーチが更に潰れてしまい扁平足が進む
→外反母趾が悪化

ほう。

確かに扁平足と外反母趾については因果関係があると言われていますが、扁平足があるからといって必ずしも外反母趾になるわけではありません。

何より言うてソックスですから。あの程度の着圧で足の変形抑えられるものかよ。テーピングでも難しいです。

そもそも力が加わり続けること=メカニカルストレスが問題なんです。
同じ箇所に歩くたび体重がかかり続けることがいかんとです。

体重の移動。

歩く時の理想的な体重の移動は踵ー足の外側ー親指の付け根(母指球)ー親指と言われています。最後に親指から抜けていくイメージです。

この歩く際の体重の移動が、親指に体重がかかる前に足が内側に倒れるような動きをしてしまうと、親指を内側へと押す力がかかってしまいます。全体重がかかり続けるので相当のストレスです。

ただ難しいのが「よし、それなら足の親指からキレイに体重移動するぞ」と意気込んでもできないところです。親指に体重が載せれないのは全体の動きの結果でしかない。そこだけコントロールしようとしても出来ないんです。

身体も全体と局所、マクロとミクロの視点でみていくことが大切なんです。

次回はその2つの視点から外反母趾についてお伝えいたします。(引っ張ります)

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