リザルトから読み解く球磨川リバイバルトレイル
いよいよ第3回球磨川リバイバルトレイル(以下KRT)まで1週間を切りました。
というかもう4日後とか。
これから補給食をネットで買おうとしている鈴木です。
もはや間に合わないことを楽しむレベル。
ペーサーとしてサポートする鈴木ヒロシ氏(以下ヒロ氏)を必ずゴールに送り届けるべくもうちょっと足掻いてみようかと第2回の完走者のタイムを追ってみました。
今更感もありますが、これが結構面白い。
どのデータを追うべき?
第2回KRTは出走者181人に対して完走者69人。
完走率38%です、デス、death、、
なんでこんなに完走率が低いかはこの前書いたので割愛。
九州トレラン界で最もデータドリブンなyuzo君のアドバイスをもらいつつ、母数が少ないKRTから何を取ったらそれなりの話になるか考えてみました。
ちなみにこの記事は題名からしてyuzo君の信越オマージュでございます。
まずはこちら。
横軸の数字33であれば33時間台のゴール(33:00:00~33:59:59)を指しています。
完走した中で33時間台までにゴールした数 12/69人、その割合なんと17%!
なっちゃんオレンジの果汁割合より低い。
最もボリュームが多いのが39時間台完走者。私もそこでした。
中央値で大体37。
というわけで37時間台ゴールを追ってみました。
37時間台ゴールの方々。
KRTはエイドのin-outの計測がないため、エイドに入った時の到着タイムが反映されます。
エイドでの滞在時間はこのタイムからはわからず、純粋な戦闘力(=走力)ではありません。
つまり通過タイムはエイド滞在時間+区間でかかった時間となります。
それも含めてご覧いただければ。
エイドでの滞在時間や『潰れてしまって林道で寝ていた』みたいなことが拾えないため、同じゴール時間台でも各区間タイムの上下差が激しいですw
平均を取ることにちょっと抵抗もありましたが、各時間台で比較したら何か見えるかと時間ごとの完走者を分けてみました。
ゴール時間別に比べてみた。
全部盛りで、とはいかず37時間台以降の完走を目指した人々の熱い戦いのみを抽出。
それでも完走者全体の55%は拾ってます。
A3高野体育館通過の全体平均は12時間30分(時刻17時30分)
最も遅くA3入りした39時間台でも12時間47分(時刻17時47分)
A5川島分校の関門時間が1時間後ろ倒しされたことを考慮してもやはり13時間30分(時刻18時30分〜19時)までには到着したいです。
ちなみにA4屋形までの関門時間は30分前倒しになっています。
これはきっと昨年のA4の関門時間ギリギリで来てもA5の突破は厳しいぜ、という運営側の配慮でしょう。
W1から見ていくと37時間台が安定して大体トップのタイムですがW2までそれに肉薄しているのが40時間台。
『前半ある程度の志しをもって頑張ってたけど脊梁区間で潰れた』というのがまざまざと伝わってきます笑 (私もその1人)
そして関門ファイトが勃発した箇所はA4屋形以降。
選手全員が本格的に「ヤバ、間に合わんやん!」となったのがW6白岩山からです。
ここからの展開がマジでアツい。
38時間台より下の選手はケツにオンファイヤーしているのでA5川島分校までとラスト関門のA6田上までの区間タイム順位が逆転していますw
追い込まれた時の人間の底力ぱねえ。というのが数字から見てとれます。
ここまで130kmくらい走ってきてるのにどこにその力残してたの?と笑
ただ、その背景には37時間台の選手と前半タイムが肉薄していたという事実があります。
やはり走力は裏切らない。
改めて第3回KRTってどうなの?
第2回KRTの関門設定が通過時間でA4 24時間30分、A5 32時間、A6 35時間30分でした。まあ、厳しかったです。
今回の第3回はA4 24時間、A5 33時間、A6 36時間と後半で緩和されています。
またこれも再三の記載になりますが、A5~A6区間でコースがイージーモードに変更されており、おそらく1時間強の時間短縮が可能です。
A6までの平均区間タイムが4時間26分だったことを考えると3時間ちょっとあれば間に合いそう。
というわけでやはり最重要関門はA5 川島分校を突破すること!
「1時間関門伸びてるし余裕っしょ!」と油断しそうなオプティミストどものために数えてみました。
第2回のA5関門アウト人数(32時間よりかかった選手かつA5に到達した選手)が35名、そのうち33時間までに到達した選手がたったの6名!!
そんなに余裕ない、、ことが理解してもらえたら幸いですw
終わりに。
第2回KRTの完走者のタイムを追ってみることで今回の第3回KRT100mile、100kに参加される選手の皆さんの何かしらの気づきになれば幸いです。
100kはフィニッシュまで7時間も伸びているのできっと前に進み続ければ大丈夫。
まとめると、
これ読んで完走できた!という人が1人でもいらっしゃったら泣きます。
最後に。
yuzoくん然りITRA のPIも調べてみましたが、KRTから1年半経過し完走した選手の多くがそれぞれ更に上のステージに進んでいた(Deep Japanや信越五岳、Lakebiwa100など100mileレース複数回完走)ため参考にならないなとやめました。
ただ皆さんが第2回KRT完走で初100mileの切符を手にし、次の100mile レースの扉を開いていったのだなーと思うと、同じ轍を踏んでいる私も胸アツでした。
今回球磨川で初100mileを完走した選手も是非そうあって欲しいです。
おまけ。
ちなみに第2回KRTでA3高野に14時間台(正確には14時間32分、時刻19時32分)で到着し完走できたのは熊本のゴッドハンド西川先生のみです。
西川先生くらいだと八門遁甲の第六門くらいまで開けるんじゃないでしょうか?